大沼交通「大沼・函館空港シャトルバス」を見てみる
その大沼国定公園と函館空港とを結ぶ路線バスがあると聞き、先日の函館訪問の際に少しだけ見てきました。
その名は、「大沼・函館空港シャトルバス」
一体、どんなバスなのでしょうか・・・。
「大沼・函館空港シャトルバス」に乗車してみる
やって来たのは、函館からJR函館本線の普通列車に揺られること約30分のJR大沼駅。 久しぶりの始発列車での移動でしたが、この列車、実は砂原線を経由して長万部まで行く普通列車でありまして、「大沼公園ポトロ館」最寄りのJR大沼公園駅に停車しないのです。ということで、今回は一つ手前のJR大沼駅まで移動し、そこから約1km強の区間を全速力で走ることにしました。(とても疲れました。(笑))
「大沼・函館空港シャトルバス」の始発地は、JR大沼公園から徒歩10分程に位置する「大沼公園ポトロ館」。
発車5分前になんとか到着という、久しぶりにスリリングな乗り換えとなりました。
「大沼・函館空港シャトルバス」を運行するのは、亀田郡七飯町字大沼町に本社を置く「大沼交通」というバス会社。
貸切バス事業や先述の「大沼公園ポトロ館」を運営するバス事業者なのですが、路線バスとしてはこの路線が第1号であります。
今後、北海道新幹線の開業に合わせて、大沼と新函館北斗駅との間を結ぶ路線バスの運行を計画しているそうですよ。
バス停には既に1台のバスが停車。
発車を待っていました。
今回乗車したバスはこちら↓。
車椅子リフトを搭載した(現在は使用されていない)、自家用仕様の日野レインボーです。
本州の事業者から移籍して来た車両なのでしょうか・・・。
路線バスにしては色々とツッコミを入れたくなる車両ですが、ここでは自重しておきます。
6時50分、私を含めて2名の乗客を乗せたバスは、「大沼公園ポトロ館」を発車します。
JR大沼公園駅前を通過し、小沼(大沼ではない)沿いを函館大沼プリンスホテルへ向けてひた走ります。
途中、この様な心が和む風景も堪能出来ます。
函館大沼プリンスホテルを発車後は、国道五号線を函館方面へ向けて走り続けます。
七飯役場通、大中山バス停に停車後は、七飯大川インターより函館新道へ。
高速道路ではありませんが、高規格の自動車専用道路を経由するあたり、ある意味「高速乗合バス」といっても良いのかもしれません。
更にバスは函館新道を函館ジャンクションまで走行し、函館ジャンクションからは函館新外環状道路を赤川インターまで走行します。
その後、道道347号、道道100号(産業道路)を経由して函館空港まで直行します。
それなりに使える路線だが、知名度をどう上げていくか・・・
以上、「大沼・函館空港シャトルバス」について簡単に紹介しました。大沼公園ポロト館から函館空港間までの所要時間は1時間20分、運賃は1,240円となっております。
これを高いと見るか安いと見るかはそれぞれの判断になりますが、函館空港から七飯・大沼公園まで直行出来る点においてはそれなりに使える路線なのかなぁと思います。
ただ、今回乗車した限りでは、路線の存在自体が果たして認知されているのか、正直心配になりました。
まあ、今後運行される予定の「大沼・新函館北斗駅シャトルバス」の予行演習的意味合いもあるのでしょうが、函館・大沼方面を観光する観光客を中心に売り込めば、それなりに利用して貰える路線に化ける可能性もあり、少々勿体無い気がしました。
(それにはまず、観光地としての魅力を今以上に高めていくことが不可欠ですが・・・。)
今後、どの様にしてこの路線を知って貰えるか・・・そこにこの路線の将来がかかっているのではと感じました。
あと、個人的にはJR大沼公園駅の近くに一つ停留所が欲しいなぁと思いました。
現状でも10分程歩けば乗車することは出来ますが、駅周辺から乗車出来るのと出来ないのとでは、利便性がかなり違ってきます。
周辺環境やJR北海道との関係・兼ね合いもあるのでしょうが、利便性向上のためにも、JR大沼公園駅周辺での停車は是非とも検討して貰いたいです。
ともあれ、マイナーな存在ではありますが、車窓・運行経路・運行ダイヤいずれを取っても興味深い「大沼・函館空港シャトルバス」。
興味がある方は是非一度乗車されてみてはいかがでしょうか。
尚、「大沼・函館空港シャトルバス」について詳しくは大沼交通の専用ページにてご確認願います。
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