沿岸バス「快速幌延留萌線」と「上平古丹別線」で苫前町古丹別へ行ってみる
特急「宗谷」で音威子府へ向かい、音威子府からJR観光列車「風っこそうや号」で稚内に到着した私。
稚内市内のホテルで一泊し向かったのは、日本海側オロロンラインでした。
何故に日本海オロロンラインなのか・・・。
実は、予てから行こうと思いつつ行けなかった『とある場所』へ行くためでした。
今回は、JR観光列車「風っこそうや号」乗車翌日の模様をお届けするとします。
サブタイトルを付けるとするならば・・・「沿岸バスぶらり旅」でしょうか。
この日の旅はここから始まります。
まずは、南稚内駅の始発列車でもある5時24分発の名寄行き普通列車4324Dで幌延へ向かいます。
前日に通った線区を南下していきます。
車内はご覧の通り、閑散としています。
殆どが旅行客と思わしき乗客でした。
1時間弱で列車は幌延に到着。
駅舎内には、沿岸バスの時刻表も掲示されています。
幌延からは、沿岸バス「快速幌延留萌線」で留萌まで向かいます。(写真はイメージです。)
この「快速幌延留萌線」の系統距離は約148km(令和元年8月1日現在)。
北海道有数の長距離路線バスとしても知られていますが、実はこの便、留萌十字街からは「快速留萌旭川線」として運行され、旭川まで直通します。
その距離(幌延駅~旭川駅前間)は、なんと200km超え。
所要時間も約5時間と、乗り応えのあるバスでもあります。
本来であれば終点の旭川駅前まで乗車したいところですが、今回は留萌十字街まで乗車することにしました。
そして、幌延からは、ご存じ沿岸バスの「萌えっ子フリーきっぷ」を使うことに。 実は、前日に宗谷バス稚内駅前案内所にて購入していました。
この後、対象エリアを行ったり来たりするので、こちらの「萌えっ子フリーきっぷ」を利用した方がお得なのです。
今回は、新キャラ「住之江るるも」を選択しました。
幌延駅のバス停です。
ダイヤ改正後の時刻も掲示されていました。
6時28分、「快速幌延留萌線」が到着します。
車両は、元四国高速バスの日野セレガR-FD(KL-RU4FSEA)。
中央トイレ仕様の4列シート40人乗り高速仕様になっています。
旭川まで運行されるため、行先表示も「快速 旭川」になっています。(写真の一部はイメージです。)
6時30分定刻に幌延駅を発車したバスは、国道232号(通称:日本海オロロンライン)を南下し、留萌方面へと向かいます。
右手には日本海、そして左手には草原や旧国鉄羽幌線の廃線跡などを眺めながら、どこまでも続く道をひた走ります。
天塩・遠別・初山別の主要停留所で乗客を乗せ、バスは羽幌町へ。
本社ターミナル、羽幌ターミナル、道立羽幌病院に停車したバスは、さらに日本海オロロンラインを南下していきます。
苫前・小平の主要停留所にて停車したバスは、やがて留萌市内に入ります。
春日町(現:春日町1丁目)、元町(現:元町4丁目)、船場公園前と停車し、ほぼ定刻の9時16分、バスは留萌十字街に到着しました。 本来であれば留萌駅前まで乗車したかったところですが、「快速留萌幌延線」に限っては「萌えっ子フリーきっぷ」の適用区間が留萌十字街までとなっているため、私はこちらで下車することにしました。
留萌十字街は乗務員交代箇所でもあるため、乗務員交代と引継ぎが行われます。
そして9時20分、バスは「快速留萌旭川線」として終点旭川駅前へ向けて発車して行きました。
【乗車データ】
しかも、行先表示が「豊富駅」となっている・・・。
「これは乗らずにいられない!!」ということで、このバスに飛び乗り、来た道を北上、目的地の近くまで移動することにしました。
車内は通勤・通学時間帯を過ぎたということもあり、至って長閑です。
そして、写真の座席の取り付け方・・・。
この座席の取り付け方に目が行ってしまうのは私だけでしょうか。
バスは左手に日本海を眺めながら羽幌方面へ向けて北上します。
10時18分、バスは上平に到着。
