九州から関西へ移動する方法といえば、新幹線や飛行機を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし近年、「移動時間そのものを楽しめる旅」として人気を集めているのが長距離フェリーです。
今回は、北九州・新門司港から大阪・泉大津港を結ぶ阪九フェリーのカーフェリー「ひびき」に実際に乗船した体験をもとに、
- 客室(デラックスシングル)
- 船内設備
- レストラン・食事
- 乗船方法
- Wi-Fi環境
- 揺れや快適性
まで詳しくレビューします。
阪九フェリー「新門司港〜泉大津港航路」の基本情報
航路概要
阪九フェリーは、九州と関西を結ぶ代表的な長距離フェリー会社。
北九州市門司区(新門司港)に本社を置き、北九州(新門司)~大阪(泉大津)・神戸間に2航路運航しています。
また、同社は日本初の長距離カーフェリー事業者としても知られており、新日本海フェリー(北海道~秋田・新潟・関西)や東京九州フェリー(横須賀~新門司)、関釜フェリー(下関~釜山)と共にSHKライングループの中核をなしています。
今回乗船した「ひびき」は、新門司港(北九州)〜泉大津港(大阪府)を結ぶ夜行フェリーとして運航。
「フェリーせっつ」「フェリーすおう」の代替船として2013(平成25)年に発注され、2015(平成27)年4月21日に就航しました。
阪九フェリー「ひびき」(Photo:PIXTA)
僚船は「いずみ」。
こちらはひと足早く2015(平成27)年4月21日に就航しています。
「ひびき」の僚船「いずみ」(新門司港停泊中に撮影)
▶阪九フェリー「いずみ」 簡単な乗船記
なお、「いずみ」「ひびき」両船は、大型化により車両搭載能力を大幅に増強する一方、各種省エネ技術により燃費を20パーセント以上効率化した点、また充実した旅客設備が評価され、日本船舶海洋工学会が選定する「シップ・オブ・ザ・イヤー 2015」を受賞しています。
「ひびき」の船体スペック
| 項目 | 「ひびき」スペック詳細 |
|---|---|
| 全長 | 195m |
| 総トン数 | 15,897トン |
| 主機 | バルチラ 12V38C×2基(主力:17,400kW) |
| 航海速力 | 23.5ノット(約44km/h) |
| 旅客定員 | 667名 |
| 車両搭載数 | トラック約191台/乗用車約184台 |
所要時間
- 新門司港/泉大津港 発:17時30分
- 泉大津港/新門司港 着:6時00分
所要時間は約12時間30分です。
夜に出港し、朝には大阪へ到着するため、移動と宿泊を同時に済ませられるのが大きな特徴です。
運賃・料金
料金は時期や客室によって変動します。
運賃・料金の目安は以下の通りです。
| 客室タイプ | 運賃目安 (~2026/06/30) |
運賃目安 (2026/07/01~) |
|---|---|---|
| スタンダード和室 | 7,590円~12,870円 | 8,030円~13,310円 |
| スタンダード洋室 | 8,690円~13,970円 | 9,130円~14,410円 |
| スタンダードシングル | 10,230円~15,510円 | 10,670円~15,950円 |
| デラックス洋室4名 | 10,670円~17,710円 | 11,110円~18,150円 |
| デラックスシングル | 12,210円~19,250円 | 12,650円~19,690円 |
| デラックス和室 | 14,850円~21,890円 | 15,290円~22,330円 |
| デラックス和洋室 | 14,850円~21,890円 | 15,290円~22,330円 |
| デラックス洋室(注1・注2参照 ) | 14,850円~21,890円 | 15,290円~22,330円 |
| スイート | 20,130円~28,930円 | 20,570円~29,370円 |
