阪急観光バス&南国交通の夜行高速バス「さつま号」

夜行バス,高速バス アーカイブス

阪急観光バス「さつま号」 501

南国交通「さつま号」 1215

写真は、阪急観光バスと南国交通が共同で運行している大阪~鹿児島間夜行高速バス「さつま号」です。
阪急観光バスは日野セレガHD、南国交通は三菱エアロエースを充てています。

で、既にご存知の方も多いますが、夜行高速バス「さつま号」は、2012年9月30日をもちまして、約22年の歴史に幕を閉じることになりました。

「さつま号」は1990年3月に運行を開始。
当時、大阪~鹿児島間の夜行高速バスは、現在近鉄バス単独で運行している「トロピカル号」、かつて南海電鉄と林田産業交通が運行していた「サザンクロス」と共に、全国で珍しいトリプルトラック路線として有名でした。
中でも、「さつま号」は大阪梅田(阪急三番街)という立地の良いバスターミナルを拠点にしていたこともあって、3路線の中で一番高い乗車率を誇っていました。
しかしながら、その後のバブル景気の崩壊や飛行機の発達、更には高速ツアーバスの台頭やライバル路線の利便性解消の影響を受け、利用客数は次第に減少。
これに追い討ちをかけたのが、昨年の九州新幹線全通とLCC(ピーチ・アビエーション)の就航でした。
流石にこれ以上路線を維持することが難しいと判断したのか、運行会社は2012年9月30日での休止を決定しました。

夜行路線バスの運行廃止(休止)の知らせを聞くたびに、私はいつも寂しい思いをするのですが、一方で今回の「さつま号」運行終了に関しては、運行会社に対して残念な気持ちも持っているのです。
何故か・・・・・
「さつま号」って、これまでこれといったライバル交通機関対策を行っていたのでしょうか?
私が記憶する限り、運賃の値下げ位しか思い浮かばないのですが・・・・・。
しかも、ライバルの近鉄バス「トロピカル号」の値下げを後追いする形でしか行ってなく、近鉄バスに至ってはコンセント・フェイスカーテン付きの最新車両導入等でサービス改善を積極的に行っています。
それぞれの運行会社の事情(人件費・運行経費等の諸問題)もあるでしょうが、これでは運行休止に至ってしまうのも無理は無いのかなぁ・・・・と。

とはいえ、運行休止まであと約1ヶ月間は阪急観光バス&南国交通「さつま号」の雄姿が見られるわけですから、ファンの方は出来るだけ早めに乗車されることをお勧めします。

大阪~鹿児島間夜行高速バス「さつま号」に関する情報はこちらからどうぞ。


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