こちらで下車することにしました。
ここまで何度か「目的の地」という言葉を用いましたが、そう、今回の「目的の地」の場所とは・・・苫前町古丹別であります。
そして、この上平バス停は、古丹別へ向かうための乗り換え場所でもあるのです。
私を降ろしたバスは、豊富駅へ向けて走り去って行きました。
【乗車データ】
上平バス停は、苫前町上平の国道232号にあるバス停。
旧国鉄羽幌線廃止後に、苫前町が「町の駅」として待合所・バス発着スペース・駐車場を整備しました。(後述の古丹別バス停も同様。)
バスのりばは3ヶ所に分かれており、①のりばが「特急はぼろ号」(札幌~羽幌・豊富)と留萌方面行き路線バス、②のりばが羽幌・幌延・豊富方面行き路線バス、そして③のりばがこれから乗車する古丹別行きののりばになっています
乗り換えのバスまで時間があることから、しばしこちらで涼みます。
気温は多少高いものの、海からの風と波の音が心地良いです。
苫前町は道内屈指の「強風地帯」。
風力発電が盛んな場所としても有名です。
遠くには、風力発電用の風車も見えます。
札幌からの「特急はぼろ号」11便です。
最新型の三菱エアロエース2019年モデルが充てられていました。
こちらは、豊富駅から来た留萌市立病院行き「豊富留萌線」(当時)。
2014年に導入された日野ブルーリボンⅡワンステップが充てられていました。
かつては旧国鉄羽幌線の駅(古丹別駅)もあり、優等列車の急行「はぼろ」も停車していました。
古丹別地区の人口は約1,200人(平成27年国勢調査の数字)と、苫前町の人口(約3,200人、平成27年国勢調査の数字)の4割弱の方が住んでおり、苫前町の中でも一番人口が多い集落になります。
その古丹別地区と苫前町上平を結ぶ路線バスが、沿岸バスの「上平古丹別線」であります。
「上平古丹別線」は、羽幌町・苫前町と苫前町古丹別地区を結ぶ近距離路線。
上平~古丹別間を約10分で結ぶ「上平古丹別線」と、羽幌~苫前上町・下町~上平間を結ぶ「羽幌古丹別線」(正月期間中は運休)の2系統があり、一部の便は上平にて「留萌幌延線」などの幹線系統や「特急はぼろ号」に接続しています。
かつては古丹別地区へ乗り入れる幹線系統もありましたが、時間のロスが生じることから、現在は廃止されています。
車両は、三菱ローザ(TPG-BE640J)がほぼ専属で充てられています。
かつては中型車両や大型車両も投入されていましたが、2018(平成30)年秋に写真の車両に代替されました。
上平を発車したバスは、国道239号を東へ進みます。
4月1日~10月31日(7:00~19:00)の期間、国道239号の上平川尻~東長島間では、停留所以外でも乗降できるフリー乗降を実施しているのですが、乗降客はおらず、苫前商業高校前を過ぎるとバスは右折して市街地へ。
郵便局を過ぎ、ガソリンスタンドの交差点をさらに右折すると、終点の古丹別バス停に到着です。
あっという間に着いてしまいます。
鉄道廃止後に整備され、駅跡には写真のバス待合所の他、JA北海道厚生連苫前厚生クリニック、苫前町公民館などが建てられました。
折り返しのバス発車まで時間があるので、街を歩いてみます。
かつての駅前には先述の公民館、医療施設の他、農協と農協の倉庫があり、昔の鉄道の駅前でよく見られた光景の面影が残っています。
そして、市街地には農協系のスーパーマーケットやガソリンスタンド、商店、信用金庫に写真館、食堂、小・中・高校と・・・街としてしっかり機能しているのです。
正直な話、もう少しひっそりしているのかなぁ・・・と思っていただけに、意外でした。
農協、医療施設、高校が街の中にあるのが要因なのでしょうか・・・。
食事する場所を探していたところ、1件食堂を見つけたので入り、味噌ホルモン定食を注文。
美味しくいただきました。
店内も地元客で賑わっていましたよ。
帰りのバスも同じ車両。
10分程で上平バス停に到着します。
【乗車データ】
