西日本鉄道「長丘高宮循環バス」日野ポンチョを見てみる

一般路線バス

以前このブログで、西日本鉄道(通称:西鉄 本社:福岡市)がが福岡市内で取り組んでいる興味深い施策の一例として、西鉄高宮駅と高宮・長丘地区を結ぶ「長丘高宮循環バス」をご紹介しました。


西日本鉄道 高宮循環バス 0376

「長丘高宮循環バス」の詳細については、上記文字リンクからアクセスしていただくとして・・・
以前乗車したのは、今から約1年前の2013年12月下旬のこと。
その時は試験運行の段階で、2014年5月31日までの運行と期間が区切られていましたが、その後、2014年5月下旬に本格運行が公式発表され、これに併せて新型車両「日野ポンチョロング」が1台導入されました。
実は2014年暮れに福岡を訪問したのですが、当時体調が宜しくないながらも、「これは再度訪問しなければ・・・」ということで、再び「長丘高宮循環バス」に乗車してきました。

乗り降りしやすいノンステップバス「ポンチョ」

やってきたのは、前回と同様、西鉄天神大牟田線の高宮駅。
高架駅となっていて、改札を出た西側に「長丘高宮循環バス」の乗り場はあります。

やがて、バス乗り場に「スマートループ」塗装の日野ポンチョロングが到着します。
西日本鉄道 高宮循環線 7831

西日本鉄道 高宮循環線 7831 リア

同路線の専属車として新たに導入されたこの車両、最大の特徴は、何といってもノンステップであることです。
高齢者が多いこの地区で、段差が無いノンステップバスは、きっとありがたがられることでしょう。
定員は32名(座席18名+立席14名)となっており、先代専用車の三菱ローザと比較して6名増えています。
立席定員が増えていますが、ノンステップであるが故、仕方が無いのかもしれません。
また、乗降ドアが1箇所のため、乗降時間がかかってしまうのが難点といえば難点ですが、先代の三菱ローザも1ドア車であること、更にはある程度の着席定員も確保しなければならないことを考慮すると、1ドア仕様の方がこの路線には適しているのかなぁと思ったりもします。
勿論、液晶式運賃表や運賃箱も設置されており、ICカード・SUNQパスも対応しています。
運行本数ですが、運行時間帯は7時~21時台となっており、平日が1時間に2本、土曜・日曜・祝日が1時間に1本設定されています。

早速バスに乗車しますが、車内は立ち席が出るほどの乗車率。
この路線、確実に乗客が増えています。
バスは西鉄高宮駅を出発後、高宮地区の住宅地に入っていきます。
車がすれ違うのもやっとという狭い道ですが、バスは住宅地内のバス停で乗客を降ろしながら、長丘地区へと進んでいきます。
西日本鉄道 高宮循環線 7831 車内

この後、バスは西鉄バスの既存路線も停車する「寺塚」「長丘二丁目」に停車。
下車客が多い一方で、既存路線からの乗り換え客と思われる乗客も乗車してきます。
長丘地区を反時計回りで回ってきたバスは、「長丘三丁目サニー前」「長丘一丁目」から再び高宮地区に入り、約40分程でバスは終点の西鉄高宮駅に戻ってきました。

というわけで、西鉄の「長丘高宮循環バス」で活躍する日野ポンチョロングを簡単にご紹介しました。
路線全体の感想については、以前ご紹介したブログ記事をご覧頂くとして、利用者の様子をみて感じたのは、この路線バスを「地域の移動の足」として使いこなしているということでした。
路線設定、運行ダイヤは勿論ですが、高齢者の方が不自由することなくバスを乗り降りしている姿が今回特に印象に残りました。
その点においては、ノンステップの日野ポンチョ導入は正解なのかもしれません。
一方でこの路線沿線は、福岡市内でも古くからの高級住宅街だそうで、住民にとっては念願の路線バス開設だったという話も聞きました。
実際に利用客も増えているそうで、今後更に利用客が増えたときに、今の体制で捌ききれるのか・・・少し不安にもなりました。
その際は、恐らく増便・増車という流れになるのでしょうが・・・。

いずれにしても、福岡市内で取り組んでいる施策の成功例として知られつつある「長丘高宮循環バス」。
今後どの様な形で推移していくのか、引き続き注視してみたいと思います。

西日本鉄道 高宮循環線 7831 高宮駅にて


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