北海道中央バス「高速なよろ号」乗車記
目的は「士別軌道のバスを見てみる」というものだったのですが、「時間があることだし、折角士別へ行くのだから、JRではなくて都市間バスで移動しよう!!」ということで、久しぶりに北海道中央バスの「高速なよろ号」を利用してみました。
「高速なよろ号」は、北海道中央バスと道北バスが共同で運行する札幌~和寒・士別・名寄間の都市間バス。
1989年12月22日から1990年1月10日までの試験運行を経て、1990年3月9日に正式に運行を開始しました。
現在は1日4往復(週末・繁忙期は1日5往復)運行しています。
今回乗車したのは、札幌駅前ターミナル10時35分発の北海道中央バスが担当する便。
「高速えんがる号」や「流氷もんべつ号」と共通運用の三菱エアロバス(PJ-MS86JP)です。
車内はこの様になっておりまして・・・
4列シート40人乗りの昼行高速仕様となっています。
「高速あさひかわ号」や「高速えんがる号」「流氷もんべつ号」と同じ仕様ですね。
座席は指定制となっており、トイレは勿論のこと、各座席にはTV・ラジオ音声聴取用のマルチステレオコントローラーが装備されています。
では、乗車時の模様を簡単にご紹介。
定刻に札幌駅前ターミナルを出発した「高速なよろ号」は、中央バス札幌ターミナル、菊水元町7条で乗車扱いを行った後、札幌インターから道央自動車道に入ります。
この日は合計で20名弱の乗客。平日にもかかわらず半数近くの座席が埋まっています。
一方で車の流れはスムーズ。
乗務員も安全速度を維持しながらバスを進めていきます。
野幌・高速栗沢・東山・高速茶志内・砂川吉野・砂川石山・高速江部乙・高速納内と高速道路上のバス停に停車していきますが、いずれのバス停も乗降客は無く通過していきます。
この「高速なよろ号」には途中休憩が1回(10分間)設けられています。
場所は深川インターを過ぎた少し先の音江パーキングエリア。
トイレのみのこじんまりとしたパーキングエリアです。
音江パーキングエリアを出発後、バスは更に名寄へ向けてひた走ります。
旭川北インターを通過すると、車窓はそれまでの平野から山間の風景に変化していきます。
音江パーキングエリアから約1時間後、和寒インターで高速道路を降り、ここからは国道40号線をひた走ります。
やがてバスは和寒の道北バス待合所に到着。
JR和寒駅からは少し歩きますが、待合室の隣にはコンビニ(セイコーマート)があり、場所的には悪くないかと思います。
ここでは降車客がおらずに通過。
その後の道の駅けんぶちでは親子2組が下車し、更に進むこと約10分、バスは士別大通6丁目に到着しました。
出来れば名寄まで乗車したいところなのですが、今回はこちらの停留所で下車。
JR士別駅まで5分程歩くのですが、今回の目的を考えると、むしろこちらの停留所の方が都合が良かったりします。
というわけで、北海道中央バス「高速なよろ号」の乗車記をお届けしました。
約3時間のバス移動でしたが、乗務員の応対・運転技量共にしっかりしており、さすが道内リーディングカンパニーバス会社だけのことはあるなぁと感じました。
あと、今回は平日の利用でしたが、意外に(といっては失礼ですが)乗っていることに少し驚きました。
もっとも週末や繁忙期は、満席になる便もある様ですが、運行開始から20数年経過して、都市間バスの利用がある程度根付いているのかなぁという印象を受けました。
しいていえば、もう少しゆったりした車両を投入してくれるとありがたいのですが、こればかりは車両運用の関係もあり、難しいのでしょうね。
ともあれ、札幌~士別・名寄間の移動手段として都市間バスの選択はアリなのではないかと思った、今回の「高速なよろ号」の旅でございました。
さて、士別軌道のバスを見に行くとしますか・・・。
【乗車データ】
- 乗車日:2014/07/09
- 乗車区間:
札幌駅前ターミナル→士別大通6丁目 - 運行会社:北海道中央バス
- 車両:三菱/エアロバス(PJ-MS86JP)
- 年式:2006年式
- 所属:札幌北営業所
- 社番:1952
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