上平からは、豊富駅から来た留萌市立病院行き「豊富留萌線」(当時)に乗車。
留萌駅前まで戻ります。
【乗車データ】
1時間程で留萌駅前に到着。
留萌駅前では、もう1台の西工製ノンステップバスを見かけることが出来ました。
「留萌市内近郊線Aコース」に投入されていました。
市街地を散策したところで、札幌へ戻ります。
豊富から来た「豊富留萌線」(当時)で元川町へ。
【乗車データ】
そして、最後は元川町からは沿岸バス「特急はぼろ号」25便で帰路についたのでありました。
写真の「萌え子ラッピング」1号車がデビューして6年経ちましたが、ラッピングがそれほど傷んでいないことに改めて驚いた次第。
もう暫くはこのラッピングで活躍し続けるのでしょうね。
【乗車データ】
今回、古丹別へは初めての訪問でしたが、訪問前は人口の少ない集落だと思い込んでいただけに、想像していたよりも街が開けているというか、街としてしっかり機能していることに驚きました。
かつて急行列車が停車していた駅の街だけのことはあるなぁと・・・。
そして、今回は行ったり来たりと効率の良い行程ではありませんでしたが、それでも充実したバス旅が出来たのは、正しく沿岸バスの路線網と「萌えっ子フリーきっぷ」のおかげです。
特に、今回に関しては「萌えっ子フリーきっぷ」が大活躍でした。
欲をいえば、増毛方面へも行きたかったのですが、時間の関係で叶わずでした。
機会があれば、どこかで宿泊してのんびりと日本海オロロンラインをバスで旅したいですね。
今回の旅をもって、沿岸バスの路線で未乗車の路線は、新しくなった留萌市内・近郊線と天塩更岸線、羽幌古丹別線、羽幌町内循環線「ほっと号」を残すのみとなりました。
いずれも乗車にはハードルが高い路線ですが、機会があれば完乗したいと思っています。
今度日本海オロロンラインを訪れるのは、いつのことになるのやら・・・。
そう多くない時期に再訪しそうな気がします。
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札幌からJR
稚内市内のホテルで一泊し向かったのは、日本海側オロロンラインでした。
何故に日本海オロロンラインなのか・・・。
実は、予てから行こうと思いつつ行けなかった『とある場所』へ行くためでした。
今回は、JR観光列車「風っこそうや号」乗車翌日の模様をお届けするとします。
サブタイトルを付けるとするならば・・・「沿岸バスぶらり旅」でしょうか。
目次
始発列車と長距離路線バス「快速幌延留萌線」で留萌へ
ホテルを早朝にチェックアウトし、向かったのはJR南稚内駅。この日の旅はここから始まります。
まずは、南稚内駅の始発列車でもある5時24分発の名寄行き普通列車4324Dで幌延へ向かいます。
前日に通った線区を南下していきます。
車内はご覧の通り、閑散としています。
殆どが旅行客と思わしき乗客でした。
1時間弱で列車は幌延に到着。
駅舎内には、沿岸バスの時刻表も掲示されています。
幌延からは、沿岸バス「快速幌延留萌線」で留萌まで向かいます。(写真はイメージです。)
この「快速幌延留萌線」の系統距離は約148km(令和元年8月1日現在)。
北海道有数の長距離路線バスとしても知られていますが、実はこの便、留萌十字街からは「快速留萌旭川線」として運行され、旭川まで直通します。
その距離(幌延駅~旭川駅前間)は、なんと200km超え。
所要時間も約5時間と、乗り応えのあるバスでもあります。
本来であれば終点の旭川駅前まで乗車したいところですが、今回は留萌十字街まで乗車することにしました。
【お知らせ】
沿岸バスの留萌~羽幌~幌延~豊富間は、2019年(令和元年)8月1日(木)にダイヤ改正を実施しました。
「豊富留萌線」と「幌延留萌線」を統合し、深地層研究センター前を境に「豊富幌延線」「幌延留萌線」に再編、「しょさんべつ温泉(旧:岬センター)」「てしお温泉夕映」の乗車予約が不要になるなど、様々な変更点があります。
