東北急行バス「ホリデースター号」(週末限定高速バス)乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記




東京~東北間をメインに高速バスを運行している老舗の高速バス事業者「東北急行バス」
その東北急行バスが高速ツアーバス対策として2009年から運行しているのが、これからご紹介する週末限定高速バス「ホリデースター」です。
東北急行バス「ホリデースター号」
※写真はイメージです。
(夜行便「スイート号」同型の車両が充てられます。)

ご存知の方も多いかと思いますが、ここ数年、東京~仙台間の高速路線バスは苦境に立たされています。
理由は言うまでも無く、高速ツアーバスの台頭。
今や、東京~仙台間の高速バスといえば、「ツアーバス」がメインという状態にまでなっているのが現状です。
老舗の東北急行バスも例外ではなく、一時期昼便3往復&夜行便3往復運行されていた同社の「スイート号」も、現在は夜行1往復まで減便。
更に今年の9月からは週末のみの運行に変更されています。
しかし、一方で格安4列シートの「ニュースター号」や週末限定の3列シート便「ホリデースター号」、木曜&土曜運行の3列シート便「エススター号」の運行を開始する等、利用客の動向・ニーズに合わせた運行形態に変更。
何としても路線を維持しようと必死です。

今回私が目を付けたのは、金・土・日・祝日の限定で片道3,900円(現在は4,200円)という格安な運賃で、更に夜行用3列独立シート車で移動できるこの路線。
「果たしてどうなのよ?」ということで、「ホリデースター号」の現状を知るべく、実際に乗車してみる事にしました。

途中休憩は3回 羽生PAでは栃木名物「レモン牛乳」も

やってきたのは、東北最大の都市『仙台』。
前日の夜、札幌からJR急行「はまなす」と特急「つがる2号」更には東北新幹線「はやて4号」を乗り継いで仙台に到着です。

「ホリデースター」の始発地は、仙台駅近くにあつ東北急行バスの仙台営業所。
1階にはコンビニ(ファミリーマート)があり、営業所と発券窓口は2階にあります。
発車30分前にもなると、バスは停留所に横付けされますが、実際の改札は発車10分前に行われます。
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822

車内はこの様になっておりまして、
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 車内

東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 シート
中折れ機構を搭載した、3列独立シート28人乗りのゆったり仕様となっています。
更に後部6席にはパソコン用コンセントも設置。ビジネスマンには嬉しい設備ですね。
同社の高速バスには何度か乗車していますが、東京~仙台間の中では、東北急行バスのこのタイプの車両が一番豪華なのでは?と思います。

9時30分、6名を載せたバスは定刻に東北急行バス仙台営業所を出発。
この後、仙台駅前33番停留所で残りの乗客を乗せ、総勢19名でバスは一路東京へと向かいます。
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 車内の様子
通常の高速バスですと、そこそこの乗車率で採算ベースに届いているのかもしれませんが、この「ホリデースター」は運賃が3,900円と格安なので、恐らくですが満席近くの人数を乗せても、採算ラインに届くかどうか・・・・・といったところが実状なのではないでしょうか?

9時47分、仙台宮城インターから東北自動車道に入ります。
出発してから1時間もしないうちにバスは1回目の休憩地である国見SAに停車。
ここで10分間の休憩を取ります。
東北急行バスは、こまめに休憩を取る事でも有名です。
バスが苦手な人でも、これならば何とか移動できるのでは?と思いますね。

10時32分、乗客が全員揃ったところでバスは出発。
バスは東北路を一路東京へと向けて走り続けます。

その約1時間15分後の11時49分、バスは2度目の休憩停車のために那須高原SAに到着です。
ここでは15分間の休憩となりました。
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 羽生PAにて その1

東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 羽生PAにて その2

ここでは、今や栃木名物として注目されている、こちら↓を買って飲みました。
レモン牛乳
初めて飲んだのですが・・・・・
昔懐かしい味でした(笑)。

12時05分、バスは再び出発。
東京まで残り3時間弱です。
沿線は次第に住宅地が見られるようになり、東京が近づいている事を実感します。

13時19分、バスは最後の休憩地である羽生PAに到着。
ここでも15分間の休憩となりました。
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 国見SAにて

東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 国見SAにて その2

ここでは遅めの昼食用パンと飲み物を購入。車内に戻って腹ごしらえをします。

13時34分、乗客が揃ったところでバスは出発です。
この後、東北道から首都高速道路川口線~同中央環状線~同6号向島線とバスは進みます。
途中、「多少の渋滞はあるなぁ~~」と思いましたが、実際は渋滞と言える渋滞は全く無く、スムーズに流れていました。

首都高からの東京下町の景色です。
東北急行バス「ホリデースター号」 首都高速道路からの車窓 その1<br />

東北急行バス「ホリデースター号」 首都高速道路からの車窓 その2

建設途中の東京スカイツリー(新東京タワー)も見る事が出来ました。
東北急行バス「ホリデースター号」 首都高速道路からの車窓 建設中の東京スカイツリー

そうこうしているうちに、バスは呉服橋ランプを降り、間もなくして終点の東京駅八重洲口(セブンイレブン前)に到着しました。
東北急行バス「ホリデースター号」 ・822 東京駅八重洲口到着
時計を見てみると・・・・14時25分。30分の早着です。
道中、特に飛ばしていることも無かったので、この「ホリデースター号」のダイヤ、相当余裕を見ている様です。

格安運賃で豪華3列シートに乗車出来るのは、はっきりいってお得!

今回、初めて「ホリデースター号」に乗車しましたが、東北急行バスの現状と必死さを知る事が出来たと共に、久しぶりに「お勧め路線」に当たったなぁ・・・・という感想を持ちました。
僅か3,900円(現在は4,200円)で豪華3列シート&トイレ付きの車両で移動出来るのは、はっきりいってお得です!
しかも運行会社が老舗の高速路線バス事業者であることも、利用者からすれば「安心」という一つのサービスだと思うんですよね。
当初、この路線は期間限定運行便だったのですが、2010年9月からは定期便に昇格されましたので、暫くはこの運賃でやっていくと思います。
あとは、今後いかに東北急行バスがリピーターを獲得していくか。
ここら辺が今後の鍵になってくるでしょう。

そして、利用者にとって嬉しいニュースが。
なんと、この「ホリデースター」をはじめとする、東北急行バスの東京~仙台間高速バス全路線(「スイート号」「ホリデースター号」「ニュースター号」「エススター号」)が、

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ポイントをお持ちの方は更にお得に移動出来ますよ。
ポイントを多く持っている方は、もしかすると老舗の高速バスを実質タダで移動する事も????
いずれにしろ、移動とそれに伴う乗車券購入の選択肢が増えるのは、利用客にとっては嬉しい事です。

東北急行バスには、この苦境をチャンスと捉えて、今後も色々な施策を打ってツアーバスに負けない様にで頑張って貰いたいと、今回の「ホリデースター号」の乗車を通じて思いました。

◇◇ 東北急行バス「ホリデースター号」 ◇◇
運行区間:東京駅八重洲口~仙台駅前~東北急行バス仙台営業所
運行本数:1往復(金・土・日曜日のみの運転)
運賃:3,900円
東北急行バスの高速バスについて、詳しくはこちら
をご覧下さい。


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