その路線とは・・・・京成バス千葉イースト(本社:成田市)と和歌山バス(本社:和歌山市)が運行する夜行高速バス「サウスウェーブ号」です。
京成バス千葉イースト「サウスウェーブ」616号車(日野セレガHD)
和歌山バス「サウスウェーブ アゼリアⅡ」(三菱エアロエース)
新幹線や飛行機といった高速移動手段が充実する現在でも、リーズナブルな運賃と乗り換えなしで千葉・東京と大阪南部・和歌山をダイレクトに結ぶ利便性の良さが評価され、週末には混み合うほどの安定した利用があります。
今回乗車したのは、南海和歌山市駅を21時15分に出発する「サウスウェーブ号」京成バス千葉イースト担当便です。
本記事では、この路線で南海堺駅前(22時50分発)から海浜幕張駅まで約9時間30分のバス旅を実際に体験しながら、
- 路線の歴史
- 充当された車両
- 3列独立シートの車内設備
- 乗車中の様子
などを写真とともに詳しくご紹介します。
【基本情報】夜行高速バス「サウスウェーブ号」の運行区間・所要時間・運賃まとめ
まずは、今回利用した路線の基本情報から。
- 路線名:サウスウェーブ号
- 運行会社:京成バス千葉イースト・和歌山バス
- 乗車区間:南海堺駅前~海浜幕張駅
- 乗車時間:約9時間30分(南海堺駅前~海浜幕張駅)
- 運賃:曜日別・運行便別運賃(運賃はこちら)
※今回は南海堺駅前~海浜幕張駅間9,400円で乗車。 - 運行本数:1日1往復運行
【比較】堺~東京の移動手段|新幹線・高速バスどれが安い?
| 移動手段 | 運賃(片道) | 所要時間 | シートタイプ |
|---|---|---|---|
| 夜行高速バス「サウスウェーブ」(南海堺駅~京成上野駅) | 7,900円~11,900円 | 約8時間10分 | 3列独立シート |
| 南海電鉄本線+JR在来線+JR東海道新幹線「のぞみ」(南海堺駅~JR東京駅) | 15,010円 ※普通車指定席 |
約3時間15分 | 2+2列シート(グリーン車)、3+2列シート(普通車) |
| 飛行機 | 最安7,000円前後~ | 約1時間30分+空港までおよび空港からのアクセス時間(おおよそ2時間前後) | 2+2列シート、3+3列シート など(LCCを含む。機種によって異なります。) |
※最新の料金・販売有無は、こちらから予約画面に進み、別途ご確認ください。
東京都内と大阪南部(堺・泉ヶ丘)をダイレクトに結ぶこの路線は、JR新幹線や飛行機と比較しても運賃が安く抑えられる他、夜行バスは寝ながら移動できるため、コスパ重視派の方にも人気があります。
寝ながら移動できる分、現地での滞在時間を最大化できるのが、夜行バス最大のメリットです。
夜行高速バス「サウスウェーブ号」とは?|首都圏~大阪南部・和歌山の夜行バスのあゆみ
まずは、夜行高速バス「サウスウェーブ号」を含む首都圏~大阪南部・和歌山の夜行バスのあゆみを簡単にふり返ります。
元々この路線は、1991(平成3)年に京成電鉄(→京成バス→成田空港交通→京成バス千葉イースト)と南海電鉄、和歌山バスの3社が共同で開設した夜行高速バス「千葉・東京ディズニーランド(R)・西船橋~堺・和歌山線」が始まりでした。
ちょうどこの頃、「千葉・東京ディズニーランド(R)・西船橋~堺・和歌山線」の他にも首都圏~大阪南部および和歌山を夜行高速バスが複数運行されており、東京渋谷と和歌山を結ぶ「ミルキーウェイ」「サザンクロス」(のちの「サザンクロス和歌山号」)(東京空港電電鉄→東急バス・南海電鉄→南海バス→南海ウィングバス南部→南海ウィングバス)、東京と大阪なんばおよび東京と南海堺駅前を結ぶ「ドリームなんば号」「ドリーム堺号」(JRバス関東・西日本JRバス・南海電鉄→南海バス)、横浜と和歌山を結ぶ「横浜~和歌山線」(神奈川中央交通・和歌山バス)が運行されていました。
