2022年新年一発目の「乗りバス」は、札幌~函館間都市間バス「高速はこだて号」で行く札幌~函館間1泊2日の旅となりました。
北海道最大都市札幌と道南の函館市を結ぶ都市間バス「高速はこだて号」については、これまで何度かご紹介していますので、ご存知の方も多いかと思います。
元々、札幌~函館間には、北都交通(本社:札幌市)が都市間バス「オーロラ号」を運行しており、後に北海道中央バス(本社:小樽市)と道南バス(本社:室蘭市)が1993年に都市間バス「オーシャンドリーム」を開設するのですが、これら2路線が統合し2003(平成15)年から運行が始まったのが「高速はこだて号」です。
統合前の路線を含めると、老舗路線の部類に入ります。
この2年来のコロナ禍の影響で、「高速はこだて号」も運休・減便と少なからずの影響を受けました。
それでも、2021年度の年末年始繁忙期は、期間限定ながらも夜行便が復活。
新型コロナウイルスのオミクロン株大流行の懸念はありますが、現在は1日7往復体制での運行と、通常期に近い運行体制に戻りつつあります。
そこで、今回と次回の2回に分けて、北海道内都市間バスの現状を改めて知っていただく意味も込めて、札幌~函館間都市間バス「高速はこだて号」で行く札幌~函館間1泊2日の旅の模様をお届けします。
1回目の今回は、札幌から函館までの移動の様子と、函館山観光の模様をご紹介します。
秀逸なカラーリングが特徴 函館バス「高速はこだて号」
やって来たのは、JR札幌駅南口に位置する札幌駅前ターミナル。
かつてのそごう百貨店が入居していた「札幌エスタ」(現在はビックカメラなどが入居するビル)の1階に位置します。
このビルも、北海道新幹線札幌延伸に伴う再開発で、2023(令和5)年夏をもって閉鎖・解体されることが決定しました。
これにより、バスターミナルも再開発事業の本体工事に伴い閉鎖する予定。
このバスターミナルが見られるのも、あと約1年となりました。
往路で乗車したのは、札幌駅前ターミナル07時50分発の「高速はこだて号」八雲経由便。
この日は、2020(令和2)年4月に新規参入した函館バス(本社:函館市)が運行を担当しました。
車両は、函館バス本社・函館営業所所属のT3626号車(三菱新型エアロクイーン 2TG-MS06GP)。
「高速はこだて号」参入に合わせて導入した夜行高速仕様車です。
j-bus製を導入する道内事業者が多い中、あえて三菱製を選択するあたり、函館バスならではという気がします。
カラーリングは、同社が運行している定期観光バス「函館夜景号」をベースにしています。
函館名物の「いか」や五稜郭公園・五稜郭タワーなど、函館の名物や観光名所が描かれている他、車体全体を覆う青色は、日中の青空から夜空に移り変わる空や函館のイルミネーションをイメージしているとのこと。
バス会社曰く、「函館~札幌間でたくさんの人の目に触れることで、バスや函館のPRにつなげたい」としていますが、これのカラーリングは確かに目を引きますし、三菱エアロクイーンの車体にも合っている印象を受けます。
気になる函館バス「高速はこだて号」の車内は・・・
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
ダークパープルにチェックが入った柄のシートが目立ちます。
また、夜行便での運用を想定しているのか、各座席には通路カーテンを装備しています。
窓側座席のみならず中央列座席にも設置しているあたり、何処となく道外事業者の車両を意識している様に伺えます。
シートは、天龍工業製の夜行高速用シートを搭載。
全席3点式シートベルトを採用し、可動式枕も設置しています。
もちろん、フットレスト(足置き台)、レッグレスト、シートテーブルも完備。
各座席にはコンセントも設置しています。
車内専用スリッパは、フットレスト(足置き台)裏側に入っています。
尚、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ブランケットの貸出は停止しています。(2022年1月11日現在)
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりに設置。
おしぼりは、トイレ上部に置かれています。
その他、車内にはプラズマクラスターイオン発生機を装備。
快適な車内環境でバス旅を楽しむことが出来ます。
※プラズマクラスター、Plasmaclusterはシャープ株式会社の商標です。
以上、函館バス「高速はこだて号」の車内を簡単に紹介しましたが、道外事業者の夜行高速車クラスにも匹敵する車両・車内の造りは、きっと快適なバスの旅が楽しめること間違いないでしょう。
途中休憩は1箇所のみ 厳寒の路を函館へ向けて・・・
バスは発車の10分前(07時40分)に札幌駅前ターミナル16番のりばに入線します。