| ロイヤル | 26,510円~35,310円 | 26,950円~35,750円 |
移動制約者向けのお部屋となっており、安全の為、自動ドアはゆっくり開閉いたします。
注2)デラックス洋室2人部屋ウィズペットルームは「せっつ」「やまと」のみとなります。
ご利用には別途、ウィズペット使用料金が必要です。
また、
- 自家用車
- バイク
- 自転車
を積載できるのもフェリーならではです。
繁忙期(GW・お盆・年末年始)は早めの予約がおすすめです。
阪九フェリー「ひびき」の予約・乗船方法
阪九フェリーは、インターネット予約に対応しています。(事前の会員登録が必要です。)
繁忙期は個室から埋まるため、早めの予約がおすすめです。
インターネット予約後の決済は、「オンラインでのクレジット決済」「当日窓口での支払い」が選択できます。
「オンラインでのクレジット決済」の方は、決済後にマイページからQRコードを取得することで、乗船日当日は受付に立ち寄ることなく乗船口で改札を受け乗船することができます。
個室利用の方は、マイページから取得したQRコードが部屋の鍵となります。
また、「当日窓口支払い」の方の乗船当日は、
- ターミナルで受付
- 乗船券受け取り
- 乗船
という流れです。
車両ありの場合は、係員の指示に従って乗船します。
新門司港フェリーターミナルを紹介
阪九フェリーの新門司港フェリーターミナルは、北九州市門司区の新門司エリアにあります。
小倉駅新幹線口とJR門司駅から無料送迎バスが運行(運行は西鉄バス北九州が担当)されており、アクセスは比較的便利。
小倉駅新幹線口から40分程で新門司港に到着します。
こちらは、阪九フェリー新門司港第2ターミナルの建物です。
阪九フェリー 新門司港第2ターミナル
阪九フェリーの新門司港フェリーターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルに分かれており、神戸行き「せっつ」「やまと」は第1ターミナルから、今回ご紹介する泉大津行き「いずみ」「ひびき」第2ターミナルから出港します。
阪九フェリー 新門司港第1ターミナル
写真はありませんが、ターミナル内は清潔感があり、待合スペースも広々。
売店や自販機もあり、乗船前の時間も快適に過ごせます。
夕方になると、続々とトラックや乗用車が集まり始め、「これから長距離航海が始まる」という独特のワクワク感が漂います。
阪九フェリー「ひびき」の船内を徹底紹介
まるで豪華ホテルのような大型フェリー
阪九フェリー「ひびき」の船内コンセプトは「わのこころ」。
ホワイトをベースとした内装ながらも、落ち着いた「和」の雰囲気が感じられる内装が特徴です。
エントランス
船内へ一歩入ると、吹き抜けのエントランスが目に入ります。
エントランスは5デッキ~7デッキの3層吹き抜け構造。
照明やインテリアにも高級感があります。
中央にステージとテレビがあり、そのステージを取り囲む形で観覧用座席が配置されている構造は、その後に就航した同じSHKライングループに属する新日本海フェリー「らべんだあ」「あざれあ」「けやき」や東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」にも引き継がれています。
天井照明(シャンデリア?)はこの様な六角形の形状をしており、日中時間帯は日の光が差し込む構造になっています。
こちらは、エントランスにあるパッチパネル式の案内表示。
船内に関する案内を表示、確認することができます。
船内各施設の営業時間を知らせるボードには、3つある本四間連絡橋の通過時刻も掲示されています。
案内所(インフォメーション)・売店
案内所(インフォメーション)と売店は、5デッキにあります。
案内所(インフォメーション)の隣が売店となっており、飲食物のほか、阪九フェリーオリジナルのふねこグッズや限定グッズ、福岡・大阪・神戸の人気のお菓子やお土産が販売されています。