東京渋谷と和歌山を結んでいた南海電鉄の夜行高速バス「サザンクロス」(三菱スーパーエアロⅡ)
ところが、1998年4月、関西国際空港の開港以降に「千葉・東京ディズニーランド(R)・西船橋~堺・和歌山線」(千葉系統)と「横浜~和歌山線」(横浜系統)の利用客が減少したため、千葉系統と横浜系統を統合し、同時に神奈川中央交通と南海電気鉄道が運行から撤退します。
一方で、東京~和歌山系統、東京~大阪なんば系統、東京~堺系統も、その後の利用客減少や環境変化などの理由による運行会社の変更や路線統合を経て、のちに運行休止へ。
この結果、首都圏と大阪南部・和歌山を結ぶ夜行高速バスは、現在の「サウスウェーブ号」1路線のみとなってしまいました。
東京と大阪なんば・和歌山を結んでいた「サザンクロス和歌山号」もコロナ禍の影響で運行休止へ
南海堺駅|かつては夜行バスの一大発着拠点だった堺市内主要ターミナル駅
やって来たのは、堺市内の主要ターミナル駅のひとつ、南海電鉄堺駅です。
南海電鉄堺東駅、JR阪和線堺市駅と共に、堺市内主要ターミナル駅のひとつでもあります。
ターミナル駅ということもあり、数多くの路線バスが発着。
のりばもメインの東口の他、西口、南口と3か所あります。
夜行高速バス「サウスウェーブ号」は、東口のバスロータリー4番のりばから発車します。
「サウスウェーブ号」の他、南海バスと越後交通が運行する夜行高速バス「サザンクロス(長岡線)」「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」も発着しています。
2022年9月30日までは「サザンクロス(鎌倉線)」(南海バス・和歌山バス)も停車していましたが、ダイヤ改正に伴って停車しなくなりました。
ところで、今でこそ2路線の夜行高速バスが発着している南海堺駅前バス停ですが、実はこの南海堺駅前バス停、かつては数多くの高速バスが発着していたことをご存じでしょうか。
改めて調べたところ、過去に下記の路線が南海堺駅前バス停に乗り入れていました。
| 運行区間 | 路線愛称 | 運行会社 |
|---|---|---|
| 堺東・なんば~岡山・倉敷 | 「サザンクロス」(南海) 「リョービエクスプレス」(両備) |
南海電気鉄道 両備バス |
| 堺・なんば~鹿児島 | サザンクロス | 南海電気鉄道 林田産業交通 |
| 堺・なんば・神戸~佐世保・ハウステンボス | 「サザンクロス」(南海) 「コーラルエクスプレス」(西肥) |
南海電気鉄道 西肥自動車 |
| 堺~東京 | 「ドリーム堺号」(JR) 「サザンクロス」(南海) |
JRバス関東 西日本JRバス 南海電気鉄道 |
| 堺・なんば・京都~小田原・鎌倉・戸塚 | 「サザンクロス」 | 南海バス 江ノ電バス藤沢(のちに和歌山バスへ移管) |
| 堺・なんば~広島・呉 | 「サザンクロス」(南海) 「ヴィーナス」(JR) |
南海電気鉄道 中国JRバス |
| 堺・なんば~松山 | 「サザンクロス」(南海) 「どっきん松山号」(JR) |
南海電気鉄道 西日本JRバス 四国旅客鉄道(JR四国) |
| 堺・なんば~博多・筑前前原 | 「サザンクロス博多号」 | 南海電気鉄道 西日本JRバス 昭和自動車 九州旅客鉄道(JR九州) |
