川崎近海汽船(シルバーフェリー)「シルバープリンセス」乗船記

フェリー




久しぶりのフェリー乗船記になります。

1973年4月より苫小牧と八戸の間を結んでいる「シルバーフェリー」。
元々は八戸に本社を置くフェリー会社でしたが、1992年に川崎近海汽船に合併され、現在はフェリー航路の愛称として残されています。
2006年(平成18年)までは東日本フェリーと共同運航を行っていましたが、同年11月末をもって同社が撤退、その際に共同の持船であった「フェリーはちのへ」(後述の「シルバープリンセス」就航に伴い引退)の譲渡を受けた他、就航していた「べにりあ」「べが」を同社から借り受けました。
現在は、自社所有の「シルバープリンセス」「シルバーエイト」「シルバークイーン」及び東日本フェリーから譲り受けた「べにりあ」の合計4隻体制で運航しています。

で、今回ご紹介するのは、2012年(平成24年)4月に竣工したこちらの船舶↓、「シルバープリンセス」です。
川崎近海汽船「シルバープリンセス」 苫小牧港にて

この「シルバープリンセス」、総トン数は10,536t、全長150.0m、航海速力20.5ノット、旅客定員500名の大型船で、八戸8時45分発の便と苫小牧21時15分発の便に充てられています。
「シルバープリンセス」の詳細は公式サイトをご覧頂くとして、「女性客を意識した設備」がこの船舶の特長です。

いざ苫小牧港フェリーターミナルへ

向かったのは、苫小牧西港の苫小牧フェリーターミナル。
札幌駅前ターミナルから北海道中央バスの「高速とまこまい号」に乗車すること2時間弱で、苫小牧フェリーターミナルに到着します。
北海道中央バス「高速とまこまい号」 3189

フェリーターミナル到着後、川崎近海汽船のカウンターで乗船手続きを済ませ、売店で夕飯やお土産などを購入し、「シルバープリンセス」に乗船です。
早速船内を見ていきましょう。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 5デッキ 案内所兼売店
5デッキにある案内所兼売店です。
客層を考慮してか、長距離フェリーの様な売店は設置されていませんが、こちらでアルコール類や菓子類・カップラーメンを購入することが出来ます。
また、毛布の貸出(有料で350円)も行っています。
但し、タバコ類の販売は自販機を含めて一切行っていないので注意が必要です。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」5デッキ ソファースペース
5デッキ案内所向かいのエントランス(ソファースペース)です。
赤と黒のソファーが良いアクセントとなっています。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」6デッキ 2等シングル
今回お世話になった2等シングル(2等寝台)です。
1人様個室になっており、ベッドの他、テーブル、照明、毛布、コンセント(合計3口)が完備されています。
2等シングルが設定されているのは、この「シルバープリンセス」のみで、女性の一人旅には最適な個室であるといえましょう。
私が乗船した日は空室が目立ちましたが、この2等シングル、結構人気がある個室とか。
ご利用予定の方はお早目のご予約をお勧めします。

因みに今回はこちらのきっぷ↓(札幌八戸なかよしきっぷ)に追加料金2,500円を支払って利用しました。
札幌八戸なかよしきっぷ
2等シングル利用で札幌~八戸間7,900円と格安で移動出来ました。
コストパフォーマンスがよい企画きっぷですので、時間に余裕がある方は利用を検討してみては如何でしょうか。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ EVホール

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ ソファールーム

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ ピクトグラム
6デッキの様子です。
メリハリの付いた内装に白熱灯色の照明が良く合っています。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ ベビールーム

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ 冷蔵ロッカー
「シルバープリンセス」の特長の一つとも言うべき設備、「ベビールーム」と「冷蔵ロッカー」です。
ベビールームは数箇所設置されています。
また、今回は写真を撮影することが出来ませんでしたが、2等船室には「女性専用室」が設けられている他、「ペットルーム」「キッズルーム」も設置されており、船内の至る箇所で女性客を意識していることがうかがい知れます。
因みに2等の「女性専用室」には、メイクルームも完備しているそうですよ。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 7デッキ ソファースペース

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 7デッキ 大浴場入口
7デッキの様子です。
ソファーと大浴場が設置されています。
大浴場は時間制限がありますので、入浴される方は予め営業時間を確認しておきましょう。

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ オートレストラン その1

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ オートレストラン その2

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ オートレストラン その3

川崎近海汽船「シルバープリンセス」 6デッキ オートレストラン その4
5デッキのオートレストランです。
冷凍食品の自動販売機にて商品を購入後、電子レンジで暖めて食事する方式を採用しています。
写真は深夜時間帯に撮影したものですが、乗船時は多くのトラックドライバーで賑わっていました。

と、船内を散策したところで、21時15分に「シルバープリンセス」は苫小牧港を出港します。
暫くは5デッキのオートレストランで食事を楽しんだりソファーで寛いでいましたが、22時過ぎに消灯になるとこのことで、急いでお風呂に入って自分の部屋へ。
翌日の行程を考えながら布団に包まっているうちに眠気が襲い就寝へ・・・。
目を覚ますと、時計は午前4時過ぎになっていました。
部屋の暑さが少々気になりましたが、思っていたよりも寝ていた様です。
着替えを済ませ、身支度を整えているうちに、「シルバープリンセス」は定刻の4時45分に八戸港フェリーターミナルに到着。
八戸港フェリーターミナル
到着後の行程を思慮しつつ、フェリーターミナル前に停車していたタクシーで八戸市内へと向かうのでありました。

あっという間の「シルバープリンセス」の旅

というわけで、シルバーフェリーの「シルバープリンセス」の乗船記をお届けしました。
今回乗船してみて感じたのは、苫小牧~八戸間の近さと、「シルバープリンセス」のコストパフォーマンスの高さでした。
苫小牧~八戸間7時間半という所要時間は「思っていたよりもあっという間」というのが正直な感想でした。
特に今回は夜行移動というのが一番の要因だったのかもしれませんが、次回は是非とも八戸発の「シルバープリンセス」の旅を楽しみたいですね。
そして、今回初めて乗船した「シルバープリンセス」のコストパフォーマンスの高さには驚きました。
特に今回利用した2等シングルは、男女問わず一人旅に最適の個室であることには間違いないでしょう。
更に、メイクルーム付きの2等女性専用室にキッズルーム、ペットルーム、冷蔵ロッカーなどなど・・・女性利用客を意識した部分が至るところで見受けられました。
旅行日程にも寄りますが、「シルバープリンセス」狙いで乗船してみるのもありかもしれません。

女性客をターゲットにデビューして3年が経過した「シルバープリンセス」。
女性同士での旅は勿論、お子さん連れの家族旅にもお勧めしたいフェリーです。


【乗船データ】 
  • 乗船日:2015/04/15
  • 乗船区間:
    苫小牧フェリーターミナル(西港)→八戸港フェリーターミナル
  • 運航会社:川崎近海汽船(シルバーフェリー)
  • 船名:シルバープリンセス
  • 竣工年:2012年


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