北都交通「丘珠空港連絡バス」を見てみる(改訂版)
かつては札幌都心~丘珠空港間を運行していましたが、2011年11月1日に地下鉄栄町駅(札幌市営地下鉄東豊線)~丘珠空港間に路線を短縮。
それが今年2013年になって、6月1日~8月31日の期間限定という形で札幌都心乗り入れが復活しました。
(その後、運行期間が2013年11月30日まで延長されました。)
夏期の利用客増加を見込んでということなのですが、私自身近所に住んでいるにもかかわらず、実はこの路線に乗車したことがありませんでした。
「ならば折角だし、一度実見してくるか・・・」ということで、今回ご紹介するのは、こちらの「札幌市内~丘珠空港連絡バス」になります。
本州からやって来た韓国製のバスで札幌市内へ・・・
向かったのは、札幌市東区にある札幌丘珠空港。とはいっても、「丘珠空港」というのは通称で、正式には「札幌飛行場」と呼ぶそうです。
陸上自衛隊丘珠駐屯地との共用飛行場であり、飛行場の設置管理は防衛省が行っています。
以前はANAグループ(エアーニッポン→エアーニッポンネットワーク ※現在はANAウィングス)が就航していましたが、撤退により現在はHAC(北海道エアシステム)が釧路・函館方面などの道内路線を就航しています。
滑走路が1,500mと短い為にプロペラ機のみの就航となっていますが、今年になって三沢空港へのチャーター便就航やFDA(フジドリームエアライン)のテスト飛行など、再びジェット化・道外定期路線の就航の気運が生まれつつあります。
と、前置きはさておき、今回乗車したのは丘珠空港12時40分発の便です。
青森三沢からのHAC330便の接続バスになります。
乗車したバスは・・・なんとこちら!↓
ウィラーエクスプレスからやってきた、韓国製の「大宇BX212」です。
まさかこの車両が北海道で見られるとは・・・当初この情報を聞いた時、正直ビックリしましたが、いざ実物を見てみると・・・それなりに様になっていますね。
車内はこの様になっております。
流石にウィラー時代の車内そのまま・・・というわけにはいかない様で、座席は廃車体から流用したと思われる座席に交換されています。
座席定員は45名ですが、最前列4席が荷物置き場として使用されている関係上、実際の乗車定員は41名になります。
ですが、コックピットなんかは「大宇」そのまんま。
車内の造りといい、網棚に貼られている座席番号シールといい、ウィラー時代の面影も至るところに見受けられます。
バスは10名程の乗客を乗せ、札幌丘珠空港を出発します。
この先、地下鉄栄町駅で降車扱いを行った後は、札幌都心まで直行するのですが・・・
そのルートが少し変わっていまして、東15丁目通を北13条まで南下した後、北13条北郷通→東3丁目通(南側一方通行)→北3条通という経路を通ります。
てっきり環状通から創成川通を経由すると思っていただけに、この運行経路は意外でしたね。
約30分後、バスは札幌全日空ホテル前で降車扱いを行い、その5分後には以前全日空札幌支店があった札幌駅前バス停に到着。
本来であれば終点の大通西3丁目で下車する予定でしたが、所用があったために私はここで下車。
残りの乗客も殆どここで下車、数人の乗客を乗せたバスは、札幌グランドホテル前・大通西3丁目へと向かって行きました。
というわけで、北都交通の「丘珠空港連絡バス」を簡単にご紹介しましたが、このバス、やはり運行距離と経路を考えると、通年での都心運行は厳しいのかなぁ?と思います。
何せ冬期間の遅延は深刻なものがありますし、何時到着するのか全くといっていい程読めません。
更に、丘珠空港がある札幌市東区は、札幌市内の中でも雪が多く、冬場の欠航率が高い空港でもあります。
今回は期間限定で札幌都心への延長を行っていますが、上記理由を考えると、夏期は札幌都心まで、冬期は地下鉄栄町駅までの運行という形が一番良いのかもしれませんね。
一方で今回、北海道内では初めて乗車した「大宇BX212」ですが、車両の構造及び乗り心地を考えると、この路線が運用路線としては一番適しているのでは?とも思いましたね。
このバスで新千歳空港まで移動するとなると・・・正直ちょっと怖い気も。
何せ乗り心地がトラックそのものですから・・・ww。
色々と書きましたが、札幌都心までの運行は、2013年11月30日までとなっております。
興味がある方は一度乗られてみてはいかがでしょうかぁ?
運が良ければ、ウィラーさんから来た「大宇BX212」に乗車出来るかも???
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