現在の状況を見るに寂しさと時代の流れを感じますが、上記の表を改めて見てみると、かつては夜行バスの一大発着拠点だったことを改めて認識する次第です。
京成バス千葉イースト「サウスウェーブ号」の車両紹介|シンプルなカラーリングと充実した車内設備
今回乗車したのは、こちらの車両でした。
京成バス千葉イースト成田空港営業所所属616号車(日野セレガHD 2PG-RU1ESDA)です。
シンプルながらも目立つ京成グループ高速路線用カラーリングを纏っています。
同営業所が運行する夜行高速路線各線の運用に対応している車両ですが、この616号車は主に「サウスウェーブ」で活躍しています。
ちなみに、この616号車は、もともとかつての千葉交通(現在の京成バス千葉イースト銚子営業所)に在籍していた車両。
千葉交通在籍時は58-20号車として銚子・成田空港・秋葉原~京都・大阪線(南海バス「サザンクロス」と共同運行、現在は路線廃止)の専用車として活躍していました。
ハイグレードシートを搭載! 「サウスウェーブ号」の快適設備をチェック
車内は、3列独立シート27人乗りの夜行高速仕様。
ブラウン系のシートモケットが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
千葉交通在籍時は28人乗りでしたが、移籍時にトイレ入口横の座席を撤去してフリースペースとした結果、進行方向左側座席(A席)からトイレへの移動がしやすくなっています。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりに設置しています。
また、座席と通路を仕切るカーテンは、中央列座席を含めた全座席に装備しています。
シートは、天龍工業製の夜行用ハイグレードシートを採用。
背もたれの形状が名鉄バス「プレミアムワイド」と同様のものになっています。
シートクッションは若干硬めですが、リクライニングの角度がかなり深く、ゆったりと休むことができます。
今回筆者は、進行方向左側の最後部”10A席”を予約しました。
もちろん、足置き台(フットレスト)、レッグレストも完備。
モバイル充電は、USBポート(Type-A)を採用しています。
トランクに荷物を預けると、写真の荷物引換券が渡されます。
降車時に必要ですので、なくさないようにしましょう。
以上、簡単にご紹介しましたが、長距離夜行高速用車両としては一般的な3列シート車であるものの、ハイグレードなシートを採用している点や全席に通路カーテンを装備している点がこの車両の特徴であり「売り」といえるのではないでしょうか。
【乗車記】堺(大阪)→海浜幕張(千葉) 約9時間30分の夜行バス旅
22時50分 南海堺駅前発車
22時48分、和歌山市内(南海和歌山市駅・JR和歌山駅東口)や南海泉北線泉ヶ丘駅で乗車扱いを行ったバスが南海堺駅前4番のりばに入線。
到着後、乗車改札が行われます。
この便は予約で満席。
自席(10A席)から見た車内の様子ですが、すでに通路カーテンをセットして休んでいる方もいらっしゃいます。
定刻に南海堺駅前を発車したバスは、大小路筋を数分走行し、南海堺東駅前にて最後の乗車扱いを行います。
南海堺東駅は、南海電鉄高野線の主要駅のひとつ。
かつての高島屋堺店や商店街があることから、街の賑やかさという点では南海電鉄堺駅よりも優っているという印象があります。
最後の乗客を乗せ、23時00分定刻に南海堺東駅前を発車したバス。
ここで、自動音声と交代乗務員による案内が行われ、その10分後の23時10分に車内は消灯、深夜運行に入りました。