詳しくは、沿岸バスの公式サイトなどでご確認願います。
『ダイヤ改正のお知らせ(変更の概要) 豊富~幌延~羽幌~留萌間の各系統を統合再編します』(沿岸バス公式サイト)
沿岸バスの留萌~羽幌~幌延~豊富間は、2019年(令和元年)8月1日(木)にダイヤ改正を実施しました。
「豊富留萌線」と「幌延留萌線」を統合し、深地層研究センター前を境に「豊富幌延線」「幌延留萌線」に再編、「しょさんべつ温泉(旧:岬センター)」「てしお温泉夕映」の乗車予約が不要になるなど、様々な変更点があります。
詳しくは、沿岸バスの公式サイトなどでご確認願います。
『ダイヤ改正のお知らせ(変更の概要) 豊富~幌延~羽幌~留萌間の各系統を統合再編します』(沿岸バス公式サイト)
そして、幌延からは、ご存じ沿岸バスの「萌えっ子フリーきっぷ」を使うことに。 実は、前日に宗谷バス稚内駅前案内所にて購入していました。
この後、対象エリアを行ったり来たりするので、こちらの「萌えっ子フリーきっぷ」を利用した方がお得なのです。
今回は、新キャラ「住之江るるも」を選択しました。
幌延駅のバス停です。
ダイヤ改正後の時刻も掲示されていました。
6時28分、「快速幌延留萌線」が到着します。
車両は、元四国高速バスの日野セレガR-FD(KL-RU4FSEA)。
中央トイレ仕様の4列シート40人乗り高速仕様になっています。
旭川まで運行されるため、行先表示も「快速 旭川」になっています。(写真の一部はイメージです。)
6時30分定刻に幌延駅を発車したバスは、国道232号(通称:日本海オロロンライン)を南下し、留萌方面へと向かいます。
右手には日本海、そして左手には草原や旧国鉄羽幌線の廃線跡などを眺めながら、どこまでも続く道をひた走ります。
天塩・遠別・初山別の主要停留所で乗客を乗せ、バスは羽幌町へ。
本社ターミナル、羽幌ターミナル、道立羽幌病院に停車したバスは、さらに日本海オロロンラインを南下していきます。
苫前・小平の主要停留所にて停車したバスは、やがて留萌市内に入ります。
春日町(現:春日町1丁目)、元町(現:元町4丁目)、船場公園前と停車し、ほぼ定刻の9時16分、バスは留萌十字街に到着しました。 本来であれば留萌駅前まで乗車したかったところですが、「快速留萌幌延線」に限っては「萌えっ子フリーきっぷ」の適用区間が留萌十字街までとなっているため、私はこちらで下車することにしました。
留萌十字街は乗務員交代箇所でもあるため、乗務員交代と引継ぎが行われます。
そして9時20分、バスは「快速留萌旭川線」として終点旭川駅前へ向けて発車して行きました。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
幌延駅→留萌十字街 - 運行会社:沿岸バス
- 車両:日野/セレガR-FD(KL-RU4FSEA)
- 年式:2001年式
- 所属:留萌営業所
- 社番:102
来た道を逆戻り 苫前町上平へ
留萌十字街に到着したところで、しばし留萌市内を散策してから目的の地へ向かおうとしたのですが、街中を歩いていると・・・ なんと、元東急バスの西工製ノンステップバス(KL-UA452KAN改)が稼働しているではありませんか!しかも、行先表示が「豊富駅」となっている・・・。
「これは乗らずにいられない!!」ということで、このバスに飛び乗り、来た道を北上、目的地の近くまで移動することにしました。
車内は通勤・通学時間帯を過ぎたということもあり、至って長閑です。
そして、写真の座席の取り付け方・・・。
この座席の取り付け方に目が行ってしまうのは私だけでしょうか。
バスは左手に日本海を眺めながら羽幌方面へ向けて北上します。
10時18分、バスは上平に到着。
こちらで下車することにしました。
ここまで何度か「目的の地」という言葉を用いましたが、そう、今回の「目的の地」の場所とは・・・苫前町古丹別であります。