翌朝の焼きたてパン、パイシュー、朝食のスープセット、サラダセットの予約も、こちらの売店で受け付けています。
人気のパイシューやアップルパイ、焼き立てのパンもこちらで販売しています。
数量限定ですので、ご希望の方は乗船後すぐに購入されることをおすすめします。
自動販売機
自動販売機は、5デッキ~7デッキの各デッキに設置されています。
アルコール、ソフトドリンクの他、アイスクリーム、カップ麺を購入することが出来ます。
記念スタンプコーナー
記念スタンプコーナーは、5デッキエントランス船尾側にあります。
ゲームコーナー
ゲームコーナーは、5デッキにエントランス船尾側にあります。
パチスロ台とクレーンゲームが設置されていました。
キッズルーム
キッズルームは、5デッキにあります。
すでに数人の子どもが遊んでいたため撮影はできませんでしたが、お子様連れの方には何かと助かる施設です。
レストラン
レストランは、6デッキの中央部にあります。
好きなものを取って会計するカフェテリア方式となっており、品揃えが豊富なのが阪九フェリーのレストランの特徴です。
味にも定評があるほか、季節限定の料理も提供されることから、満足度は高いといえましょう。
大浴場
大浴場は、7デッキの船尾側にあります。
露天風呂も完備しており、海を見下ろす絶景も楽しめます。
航海中の大海原が一望出来る、絶景のリラックススポットです。
共用スペース
6デッキと7デッキに設けられている共用スペースは、高級感あふれる造りが特徴。
特に7デッキの共用スペースは広く、船尾側はデッキを一望出来るなど、開放的な造りになっています。
7デッキの通路には、歴代船舶の写真と紹介文のパネルが展示されています。
展望ルーム(フォワードサロン)
写真ではご紹介できませんが、6デッキ船首には展望ルーム(フォワードサロン)を設置。
前方の眺望を楽しみながらゆったりと過ごすことができます。
その他の船内設備
船内にはこの他にも
- カラオケルーム
- 授乳室
- ペットルーム
を完備(いずれも5デッキ)。
家族連れやペット連れの方も安心して乗船出来る設計になっています。
阪九フェリー「ひびき」の客室レビュー
デラックスシングル
ひと通り船内を見たところで、客室へ移動しましょう。
今回予約したのは、「デラックスシングル」という1人用の個室部屋。
上級客室の「ロイヤル」「スイート」と共に7デッキに配置されています。
e乗船券をQRコードをリーダーにかざして部屋の鍵を空けます。
ドアを開けると、シンプルながらも木目調の落ち着いた雰囲気の内装が目に入ります。
ベッド幅は80cm×200cm。
一人で寝るのには十分な大きさです。
壁にはハンガーとハンガー掛けが。
ハンガーは船内備品のため持ち帰り不可です。
足元側の壁には、液晶テレビが設置されています。
ベットの横には、テーブル、椅子があり、テーブルの上に浴衣、紙スリッパ、アメニティセット、ケトル、コップ、スティックタイプのお茶が置かれています。
さらにその横には、鏡と洗面台が設置されています。
共用トイレへ行くことなく下船前に部屋で身支度ができるのは、個室客室ならではのメリットです。
部屋は個別空調となっています。
船内が少し暑かったということもあり、個別空調は大変助かりました。
デラックス以上の客室には、Starlinkを使用した衛星通信フリーWi-Fiが提供されています。
夜間1回と早朝1回、かつ各30分間と制限があるものの、無料で利用できます。
「デラックスシングル」は以前にご紹介した「やまと」(新門司港~神戸港)でも乗船しましたし、競合する名門大洋フェリーにもこのタイプの個室が設定されていますが、1人で使用するのに十分な設備を有しており、居心地の良い客室だと改めて感じます。
▶名門大洋フェリー「フェリーふくおか」乗船記(新門司港→大阪南港)【新船】