バスは、大阪府道2号を松原インターまで走行した後、松原インターから阪和自動車道に入り、松原ジャンクションで西名阪自動車道に進路を変えます。
そして、西名阪自動車道に入ったバスは、名阪国道~東名阪自動車道~伊勢湾岸自動車道~新東名高速道路~東名高速道路~保土ヶ谷バイパスなどを経由し、横浜・東京都内・千葉県内をめざします。
23時27分~23時40分 香芝サービスエリアにて開放休憩
南海堺駅前を発車して約35分後の23時27分、バスは消灯前かつ唯一の開放休憩場所である香芝サービスエリアに到着します。
香芝サービスエリアは、奈良県香芝市の西名阪自動車道上にあるサービスエリア。
柏原インター~香芝インターの間に位置し、トイレ、フードコート、ショッピングコート(売店)、ガソリンスタンドなど設備も充実していることから、多くの自家用車やトラック、バスが停車するサービスエリアとして知られています。
こちらでは23時40分までの13分間停車。
消灯されていた車内灯が再び灯されたということもあり、多くの乗客がバスを降りてトイレや買い物を済ませていました。
バスも、しばしのひと休みです。
香芝サービスエリアでの開放休憩を終え、バスは再び消灯。
深夜の高速道路を首都圏へ向けてひた走ります。
06時26分 京成上野駅到着
翌朝05時20分過ぎ、目を覚ますとバスはすでに保土ヶ谷バイパスを走行。
まもなく横浜駅東口付近に差し掛かります。
05時33分、定刻より30分弱早く横浜駅(YCAT)に到着します。
こちらでは、5名程の乗客が下車していきました。
横浜駅(YCAT)を発車したバスは、横浜駅東口エリアを走行した後、子安インターから首都高速道路に入ります。
首都高速道路横羽線~同羽田線~同都心環状線~同上野線を25分ほど走行し上野ランプを通過すると、左手にJR上野駅が見えてきました。
横浜駅(YCAT)を発車して1時間弱の06時26分、バスは京成上野駅バス停に到着します。
東京都心唯一の乗降停留所ということもあり、こちらでは10名以上の乗客が下車。
それぞれの目的地へ向かうべく、足早に乗換駅(京成上野駅・JR上野駅・東京メトロ上野駅)へ向かっていったのが印象的でした。
こちらは京成上野駅。
成田空港行き特急「スカイライナー」への乗り換えはこちらが便利です。
08時14分 海浜幕張駅到着
京成上野駅で降車扱いを行ったバスは、上野ランプから再び首都高速道路へ。
同上野線~同深川線~同湾岸線を経由し、東京ディズニーリゾート(R)方面へ向かいます。
東京ディズニーランド(R)バスターミナル・ウエストでの降車客がいなかったため、バスは東京ディズニーシー(R)バスターミナルへ直行。
06時55分、東京ディズニーシー(R)駐車場入口に到着し、他社の夜行バスとともに駐車場のオープンを待ちます。
07時11分、東京ディズニーシー(R)バスターミナル・サウスに到着。
こちらでは5名程の乗客が下車していきました。
これから1日中パーク内で遊ぶのでしょうね・・・。
東京ディズニーリゾート(R)での降車扱いを終えたバスは、朝の渋滞に巻き込まれながら、次の降車停留所である西船橋駅へ。
07時43分、西船橋駅(北口)に到着します。
千葉県有数のターミナル駅でもある西船橋駅は、JR総武線の他、JR武蔵野線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が乗り入れ、近くには京成西船駅もあるなど、交通の要所としても知られており、その乗降人数は、国内16位、千葉県内第1位を誇ります。(62万人/日、2023年)
西船橋駅(北口)では1名が下車していきました。
