宮城交通「フォレスト号」 三菱エアロキング乗車記【アーカイブ】
1990年3月の開業以来、大阪・京都~仙台間を結ぶ主要交通機関として人気がある夜行高速バス「フォレスト号」。
近鉄バス(本社:東大阪市)と宮城交通(本社:仙台市)が共同で運行していますが、今回ご紹介するのは、2006年秋に陸路のみで北海道から九州へ旅行した際、行きの足として利用した時の模様であります。
宮交オリジナルキャラクターが目立つ2階建て「三菱エアロキング」
乗車したは宮城交通担当便。このバスに乗車しました。
宮城交通のフォラッグシップ車でもあり、唯一の2階建てバス、三菱エアロキング(MU612TX)です。
大阪線「フォレスト号」の専用車として在籍しています。
この「フォレスト号」、近鉄バスと宮城交通の共同運行なのですが、1号車は原則として2階建てバスが使用されます。
大阪線専用車という事もあってか塗装も専用色になっていまして、宮交イメージキャラクターと大阪城・政宗像が描かれているのもこの車両の特長です。
この車両を初めて見た時、私は思わず「幼稚園バス??」と思ってしまいましたが、それだけある意味垢抜けた外装でもあります。
「フォレスト号」の発車場所は、仙台駅前の宮城交通高速案内所。
仙台駅前とはいっても仙台駅から徒歩で5分以上かかるので、JRや他の交通機関から乗り継がれる方は注意が必要です。
19時20分頃、宮城交通高速バス案内所に1台の「フォレスト号」が入線しました。
1号車は写真のエアロキング、2号車はスーパーハイデッカーの三菱エアロクイーンが充てられていました。
私が乗車したのは1号車のエアロキング。
しかも座席が2階席の最後部です。
車内はこの様になっておりまして・・・↓
3列独立シート36名乗りの夜行高速バス仕様となっています。
上のシートの写真は、今回指定されたシート「11-C」席。
リクライニングの角度に多少難ありな座席なのですが、後ろを気にしないでリクライニング出来るだけに、ある意味当たり座席かもしれません。
19時30分、ほぼ満席の乗客を乗せたバスは、定刻に仙台駅前を出発します。
出発後、早速乗務員からマイクによる車内設備等の案内が行われますが、過不足無い丁寧な案内が宮城交通の特徴といったところでしょうか。
15分程でバスは仙台宮城インターから東北自動車道に入りますが、この先は京都駅八条口までノンストップ。
東北自動車道~磐越自動車道~北陸自動車道~名神高速道路と走行していきます。
21時40分頃、磐越道の磐梯山サービスエリアに到着。
ここで15分程の消灯前開放休憩があります。 休憩時間も終わり、乗客が全員揃ったところで車内は消灯され出発します。
空調の影響からか、車内が暑いのが若干気になりましたが、疲れが溜まっていたのか、シートを倒して目を瞑るといつしか夢の中へ。
翌朝までほぼ熟睡していて、途中の景色は全くといっていいほど分かりませんでした。
翌朝、目を覚ますとバスは京都市内を走行していました。
6時頃、定刻より若干早めにバスは京都駅八条口に到着。ここで半数近くの乗客が下車していきました。
この後、名神高速道路上のバス停に停車していきますが、降車客はゼロでいずれも通過。
大阪市内に入り、阪神高速を駆け抜けて、京都から約1時間程で大阪市内最初の停留所である大阪駅前(東梅田)に到着します。
ここでは5~6名が下車。
その後、近鉄なんば西口(なんばOCAT)で5名程下車し、更に走る事約20分程でバスは終点近鉄あべの橋駅(JR天王寺駅前)に到着しました。 時計を見てみると・・・午前8時前。
通勤途中のサラリーマン見て、平日である事を再認識しました(笑)。
というわけで、宮城交通の夜行高速バス「フォレスト号」の乗車記をご紹介しました。
12時間以上もかかる路線だけに乗車時間が長く感じるかなぁ・・・・・と思ったのですが、いざ乗車してみると、以外にも短く感じました。
運行区間の大半を高速道路であるのが大きく影響しているのでしょうか。
と同時に、利用客の多さを見るにつれ、改めて人気路線であることを実感しました。
特に印象に残ったのが、京都で下車する乗客が多かったこと。
京都経由に変更されたのは開業6年後の1996年なのですが、京都停車により更に利便性が向上したのは間違いなさそうですね。
ともあれこの路線、今後も人気路線として運行を続けていくことでしょう。
機会があればまた利用してみたいと思います。
因みにこの路線、約12時間半もかかる長大路線であるにも関わらず「超」が着く程の人気路線であります。
特に2階建てバスに乗車したい方は早めの予約をお勧めします。
但し、車両点検等の理由で2階建てバスが運用に就かない事もありますので、その点はご了承下さい。
応援して頂けると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓
その他ランキング
にほんブログ村