そして、この上平バス停は、古丹別へ向かうための乗り換え場所でもあるのです。
私を降ろしたバスは、豊富駅へ向けて走り去って行きました。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
留萌十字街→上平 - 運行会社:沿岸バス
- 車両:日産/KL-UA452KAN改(西工96MC B-Ⅱ)
- 年式:不明
- 所属:留萌営業所
- 社番:102
上平バス停は、苫前町上平の国道232号にあるバス停。
旧国鉄羽幌線廃止後に、苫前町が「町の駅」として待合所・バス発着スペース・駐車場を整備しました。(後述の古丹別バス停も同様。)
バスのりばは3ヶ所に分かれており、①のりばが「特急はぼろ号」(札幌~羽幌・豊富)と留萌方面行き路線バス、②のりばが羽幌・幌延・豊富方面行き路線バス、そして③のりばがこれから乗車する古丹別行きののりばになっています
乗り換えのバスまで時間があることから、しばしこちらで涼みます。
気温は多少高いものの、海からの風と波の音が心地良いです。
苫前町は道内屈指の「強風地帯」。
風力発電が盛んな場所としても有名です。
遠くには、風力発電用の風車も見えます。
札幌からの「特急はぼろ号」11便です。
最新型の三菱エアロエース2019年モデルが充てられていました。
こちらは、豊富駅から来た留萌市立病院行き「豊富留萌線」(当時)。
2014年に導入された日野ブルーリボンⅡワンステップが充てられていました。
目的の地「苫前町古丹別」へ
苫前町古丹別地区は、苫前町上平から国道232号から数キロ内陸に入った地区。かつては旧国鉄羽幌線の駅(古丹別駅)もあり、優等列車の急行「はぼろ」も停車していました。
古丹別地区の人口は約1,200人(平成27年国勢調査の数字)と、苫前町の人口(約3,200人、平成27年国勢調査の数字)の4割弱の方が住んでおり、苫前町の中でも一番人口が多い集落になります。
その古丹別地区と苫前町上平を結ぶ路線バスが、沿岸バスの「上平古丹別線」であります。
「上平古丹別線」は、羽幌町・苫前町と苫前町古丹別地区を結ぶ近距離路線。
上平~古丹別間を約10分で結ぶ「上平古丹別線」と、羽幌~苫前上町・下町~上平間を結ぶ「羽幌古丹別線」(正月期間中は運休)の2系統があり、一部の便は上平にて「留萌幌延線」などの幹線系統や「特急はぼろ号」に接続しています。
かつては古丹別地区へ乗り入れる幹線系統もありましたが、時間のロスが生じることから、現在は廃止されています。
車両は、三菱ローザ(TPG-BE640J)がほぼ専属で充てられています。
かつては中型車両や大型車両も投入されていましたが、2018(平成30)年秋に写真の車両に代替されました。
上平を発車したバスは、国道239号を東へ進みます。
4月1日~10月31日(7:00~19:00)の期間、国道239号の上平川尻~東長島間では、停留所以外でも乗降できるフリー乗降を実施しているのですが、乗降客はおらず、苫前商業高校前を過ぎるとバスは右折して市街地へ。
郵便局を過ぎ、ガソリンスタンドの交差点をさらに右折すると、終点の古丹別バス停に到着です。
あっという間に着いてしまいます。
街として機能している古丹別地区
古丹別バス停がある場所は、かつての旧国鉄羽幌線古丹別駅があった場所。鉄道廃止後に整備され、駅跡には写真のバス待合所の他、JA北海道厚生連苫前厚生クリニック、苫前町公民館などが建てられました。
折り返しのバス発車まで時間があるので、街を歩いてみます。
かつての駅前には先述の公民館、医療施設の他、農協と農協の倉庫があり、昔の鉄道の駅前でよく見られた光景の面影が残っています。
そして、市街地には農協系のスーパーマーケットやガソリンスタンド、商店、信用金庫に写真館、食堂、小・中・高校と・・・街としてしっかり機能しているのです。
正直な話、もう少しひっそりしているのかなぁ・・・と思っていただけに、意外でした。