京成高速バス予約センターも、実はこの西船橋駅北口のバスのりば近くに位置しています。
西船橋駅(北口)にて降車扱いを終えたバスは原木インターから京葉道路へ。
幕張インター、幕張新都心地区を通過し、08時14分、定刻よりも20分ほど早く終点の海浜幕張駅に到着しました。
幕張新都心地区の玄関駅でもある海浜幕張駅の周辺は、幕張メッセやZOZOマリンスタジアムの他、多くのオフィスビル、ホテル、ショッピングセンターが建ち並び、都会ならではの風景が目に入ります。
そして、海浜幕張駅周辺は数多くの路線バスが行き交うことでも有名。
中でも、京成バス千葉セントラルが幕張本郷駅~幕張新都心地区で運行する路線バスは、かもめカラーのカラーリングが特徴で、多くの連節バスも運行されています。
これらのバスを見るに、幕張新都心に来たことを改めて実感します。
京成バス千葉セントラル 幕張新都心線 4008(日野ブルーリボン ハイブリッド連節バス)
京成バス千葉セントラル 幕張新都心線 4010(日野ブルーリボン ハイブリッド連節バス)
京成バス千葉セントラル 幕張新都心線 4522(日野ブルーリボン)
京成バス千葉セントラル 幕張新都心線 4526(日野ブルーリボンⅡ)
夜行高速バス「サウスウェーブ号」のメリット・デメリット
いま一度、夜行高速バス「サウスウェーブ号」のメリット・デメリットをおさらいしておきます。
夜行高速バス「サウスウェーブ号」のメリット
- 乗り換えなしで首都圏~大阪南部・和歌山間を移動できる
- 3列独立シートで快適
- 宿泊費を節約しながら移動できる
- 朝から現地で行動できる
- 横浜、千葉県内で乗降できる
- 堺、和歌山で乗降できる
夜行高速バス「サウスウェーブ号」のデメリット
- 夜に熟睡できない可能性がある(人によって差が出る)
- 新幹線、飛行機より時間がかかる
- 渋滞による遅延がある
- 運賃が変動する(「夜行バスだから必ず安い」とは限らない)
よくある質問(FAQ)
Q. 「サウスウェーブ号」の運賃はいくら?
A. 首都圏~堺・泉ヶ丘間で7,900円~11,900円、首都圏~和歌山間で8,400円~12,400円です。
「一律○○円」という運賃ではなく、利用する区間や日程によって運賃が変わります。
予約する際は、実際に利用する日の運賃を確認するのがおすすめです。
新幹線、飛行機などと比較して安く利用できる場合がありますが、繁忙期などは逆に運賃が高くなることもあるため、「夜行バスだから必ず安い」とは限らない点には注意しましょう。
Q. 「サウスウェーブ号」はどこからどこまで行く?
A. 横浜・上野・東京ディズニーリゾート・千葉方面と、堺・和歌山方面を結んでいます。
主な停車地は次の通りです。
【首都圏側】
- 海浜幕張駅
- 西船橋駅
- 東京ディズニーランド(R)
- 東京ディズニーシー(R)
- 京成上野駅
- 横浜駅(YCAT)
【関西側】
- 堺東駅前
- 堺駅前
- 泉ヶ丘駅
- JR和歌山駅
- 南海和歌山市駅
つまり、単純な「東京~大阪」の夜行バスではなく、首都圏から堺・和歌山へ直接アクセスできることがサウスウェーブの大きな特徴です。
Q. 「サウスウェーブ号」の所要時間は?
A. 乗車する区間によって異なりますが、夜に出発して翌朝に到着する夜行バスです。
例えば、和歌山方面から首都圏へ向かう便では、南海和歌山市駅を21:15に出発し、JR和歌山駅21:30、泉ヶ丘駅22:25、堺駅22:50、堺東駅23:00を経由して、横浜駅(YCAT)に翌朝6:10、京成上野駅に7:00、海浜幕張駅に8:35に到着するダイヤが設定されています。