通常、函館バス担当の昼行便は、全区間完全ワンマンで運行しますが、この日は冬期対策からなのか、夜行便と同様のツーマン運行になっていました。
「高速はこだて号」の札幌駅前のりばは、昼行便と夜行便でのりばが異なり、昼行便は札幌駅前ターミナル16番のりばから発車しますが、夜行便は少し離れた東急百貨店南口バスのりばから発車しますので、特に夜行便を利用される方は注意が必要です。
07時50分、バスは定刻に札幌駅前ターミナルを発車。
10分弱で中央バス札幌ターミナルに到着しますが、先発の紋別行き「流氷もんべつ号」(北海道中央バス担当)の発車が遅れた関係で、しばしターミナル構内で待機となりました。
08時05分、中央バス札幌ターミナルを発車。
ところが、今度は路面凍結による札幌市内の渋滞に巻き込まれます。
最後の乗車停留所である大谷地バスターミナルに到着したのは。定刻約20分遅れの08時45分。
こちらで数名が乗車し、総勢15名弱の乗客を乗せたバスは、08時50分に大谷地バスターミナルを発車します。
年末年始休暇明けの平日ということもあり、乗車率は50%程ですが、周りを見渡すと、休み期間中の学生らしき若い方の乗車が多い印象を受けました。
大谷地バスターミナルを発車したところで、ここで、自動音声による案内と乗務員からの補足説明が行われ、5分後の08時55分に札幌南インターを通過。
ここから八雲インターまでは、道央自動車道をひた走ります。
外は一面の雪景色。
路面も一部区間で凍結しており、素人では運転もかなり大変です。
でも、そこはさすがのプロドライバー。
安全速度を保ちながらも、難なく雪道のハイウェイを走行していきます。
このバスの途中休憩は1回。
大谷地バスターミナルから1時間半程走行した、伊達市の有珠山サービスエリアで10分~15分間停車します。
こちらでは、10時15分から12分間停車しました。
サービスエリアの展望台から見る伊達市内です。
春季~秋季と違った、冬ならではの風景が楽しめるのも、こちらのサービスエリアの特徴のひとつです。
有珠山サービスエリアを発車したバスは、引き続き道央自動車道を函館へ向けてひた走ります。
11時37分、八雲インターを流出。
ここから先は、国道5号線を函館へ向けて南下します。
左手には噴火湾(内浦湾)が見えます。
そして、遠くには駒ケ岳の雄姿も見ることが出来ます。
森から大沼、峠下を過ぎ、北海道新幹線の乗換駅である新函館北斗駅へ。
新函館北斗駅では、北海道新幹線への乗り換え客と思わしき数名が下車しました。
札幌南インター通過の時点で30分近くの遅れが発生していましたが、函館市内に入る頃にはほぼ定刻までに遅れが回復。
高速道路がスムーズに流れていたのが大きかった様です。
その後、国道5号に戻り、七飯町鳴川、桔梗、昭和4丁目の各停留所を通過、五稜郭駅前にて降車扱いのために停車します。
降車専用のガス会社前での降車はなく、函館駅前ターミナルには定刻5分遅れの13時30分に到着しました。
私を含めて大半の乗客を降ろしたバスは、終点の湯の川温泉街へ。
今回も移動の時間があっという間に感じられた、5時間半の快適なバス旅でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/01/06
- 乗車区間:
札幌駅前ターミナル→函館駅前ターミナル - 運行会社:函館バス
- 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
- 年式:2020年式
- 所属:本社・函館営業所(高盛)
- 社番:T3626
函館駅前ターミナルを発着する函館バスの車両達です。
東急グループから離脱していますが、バスのカラーリングは現在も東急系バス会社のカラーリングを踏襲しています。
中には、全国でも数少ない三菱エアロスターエコハイブリッドの姿も。
この車両にはまだ乗車したことがありませんが、機会があれば是非乗車してみたいですね。
函館バスとロープウェイで夜の函館山へ
函館に到着したところで、徒歩数分の場所に位置するラッキーピエロ函館駅前店で遅めの昼食を取ります。
私にとってのリピートメニューであるチャイニーズチキンバーガーセットを注文。
美味しくいただきました。
その後、函館市中心部で所用を済ませたところで、天候が荒れていなかったということもあり、久しぶりに函館山からの函館の夜景を見ることに。
函館バス2系統と函館山ロープウェイを乗り継いで、函館山山頂へ向かいます。
函館山山頂展望台から外を見てみると・・・宝石がちりばめられた様な函館の夜景が一面に広がります。
冬に見る函館の夜景もいいものですね。
そして、再度函館バス2系統に乗車し、この日の宿泊ホテルに向かいますが・・・この続きは次回といたします。
【おまけ】動画にしてみました
宜しければご覧いただけると幸いです。