ロイヤル・スイート
写真はありませんが、さらに上級客室の「ロイヤル」「スイート」になると、
- バスルーム
- ソファ
- テレビ
- リビング(ロイヤルのみ)
- プライベートバルコニー(ロイヤルのみ)
まで完備しており、まさに「海上ホテル」です。
記念日旅行や夫婦旅にもぴったりなのではないでしょうか。
船内Wi-Fi・スマホ通信環境
阪九フェリーを含めた瀬戸内航路は、比較的携帯の電波が繋がりやすいといわれていますが、それでも場所によっては繋がらない地域もあり、一般的に海上では電波が不安定です。
航海中にインターネットを利用したい場合は、携帯キャリアが提供するStarlinkダイレクトサービスに事前申し込みするか、先述の通りデラックス以上の客室では回数・接続時間制限ががあるものの衛星通信フリーWi-Fiサービスが提供されていますので、こちらを利用するとよいでしょう。
阪九フェリー「ひびき」実際の乗船レビュー|新門司港から大阪泉大津港へ
17時30分 夕暮れの新門司港から出港
乗船開始は出港のおよそ1時間前から始まりますが、連絡バスがフェリーターミナルに到着後、すぐの乗船となります。
巨大な船体を目の前にすると、一気に旅情が高まります。
係員による改札を受け船内へ。
船内に入り、客室に荷物を置いた後、さっそく展望デッキへ向かいます。
17時30分、夕暮れの北九州の工場地帯を眺めながら、阪九フェリー「ひびき」はゆっくりと新門司港の岸壁を離れていきます。
汽笛が鳴る瞬間は、何度体験しても特別です。
目の前には、オーシャン東九フェリー「どうご」(新門司~徳島~東京)が停泊。
一度は乗船してみたいと思ってはいるのですが、いつのことになるのやら。
船尾側へ移動すると、この後出航する阪九フェリー「やまと」(新門司~神戸)の姿が見えます。
左舷側には、東京九州フェリーの新門司港フェリーターミナルが見えます。
少し先へ進むと、名門大洋フェリーの新門司港フェリーターミナルが。
この後に出港する「フェリーふくおか」が停泊しています。
停泊するフェリーの姿を見ながら、新門司港とはお別れです。
さらに先へ進むと、北九州空港が見えます。
北九州空港は、福岡県北九州市と京都郡苅田町に跨る人工島に位置する海上空港。
24時間運用の空港としても知られており、旅客航路は東京羽田と、韓国仁川・清州のみ(2026年5月時点)ですが、国内外の貨物定期便の就航が相次いでおり、旅客利用客数もコロナ禍から徐々に回復していると聞きます。
私自身は過去に1回しか利用したことがありませんが、機会がありましたらまた利用してみたい空港のひとつでもあります。
19時00分 レストランにて夕食
出港の様子を見届けたところで部屋へ戻り、ひと息ついたところで、夕食を摂りに6デッキのレストランへ向かいます。
船内レストランは、定食、カレー、麺類など幅広いメニューが揃っており、価格も比較的リーズナブルなのが特徴です。
そんな中から、今回の夕食はこちら。
色々と取ってしまい、結果的にはバイキングと変わらない値段になってしまいました(笑)。
もちろん、美味しくいただきましたよ。
- ライス(普通盛り)
- 味噌汁
- ホルモン鉄板
- 冷奴
- サラダ
- ととろ(小鉢)
夜のレストランでは、トラックドライバーから観光客まで様々な人が利用しており、フェリー独特の旅情を感じられます。
21時00分~ 瀬戸内海を進む静かな夜
瀬戸内海へ入ると、波は比較的穏やか。
大型船ということもあり、揺れはかなり少なく感じました。
レストランで夕食を済ませた後は、大浴場に入り、入浴後は客室でゆったり過ごします。
エンジン音を聞きながら眠りにつく時間は、ホテル泊とはまた違う心地よさがあります。
翌朝の到着が早いということもあり、この日は速めに就寝。
23時になったところで照明を消し、眠りにつくのでありました。
04時05分 起床 朝の大阪湾へ