そのため、サウスウェーブは「移動時間を短くする」というより、夜間に移動して、寝ている間に目的地へ近づくという使い方に向いています。
なお、高速道路の渋滞などによって到着時刻が遅れる可能性もあるため、到着後に予定を入れる場合は時間に余裕を持たせたいところです。
Q. 「サウスウェーブ号」は3列シート?トイレはある?
A. 3列独立シートや仕切りカーテン、USB充電ポート、トイレなどを備えた車両が使用されています。
ただし、車両設備には「一部車両を除く」とされているものもあるため、予約時には利用する便の車両設備を運行バス会社の公式HPなどで事前に確認することをおすすめします。
Q. サウスウェーブと新幹線はどちらがお得?
A. 「料金を抑えたい」「夜の時間を移動に使いたい」ならサウスウェーブ、「早く到着したい」なら新幹線や飛行機が向いています。
例えば東京から和歌山へ新幹線を利用する場合、東京から新大阪まで新幹線で移動し、新大阪から在来線などへ乗り換える必要があります。
一方、「サウスウェーブ号」であれば、夜に首都圏を出発して、翌朝に堺・和歌山方面へ直接アクセスできます。
そのため、単純な運賃だけで比較するのではなく、
- 移動時間を短くしたい → 新幹線や飛行機
- 夜間に移動して宿泊費を抑えたい → 「サウスウェーブ号」
- 堺・和歌山まで乗り換えを少なくしたい → 「サウスウェーブ号」
- 到着後すぐに行動したい → 「サウスウェーブ号」
- 時間を最優先したい → 新幹線や飛行機
というように、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
まとめ|マイナーな存在ながらも安定した利用がある「サウスウェーブ号」
というわけで、京成バス千葉イースト「サウスウェーブ号」(南海堺駅前→海浜幕張駅)乗車の模様をご紹介しました。
この路線が現在の運行体系になってから初めての乗車でしたが、乗ってみての率直な感想は「マイナーな存在ながらも安定した利用がある路線」このひとことに尽きると思います。
JRバスが運行する「ドリーム号」や私鉄系他社が運行する東京~大阪間の夜行バスと比較すると、この「サウスウェーブ号」はマイナーなイメージがありますが、予約サイトなどを見ると常に安定した利用があるという印象がありますし、今回の乗車でもそのことを強く感じました。
聞くところによると、週末や繁忙期には満席になることも少なくないとか。
実は私も満席で数回乗車を諦めたこともありました。
その理由は、先述の通り「乗り換えなしで首都圏~大阪南部・和歌山間を移動できる」「朝早くから行動できる」といったメリットが多くの利用者に評価されているのかなぁと思います。
首都圏を夜に出発してひと眠りしたら堺・和歌山に到着できる一方で、和歌山・堺を夜に出発して、ひと眠りしたら東京都内・東京ディズニーリゾート(R)・千葉県内に到着できる利便性の良さは、実際に乗車してみて改めて感じます。
車両も、3列独立シートにハイグレードシート、全席通路カーテン、足置き台、レッグレスト、トイレ完備と、夜行バスとしては十分な装備。
(人にもよるでしょうが)道中快適に移動することができます。
一方で、運賃を見てみると、夜行バスにしては若干高い印象も。
時期によっては飛行機(LCC)よりも高くなることもありますが、それでも新幹線・飛行機移動では別途宿泊費が発生することを考慮すると、「サウスウェーブ号」の利用価値はそれなりに高いのではないでしょうか。
👉 結論
- 夜行高速バス「サウスウェーブ号」は「乗り換えなしで移動したい」「宿泊費を節約したい」「朝早くから行動したい」方におすすめ
- 車両も快適3列シート車で運行
- 運賃は事前にチェック
これまで新幹線もしくは飛行機一択だった人も、一度試す価値はあるのではないでしょうか。
「信頼のおける事業者による運行」「停留所設定の良さ」が売りの夜行高速バス「サウスウェーブ号」。
速さでは新幹線や飛行機に勝てませんが、乗り換えなしで安く、宿泊費を浮かせて移動したい時の選択肢として考えるには十分にアリな夜行バスだと私は思います。
機会がありましたら是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2026/05/26
- 乗車区間:
南海堺駅前→海浜幕張駅 - 運行会社:京成バス千葉イースト
- 車両:日野/セレガHD(2PG-RU1ESDA)
- 年式:2018年式
- 所属:成田空港営業所
- 社番:616


