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太平洋フェリーの豪華フェリー「いしかり」乗船記

time 2012/05/13

こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。

「いや~~~~~ついに乗りましたよ!!!!」
というわけでもないのですが、今回は昨年2011年3月に就航を開始した太平洋フェリーの新船「いしかり」に乗船した時の模様をご紹介します。

太平洋フェリーは名古屋に本社を置く名鉄グループのフェリー会社で、苫小牧~仙台~名古屋間で定期航路を運航しています。
充実した個室や設備等で利用客から高い評価を受けていて、「フェリーオブザイヤー」を20年連続受賞するなど、船旅を扱う雑誌などで常にトップクラスの評価を得ています。

太平洋フェリーには「いしかり」「きそ」「きたかみ」の3隻が在籍していますが、「いしかり」はいわば同社のフラッグシップ的存在のフェリーでもあります。
その「いしかり」が昨年3月に新船に切り替わりました。
以前から「乗船したい・・・・・」とは思いつつ、なかなか乗船の機会に恵まれずにいたのですが、今年のGWに運良く乗船することができました。

今回乗船したのは、仙台から苫小牧までの間。
今回は身障者の母親が同行しているため、いつもより若干早く仙台港フェリーターミナルに到着。
「いしかり」は苫小牧~仙台~名古屋間を運行しているのですが、到着すると、既に「いしかり」は名古屋から到着していました。

太平洋フェリー「新いしかり」 仙台港にて

改めて見ると・・・・・大きい!!
国内最大級のカーフェリーだけのことはあります。
TVニュースなどでご存知の方も多いかと思いますが、仙台港フェリーターミナルも昨年3月の東日本大震災で大きな被害を受けたそうで、1階部分はほぼ全滅、仮復旧して運行再開するまで3ヶ月以上もかかったそうです(太平洋フェリー社員談)。
そして、この新船「いしかり」、実は東日本大震災と深く関わっている船でありまして・・・・・。(詳しくは後程。)

乗船開始は18時15分。
GW期間中ということもあって、ターミナル待合室には多くの乗客が待っていました。
帰省、旅行、はたまたKスタ宮城で開催された日ハム×楽天戦の観戦帰りなどなど、客層は多種多様でした。

18時15分、乗船開始になったところで、船内に入ります。
まずはエントランスから。
太平洋フェリー「新いしかり」 5デッキエントランス その1

太平洋フェリー「新いしかり」 5デッキエントランス その2

太平洋フェリー「新いしかり」 エントランスEVシャフト照明
ホテルのエントランスを思わせるかの造りになっています。
エレベータシャフトのLED照明の雰囲気もなかなかですよ。(因みにこのLED照明、色変化します。)

太平洋フェリー「新いしかり」 インフォメーション
こちらはインフォメーションカウンター。
個室利用客はこちらで個室用の鍵(カードキーまたは普通の鍵)を受け取って個室に入ります。

太平洋フェリー「新いしかり」 レストラン「サントリーニ」入口
レストラン「サントリーニ」です。
太平洋フェリーの楽しみの一つとして、このレストランの食事があります。
朝昼夕全てバイキング形式で、朝・昼食が1,000円、夕食が2,000円(アルコール類は別料金)で楽しむことが出来ます。
食事の内容も充実していて、日によってはステーキや寿司も出てきます。
今回は乗船前に食事を済ませたのでバイキングを利用しませんでしたが、次回乗船時は是非利用したいですね。

太平洋フェリー「新いしかり」 スタンド「ヨットクラブ」
「バイキングの食事は量が多いので軽い食事で済ませたい」という方は、こちらのカフェスタンド「ヨットクラブ」でどうぞ。
パスタやそば・うどん、アルコール、ソフトドリンクを扱っています。

太平洋フェリー「新いしかり」 ショップコーナー
5デッキにあるショップコーナーです。
各地のお土産やお菓子、アルコール、ソフトドリンクなどを販売しています。
尚、カップ麺類は扱っていないのでご注意を。
また、太平洋フェリーでは個室以外の船内でのカップ麺の飲食は原則NGですので、どうしてもという方は事前に持ち込んで個室で・・・・・ということになりますね。
また、写真はありませんがショップコーナーの隣にはゲームコーナーも設置されています。
退屈凌ぎにはいいですね。

太平洋フェリー「新いしかり」 展望通路 その1

太平洋フェリー「新いしかり」 展望通路 その2
6デッキの展望通路です。
ここから眺める景色もなかなかのものですよ。

太平洋フェリー「新いしかり」 シアターラウンジ「ミコノス」入口
展望通路を奥に進むと、ミニライブや映画上演が行われるシアターラウンジ「ミコノス」があります。
太平洋フェリー「新いしかり」 シアターラウンジ「ミコノス」
この日は童謡歌手のミニライブが行われていました。