翌朝04時05分、目を覚ましテレビの電源をONにして航海図を表示すると、阪九フェリー「ひびき」は淡路島付近を航行していました。
デッキへ出て明石海峡大橋通過の様子を眺めようかとも思いましたが、外へ出てみるとかなりの雨。
風邪をひくわけにもいかないと思い断念しました。
05時00分 朝食 焼き立てパンのセットを楽しむ
05時00分、朝のレストラン営業が始まったところで、前日夜にショップ(売店)で予約していたパンのセット(スープセット)を受け取りにレストランへ向かいます。
阪九フェリーで特に人気なのが、焼きたてパン。
フェリーで焼きたてパンが食べられるというだけでも驚きですが、香ばしい香りと味が癖になり、ついつい予約してしまいます。
今回は、クロワッサンとチーズハムのパンにコーンクリームスープのセットにしてみました。
少々冷めていたのが残念でしたが、美味しくいただきました。
06時00分 泉大津港到着
朝食を食べ終わる頃には夜が明け、外も明るくなってきます。
窓の外には工場地帯や都市風景が広がり、「旅が終わりに近づいている」ことを実感します。
そして、06時00分、阪九フェリー「ひびき」は泉大津港へ到着します。
接岸後、しばらくして徒歩客の下船が開始。
12時間半の航海、お世話になりました。
一晩で九州から大阪まで移動できる便利さに、改めて驚かされました。
このあと私は、岸和田観光バスが運行する連絡バスで南海泉大津駅まで移動し、泉大津駅で南海電鉄本線の電車に乗り換えて南海和歌山市駅へと向かったのでありました。
阪九フェリー「ひびき」は揺れる?
阪九フェリー「ひびき」を含む瀬戸内航路は、比較的揺れが穏やかといわれています。
特に大型カーフェリーは揺れが少なく、外洋航路と比較すると揺れを感じることは殆どなく、初めて船旅を経験する方や船酔いしやすい方は最適の航路・船舶といえましょう。
ただし、荒天時は揺れる場合もあるため、船酔いしやすい人は事前に酔い止め薬を用意して乗船されることおすすめします。
阪九フェリーと新幹線・飛行機との比較
| 交通機関 | 所要時間 | 運賃・料金目安 | 快適性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 阪九フェリー | 約12時間30分 | 最安7,000円台~ | 非常に高い | 移動と宿泊を兼ねる |
| 新幹線 | 約2時間30分 | 約15,000円~ | 高い | 最速移動 |
| 飛行機 | 約1時間 | 約10,000円~ | 普通 | 時間重視 |
| 夜行バス | 約10時間~12時間 | 最安5,000円台~ | やや低い | 最安級 |
どれを選ぶかは利用者次第ですが、阪九フェリーは「時間より快適性重視」の人に向いていると思います。
阪九フェリー「ひびき」を利用するメリット
移動しながら宿泊できる
ホテル代を兼ねられるのは大きな魅力です。
マイカー・バイク旅に最適
車ごと移動できるため、九州〜関西のロングドライブ旅行にも最適です。
旅情が圧倒的
飛行機や新幹線にはない「旅をしている感」を味わえます。
疲れにくい
横になって眠れるため、夜行バスより圧倒的に快適です。
阪九フェリー「ひびき」を利用するデメリット
到着まで時間がかかる
当然ながら、新幹線や飛行機より時間はかかります。
海況によって揺れる場合がある
瀬戸内海は比較的穏やかですが、天候次第では揺れることもあります。
船酔いしやすい人は酔い止めがあると安心です。
港へのアクセスがやや不便
新門司港・泉大津港ともに市街地中心部から少し離れています。
徒歩客の方は送迎バスや公共交通機関の確認が必須です。
よくある質問(FAQ)
阪九フェリーは揺れますか?
大型船のため比較的揺れは少ないですが、天候によっては揺れる場合があります。
女性一人でも利用できますか?
女性専用エリアがあるため、比較的安心して利用できます。
最寄駅からフェリーターミナルまで徒歩で移動できますか?
