函館バス「高速はこだて号」T3626号車(三菱エアロクイーン)【2022年冬】

夜行バス,昼行高速バス,高速バス乗車記



気になる函館バス「高速はこだて号」の車内は・・・

車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
ダークパープルにチェックが入った柄のシートが目立ちます。
また、夜行便での運用を想定しているのか、各座席には通路カーテンを装備しています。
窓側座席のみならず中央列座席にも設置しているあたり、何処となく道外事業者の車両を意識している様に伺えます。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車内

シートは、天龍工業製の夜行高速用シートを搭載。
全席3点式シートベルトを採用し、可動式枕も設置しています。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 シート

もちろん、フットレスト(足置き台)、レッグレスト、シートテーブルも完備。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 フットレスト(足置き台)、レッグレスト

各座席にはコンセントも設置しています。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 コンセント

車内専用スリッパは、フットレスト(足置き台)裏側に入っています。
尚、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ブランケットの貸出は停止しています。(2022年1月11日現在)

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車内専用スリッパ

トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりに設置。
おしぼりは、トイレ上部に置かれています。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 トイレ

その他、車内にはプラズマクラスターイオン発生機を装備。
快適な車内環境でバス旅を楽しむことが出来ます。
※プラズマクラスター、Plasmaclusterはシャープ株式会社の商標です。

以上、函館バス「高速はこだて号」の車内を簡単に紹介しましたが、道外事業者の夜行高速車クラスにも匹敵する車両・車内の造りは、きっと快適なバスの旅が楽しめること間違いないでしょう。


途中休憩は1箇所のみ 厳寒の路を函館へ向けて・・・

バスは発車の10分前(07時40分)に札幌駅前ターミナル16番のりばに入線します。
通常、函館バス担当の昼行便は、全区間完全ワンマンで運行しますが、この日は冬期対策からなのか、夜行便と同様のツーマン運行になっていました。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 札幌駅前ターミナル16番のりば_01

函館バス「高速はこだて号」 T3626 札幌駅前ターミナル16番のりば_02

「高速はこだて号」の札幌駅前のりばは、昼行便と夜行便でのりばが異なり、昼行便は札幌駅前ターミナル16番のりばから発車しますが、夜行便は少し離れた東急百貨店南口バスのりばから発車しますので、特に夜行便を利用される方は注意が必要です。

07時50分、バスは定刻に札幌駅前ターミナルを発車。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 札幌駅前ターミナル発車

10分弱で中央バス札幌ターミナルに到着しますが、先発の紋別行き「流氷もんべつ号」(北海道中央バス担当)の発車が遅れた関係で、しばしターミナル構内で待機となりました。

08時05分、中央バス札幌ターミナルを発車。
ところが、今度は路面凍結による札幌市内の渋滞に巻き込まれます。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 札幌市内走行中

最後の乗車停留所である大谷地バスターミナルに到着したのは。定刻約20分遅れの08時45分。
こちらで数名が乗車し、総勢15名弱の乗客を乗せたバスは、08時50分に大谷地バスターミナルを発車します。
年末年始休暇明けの平日ということもあり、乗車率は50%程ですが、周りを見渡すと、休み期間中の学生らしき若い方の乗車が多い印象を受けました。

大谷地バスターミナルを発車したところで、ここで、自動音声による案内と乗務員からの補足説明が行われ、5分後の08時55分に札幌南インターを通過。
ここから八雲インターまでは、道央自動車道をひた走ります。

外は一面の雪景色。
路面も一部区間で凍結しており、素人では運転もかなり大変です。
でも、そこはさすがのプロドライバー。
安全速度を保ちながらも、難なく雪道のハイウェイを走行していきます。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_01

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_02

このバスの途中休憩は1回。
大谷地バスターミナルから1時間半程走行した、伊達市の有珠山サービスエリアで10分~15分間停車します。
こちらでは、10時15分から12分間停車しました。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 有珠山サービスエリア_01

函館バス「高速はこだて号」 T3626 有珠山サービスエリア_02

函館バス「高速はこだて号」 T3626 有珠山サービスエリア_03

サービスエリアの展望台から見る伊達市内です。
春季~秋季と違った、冬ならではの風景が楽しめるのも、こちらのサービスエリアの特徴のひとつです。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 有珠山サービスエリア_04

有珠山サービスエリアを発車したバスは、引き続き道央自動車道を函館へ向けてひた走ります。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_03

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_04

11時37分、八雲インターを流出。
ここから先は、国道5号線を函館へ向けて南下します。

左手には噴火湾(内浦湾)が見えます。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_05

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_06

そして、遠くには駒ケ岳の雄姿も見ることが出来ます。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_07

函館バス「高速はこだて号」 T3626 車窓_08

森から大沼、峠下を過ぎ、北海道新幹線の乗換駅である新函館北斗駅へ。
新函館北斗駅では、北海道新幹線への乗り換え客と思わしき数名が下車しました。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 新函館北斗駅

札幌南インター通過の時点で30分近くの遅れが発生していましたが、函館市内に入る頃にはほぼ定刻までに遅れが回復。
高速道路がスムーズに流れていたのが大きかった様です。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 七飯町付近を走行中

その後、国道5号に戻り、七飯町鳴川桔梗昭和4丁目の各停留所を通過、五稜郭駅前にて降車扱いのために停車します。
降車専用のガス会社前での降車はなく、函館駅前ターミナルには定刻5分遅れの13時30分に到着しました。

函館バス「高速はこだて号」 T3626 函館駅前ターミナル到着_01

函館バス「高速はこだて号」 T3626 函館駅前ターミナル到着_02

私を含めて大半の乗客を降ろしたバスは、終点の湯の川温泉街へ。
今回も移動の時間があっという間に感じられた、5時間半の快適なバス旅でございました。



【乗車データ】

  • 乗車日:2022/01/06
  • 乗車区間:
    札幌駅前ターミナル→函館駅前ターミナル
  • 運行会社:函館バス
  • 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
  • 年式:2020年式
  • 所属:本社・函館営業所(高盛)
  • 社番:T3626


函館駅前ターミナルを発着する函館バスの車両達です。
東急グループから離脱していますが、バスのカラーリングは現在も東急系バス会社のカラーリングを踏襲しています。

函館バス 610系統 函館~江差線 T3624

函館バス T3610

函館バス SR4460

中には、全国でも数少ない三菱エアロスターエコハイブリッドの姿も。
この車両にはまだ乗車したことがありませんが、機会があれば是非乗車してみたいですね。

函館バス「高速はこだて号」 函館バス T3562

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