太平洋フェリー「新いしかり」展望大浴場入口
こちらは展望大浴場の入口です。
とかく「フェリーの浴室は狭い」というイメージを持ちがちですが、こちらの展望台浴場は脱衣場・浴室共に申し分ない広さで、景色を見ながらのんびりと湯に浸かることが出来ます。
(プライバシー配慮の理由から、浴室内の撮影は控えさせて頂きました。)

そして、今回利用した船室はこちら。
太平洋フェリー「新いしかり」 1等バリアフリー洋室 その1

太平洋フェリー「新いしかり」1等バリアフリー洋室 その2

太平洋フェリー「新いしかり」 1等バリアフリー洋室 その3
1等のバリアフリー対応個室になります。
「きそ」とはまた違った内装で、シンプルかつ落ち着いた雰囲気を醸し出しつつも、機能的で使い勝手が良いという印象を受けました。

翌朝船室の窓を開けてみると・・・・
太平洋フェリー「新いしかり」 朝の風景(日の出)
日の出を拝むことが出来ました。
これは朝から縁起がいいかも???

ところで先程、この「いしかり」が東日本大震災と深く関わっているいうことを書きました。
何故か・・・・・
実は震災が起きた2011年3月11日、太平洋フェリーにとっては特別な日でした。
この新船「いしかり」のお披露目会が東京港晴海ふ頭で行われたのです。
その時に出来上がった壁画がこちら↓。
太平洋フェリー「新いしかり」 柳原先生壁画 その1

太平洋フェリー「新いしかり」 柳原先生壁画 その3
太平洋フェリー名誉船長でもある漫画家柳原良平先生が書いた、新船「いしかり」の壁画です。
「柳原良平?分からない。」という方、この絵のタッチを見れば「あ~~」と思われるでしょう。
太平洋フェリー「新いしかり」 柳原先生壁画 その2
そう、サントリーのウィスキー「トリス」のキャラクター「アンクルトリス」を描いている方です。(最近は吉高由里子の方が有名なっていますが・・・・・。)
この壁画、お披露目会当日に柳原先生が船内で最終仕上げを行ったそうで、この内覧会が終了した約2時間後に、あの東日本大震災が起きました。
太平洋フェリー「新いしかり」 柳原先生壁画 その4
地震発生後、大津波警報が発令されたことで、新船「いしかり」は東京港を緊急出航、沖へ避難し難を逃れました。
一方で仙台港では「きたかみ」が停泊していましたが、こちらも緊急出航して難を逃れています。
某雑誌で「きたかみ」が大津波を乗り越える写真が掲載されていましたが、その写真を見た瞬間、背筋が凍ったことを今でも覚えています。

震災が発生したことで、太平洋フェリーは暫くの間、一般旅客扱いの営業を停止するのですが、その一方で支援物資輸送などの目的で(政府・自治体からの要請があったとも言われていますが・・・・・)、3月下旬には貨物輸送に限定した運航を再開します。
この新船「いしかり」も、苫小牧~名古屋間で支援物資や自衛隊関係の隊員・車両などの運搬を行いました。
いわば、この新船「いしかり」は東日本大震災の災害支援業務が船としてのデビューだったのです。

その後、5月26日に臨時ダイヤで旅客運航を再開し、6月5日に仙台港フェリーターミナルが仮復旧したことで旅客運航を本格再開、新船「いしかり」も本格的な運用に入り、現在に至っています。
フラッグシップ的存在の船のデビューが”震災復興支援”とはちょっと皮肉な気もしますが、今後も旅行・帰省のみならず、震災復興の架け橋として活躍してくれるでことでしょう。

朝目覚めると、船は既に苫小牧近郊を航行していました。
入港近くになると、6デッキエントランスではピアノミニライブが行われていました。
太平洋フェリー「新いしかり」 6デッキエントランス(朝のピアノライブ)
このライブも終わると、苫小牧入港はもうすぐです。
そして定刻の11時にフェリーは苫小牧西港に接岸。
豪華な船内に名残を惜しみつつ、新船「いしかり」の再開を誓って下船しました。

というわけで、太平洋フェリーの新船「いしかり」について紹介してきましたが、さすがフラッグシップ的存在だけあって、かなり気合を入れて造って来たなぁというのが率直な感想ですね。
私自身、フェリーはあまり乗船する機会が無いのですが、この太平洋フェリーの新船「いしかり」は、今まで私が乗船してきたフェリーの中で一番設備が豪華なフェリーでした。
とかく日本国内の長距離フェリーはカジュアル化の傾向がありますが、太平洋フェリーは今後もいい意味で裏切り続けて欲しいですね。
また機会がありましたら、この新船「いしかり」に乗船したいと思います。

今度は特等かセミスイートあたりの個室で、のんびり名古屋まで行きたいですねww。


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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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