沿岸バス「創業60周年記念イベント」に参加してきました。
北海道日本海沿いの羽幌町に本社を置き、留萌・羽幌・豊富などを結ぶ「日本海オロロンライン」をメインエリアとする沿岸バス株式会社。
その沿岸バスが2012年7月に創業60周年を迎えるにあたり企画された「創業60周年記念イベント」が、昨日2012年7月15日(日曜日)に開催されました。
沿岸バスといえば、2000年代初頭から、掲示板サイト「2ch」とのコラボツアー・グッズの販売や「萌え」を売りにしたフリーきっぷ「萌えっ子フリーきっぷ」の販売、更には車内放送BGMに「ボーカロイド」を採用するなど、インターネットユーザーを意識した企画も意欲的に取り組んでいるバス会社として全国から注目を集めています。
今回、同社として初めて本格的なバスイベントを羽幌で開催すると聞き、「これは行ってみないと!」という話になり、とある方の同行のもと、羽幌まで行ってきました。
羽幌までの足は当然あの高速乗合バスで・・・
羽幌までの足は、勿論こちら↓を利用しました。沿岸バスの札幌~羽幌・豊富間都市間バス「特急はぼろ号」です。
昭和59年より運行を続けている、北海道内を走る都市間バスの中では老舗の部類に入ります。
車内はこの様になっていまして・・・・・ 4列シート40人乗りの後部トイレ仕様となっています。
長時間運行する路線にしてはオーソドックスですが、各座席にはフットレストが装備されている他・マルチステレオコントローラでテレビ・ラジオを楽しむことが出来ます。
途中休憩も2箇所(砂川サービスエリア・羽幌本社ターミナル)設定されていますので、思ったよりも苦にならないのでは?思います。
札幌から留萌までは高速道路と自動車専用道路(道央自動車道~深川留萌自動車道)を走行し、留萌からは国道232号線を北上します。
美しい景色を眺めながら・・・・・
札幌から約3時間15分程で、バスは羽幌本社ターミナル(沿岸バス本社)に到着。
到着後、イベント開始時刻まで少々時間が出来たことから、この様な所へ行ったり、
道の駅「サンセットプラザはぼろ」で昼食を済ませてから、イベント会場へと向かいます。
車両展示に試乗会、廃品市、オークション・・・楽しい催し物が次々と
イベント会場はこちら。 沿岸バス羽幌ターミナルです。旧国鉄羽幌線羽幌駅跡地に建てられたバスターミナルで、沿岸バス羽幌営業所が併設されています。
13時、職員によるイベント開始が告げられスタート。
開始前から多くの方が訪れていたのですが、場所柄なのかどうかは分かりませんが、都市部のバスイベントで見られるような殺伐感というか殺気立ったものが全く感じられず、むしろマッタリほのぼのとした雰囲気の中、お目当ての車両を見学されていました。
ここで、今回展示されていた車両を一気に紹介します。
「萌えっ子バイオディーゼルバス」として留萌市内線で活躍している、元神奈中の三菱エアロミディMK(U-MK218J改)です。
家庭用天ぷら油を燃料としているため、若干天ぷら油臭がします。
留萌市内の「日東団地線」で活躍する日野ポンチョロング(SKG-HX9JLBE)です。
試乗会に使用された車両でもあります。 元神戸市交通局のレトロ風バス「夢海鳥」(ゆめみどり)です。
こちらのバスも試乗会に使用されました。
「特急はぼろ号」の最新車両、日野セレガHD(QPG-RU1ESBA)です。
羽幌線代替バスの初代車両となる、日野ブルーリボン郊外型(P-HU276BA)です。
まさかこの車両が現存していたとは・・・・・ちょっと驚きましたww。
因みにこの車両、非冷房車です。
羽幌町内循環バス「ほっと号」に使用されている、日野レインボー観光型です。
13時30分からは、2台のバスを使用した試乗会がスタート。
先程ご紹介した日野ポンチョロングとレトロ風バス「「夢海鳥」(ゆめみどり)が充てられました。
町内を約10分から15分かけて回るコースだったのですが、途中のサンセットビーチ高台駐車場では、天売島・焼尻島はもとより、利尻島までもがはっきりと見ること出来ました。
実はこの試乗会が好評でして、当初各台2回の運行予定が、レトロ風バスは3回、ポンチョに至っては倍の4回も運行されました。
14時になると、廃品市がスタート。
方向幕やバス停・灰皿・降車押しボタン・運賃表・エンブレム・整理券発行機・バスメーカーのパーツ表など、マニアには溜まらない逸品が出され、瞬く間に物が売れていきます。
廃品の購入も考えましたが、荷物になることから今回は断念
代わりに「萌えっ子フリーきっぷ」限定版を購入しました。
一方で私が注目した廃品はこちら。 手動式の両替器です。
見た瞬間、思わず「懐かしい~」と声を出してしまったのは私だけ???
かなりの台数がストックされていた様ですが、今の20代以下の人達はこの様な両替器があったこと自体知らないのではないでしょうか。
その他、待合室では旧羽幌炭鉱の写真展示や、沿岸バスに関する新聞記事が閲覧できるコーナーが設置されていた他、沿岸バス60周年記念DVD(写真スライド、販売価格300円)も販売されていました。
そしてイベントの締めくくりは、今回のイベントのために作成されたバス停のオークション。 急遽開催されましたが、2,400円で落札され、最後は落札者とガイドさんの記念撮影会が。
こうしてイベントは無事終了しました。
「ほのぼの感」「まったり感」という言葉がぴったりのイベントでした
というわけで、沿岸バス初の本格的なバスイベントに参加した模様をお届けしましたが、先述した通り、都市部のバスイベントではありえない「ほのぼの感」「まったり感」が感じられたイベントでした。個人的にはゆっくり見て回ることが出来、2時間という短い時間ながらも十分に楽しませていただきました。
イベントの終わり際に、沿岸バスの担当者の方と少々お話しする機会がありましたが、「もっと多くの方に沿岸バスを知っていただいて利用して欲しい」という真摯な姿勢と意気込みが感じられ、一方で冷静な情勢分析もしっかりされている様に感じました。
もしかすると、その姿勢・意気込み・情勢分析が、今日のネット戦略や「萌えっ子フリーきっぷ」の成功に繋がっているのでは?とも思いました。
「今後もこういった企画は可能な限り行っていきたい」というお話をされていましたが、果たして次回はどんな仕掛けをしてくるのか・・・・・
沿岸バスの今後に期待したいですね。
イベント終了後は、サンセットプラザはぼろへ移動し、一休みしてから札幌へ戻りました。
勿論、帰りも「はぼろ号」を利用。 行きと同じ車両でした。
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