近鉄バス 萱島バス停&「八尾~住道~萱島線」を見てみる
近鉄バスといえば、京阪神と全国各地を結ぶ夜行高速バスや、東大阪、大東、茨木地区などで運行する一般路線バスを思い浮かべる方が多いかと思います。
ですが、実は近鉄バスが京阪電気鉄道(京阪バス)のエリアにも乗り入れているというのをご存知でしょうか。
それが、今回ご紹介する萱島バス停と、近鉄バス一般路線の中でも1位、2位を争う長距離一般路線「八尾~住道~萱島線」であります。
近畿の駅百選にも選定された歴史のある駅
京阪萱島駅は京阪電気鉄道京阪本線の駅で、大阪府寝屋川市に位置します。駅が開業したのは1910年4月15日で、京阪本線開通と同時に開業しています。
1983年には第3回大阪都市景観建築賞の「奨励賞」を受賞した他、2001年には第2回近畿の駅百選に選定されています。
京都側には寝屋川信号所があり、京橋~寝屋川信号所間が複々線化されている関係上、京橋方面からの折り返し列車(区間急行・普通)が、終日に渡って多数設定されています。
京阪萱島駅に乗り入れるのは、京阪バスと近鉄バスの2社。
京阪バスが路線によってのりばが路上(府道上)と駅東側ロータリー内の2箇所に分かれているのに対し、近鉄バスは乗り入れている路線が「八尾~住道~萱島線」の1路線のみであるため、駅西側の府道上にバス停があります。
バス停上部には、近鉄バスのイラストが描かれているので、比較的見つけやすいとは思います。
そして、実はこのバス停、京阪萱島駅が寝屋川市に位置しているにも関わらず、バス停は門真市に位置しているあたりも興味深い点です。
(私もつい最近まで知りませんでした。)
近鉄バス「八尾~住道~萱島線」に乗車してみる
というわけで、以前から一度乗車してみたかった近鉄バス「八尾~住道~萱島線」に乗車してみました。八尾~住道~萱島線は、区間便を含めて以下の6系統が設定されています。
- 36番:近鉄八尾駅前~JR住道駅
- 39番:近鉄八尾駅前~JR住道駅~萱島
- 43番:近鉄八尾駅前~アリオ八尾~JR住道駅
- 44番:近鉄八尾駅前~アリオ八尾~JR住道駅~萱島
- 37番:萱島→JR住道駅→荒本駅前 ※萱島21時台以降全便
- 38番:近鉄八尾駅前→JR住道駅→荒本駅前 ※近鉄八尾駅前土日祝日21時台以降の一部の便
こちらの車両が充てられていました。 「八尾~住道~萱島線」をはじめ、区間系統の八尾~住道線などでも活躍する日野レインボーHRです。
八尾や住道近辺では今でもよく見かける車両であります。
平日の朝ということもあり、始発の萱島からは私を含めて10名近くが乗車。
皆さん、通期の足として利用している様でした。
バスは、寝屋川市から大東市~東大阪市~八尾市と4市を縦断するルートを走行します。
狭隘路から府道が複雑に交わる交差点を通過したり、はたまた大学の前や町工場が並ぶ地域を走行したりと、変化に富んで面白いです。
所要時間は全区間通しで約1時間半。
大阪府内の一般路線バスの中では、かなりの長時間運行です。
メインは近鉄八尾駅前とJR住道駅を結ぶ系統(36番、43番)ですが、萱島へ直通する系統(39番、44番)も朝夕は1時間に2本、日中時間帯は1時間に1本確保されています。
流石に全区間乗り通す人はあまりいませんが、頻繁に乗り降りが多いあたり、現在に至るまで系統分断(または末端区間廃止)されずに生き残っている理由なのかなあと思いました。
そして、大阪市外で京阪沿線と近鉄沿線、しかもけいはんな線、奈良線、大阪線を結んでいるというのは、ある意味凄い路線ではないかと感じました。
近鉄バスに限らず、大都市圏で走行時間が1時間を越える路線バスはかなり少なくなりました。
時刻表を見ても分かる通り、この路線の存在感を発揮するのは近鉄八尾駅前~JR住道駅ですが、一方で大阪府内で所要時間1時間越えの一般路線バスは、バスファンからすると貴重な存在でもあります。
昨今の同社の動向を見る限りでは、JR住道駅から北の区間がいつまで残るのか、気になるところではありますが、八尾市、東大阪市、大東市、寝屋川市の住民の足として、これからも走り続けて欲しいと思います。
【乗車データ】
- 乗車日:2017/02/14
- 乗車区間:
萱島→近鉄八尾駅前 - 運行会社:近鉄バス
- 車両:日野/レインボーHR(BDG-HR7JPBE)
- 年式:2007年式
- 所属:稲田営業所
- 社番:6721
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