農協、医療施設、高校が街の中にあるのが要因なのでしょうか・・・。
食事する場所を探していたところ、1件食堂を見つけたので入り、味噌ホルモン定食を注文。
美味しくいただきました。
店内も地元客で賑わっていましたよ。
折り返しのバスで上平へ そして帰路へ
折り返しのバスの発車時間が近づき、古丹別バス停へ戻ります。帰りのバスも同じ車両。
10分程で上平バス停に到着します。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
上平⇔古丹別 - 運行会社:沿岸バス
- 車両:三菱/ローザ(TPG-BE640J)
- 年式:2018年
- 所属:羽幌営業所
- 社番:1808
上平からは、豊富駅から来た留萌市立病院行き「豊富留萌線」(当時)に乗車。
留萌駅前まで戻ります。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
上平→留萌駅前 - 運行会社:沿岸バス
- 車両:日野/ブルーリボンⅡワンステップ(QKG-KV234Q3)
- 年式:2014年
- 所属:不明(留萌営業所or羽幌営業所or豊富営業所のいずれか)
- 社番:1403
1時間程で留萌駅前に到着。
留萌駅前では、もう1台の西工製ノンステップバスを見かけることが出来ました。
「留萌市内近郊線Aコース」に投入されていました。
市街地を散策したところで、札幌へ戻ります。
豊富から来た「豊富留萌線」(当時)で元川町へ。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
留萌駅前→元川町 - 運行会社:沿岸バス
- 車両:日野/ブルーリボンⅡワンステップ(QKG-KV234Q3)
- 年式:2014年
- 所属:不明(留萌営業所or羽幌営業所or豊富営業所のいずれか)
- 社番:1401
そして、最後は元川町からは沿岸バス「特急はぼろ号」25便で帰路についたのでありました。
写真の「萌え子ラッピング」1号車がデビューして6年経ちましたが、ラッピングがそれほど傷んでいないことに改めて驚いた次第。
もう暫くはこのラッピングで活躍し続けるのでしょうね。
【乗車データ】
- 乗車日:2019/07/28
- 乗車区間:
留萌元川町→札幌駅前ターミナル - 運行会社:沿岸バス
- 車両:三菱/エアロエース(QRG-MS96VP)
- 年式:2013年
- 所属:羽幌営業所
- 社番:392
最後に
以上、「沿岸バスぶらり旅」ともいうべき苫前町古丹別訪問記をお届けしました。今回、古丹別へは初めての訪問でしたが、訪問前は人口の少ない集落だと思い込んでいただけに、想像していたよりも街が開けているというか、街としてしっかり機能していることに驚きました。
かつて急行列車が停車していた駅の街だけのことはあるなぁと・・・。
そして、今回は行ったり来たりと効率の良い行程ではありませんでしたが、それでも充実したバス旅が出来たのは、正しく沿岸バスの路線網と「萌えっ子フリーきっぷ」のおかげです。
特に、今回に関しては「萌えっ子フリーきっぷ」が大活躍でした。
欲をいえば、増毛方面へも行きたかったのですが、時間の関係で叶わずでした。
機会があれば、どこかで宿泊してのんびりと日本海オロロンラインをバスで旅したいですね。
今回の旅をもって、沿岸バスの路線で未乗車の路線は、新しくなった留萌市内・近郊線と天塩更岸線、羽幌古丹別線、羽幌町内循環線「ほっと号」を残すのみとなりました。
いずれも乗車にはハードルが高い路線ですが、機会があれば完乗したいと思っています。
今度日本海オロロンラインを訪れるのは、いつのことになるのやら・・・。
そう多くない時期に再訪しそうな気がします。
応援して頂けると嬉しいです。
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