かなり距離が離れているためおすすめしません。
連絡バスを利用しましょう。
食事は持ち込みできますか?
可能です。船内には電子レンジもあります。
到着後もう少し寝ていたいのですが・・・
新門司~泉大津航路に限り、07時15分まで滞在できる「ゆっくりステイ」というサービスがありますので、このサービスを利用するとよいでしょう。
無料サービスとなっており、料金はかかりません。
船室・展望浴室での入浴ができるほか、レストランも営業しているため、船内でゆっくりと過ごすことができます。
ただし、「ゆっくりステイ」下船後の無料送迎がないため、下船後の移動手段は自身で確保しておく必要があります。(おそらくタクシー移動になるのではと。)
また、「ゆっくりステイ」は貨物車両・バイク・自転車でご乗船のお客様が利用できない他、気象状況及びその他の事情により「ゆっくりステイ」が利用できない場合があります。
総合評価|阪九フェリー「ひびき」は“移動を楽しむ”夜行フェリー
久しぶりの阪九フェリー新門司~泉大津航路の乗船でしたが、今回乗船した「ひびき」は単なる交通手段ではなく、“船旅そのもの”を楽しめる豪華夜行フェリーでした。
特に印象的だったのは、
- ホテル並みに快適な船内
- 出港時の景色
- 夜行移動の快適さ
です。
いうまでもなく、「速く移動する」ことを求めるなら新幹線や飛行機が圧倒的に有利ですが、
- 「旅そのものを楽しみたい」
- 「移動時間を贅沢に使いたい」
という人には、阪九フェリー「ひびき」は間違いなくおすすめできます。
阪九フェリー「ひびき」はこんな人におすすめ
結論からいうと、阪九フェリー「ひびき」は、
- 純粋に“船旅”を楽しみたい人
- ホテル感覚でゆったり移動したい人
- マイカー・バイク旅をしたい人
- 夜行移動で宿泊費を節約したい人
- 早朝から活動したい人
に非常におすすめできる豪華カーフェリーでした。
最後に
以上、阪九フェリー「ひびき」乗船の模様をご紹介しました。
7年前「いずみ」に乗船した時や2025年10月「やまと」に乗船した時にも感じましたが、船内設備といいサービスといい、(良い意味で)SHKラインらしい船舶だなぁ・・・というのを改めて感じました
中央にステージとテレビがあり、そのステージを取り囲む形で観覧用座席が配置されている構造は、今やSHKライングループ船舶のスタンダード仕様。
レストランの料理にも力を入れている点は、流石としかいい様がないですね。
個人的に好印象だったのは、以前にご紹介した「やまと」の乗船記にも書きましたが、共用スペースの広さをしっかりと確保している点でした。
ここ10年来にデビューしたSHKライングループの大型カーフェリー(とりわけグループの新日本海フェリーの船舶)を見てみると、共用スペースを縮小する傾向にありますが、阪九フェリーの船舶は広々としたロビーを維持しており、開放感が違います。
長時間の船旅、個室やベッドで過ごすも、気分転換はしたいもの。
今回乗船した「ひびき」においても特に問題を感じることもなく、のんびりと共用スペースで気分転換することができました。
そして、露天風呂が付いた大浴場は、脱衣場の構造が一世代前のもので若干古さは否めないものの、ストレスなくのんびりと湯に浸かることができました。
レストランも、阪九フェリーでは定番のカフェテリア方式であるものの、品揃えが豊富で価格も(フェリーのレストランにしては)良心的であるものポイントが高いといえましょう。
就航から10年が経過した阪九フェリーの「ひびき」と僚船「いずみ」。
新門司~神戸航路「せっつ」「やまと」もそうなのですが、個室で乗るのであれば間違いなく快適なフェリーです。
そして、並行する名門大洋フェリーにも同様のことがいえますが、「大阪中部~南部・和歌山方面が目的地で、早朝から活動したいのであれば「いずみ」「ひびき」」、「大阪西部~神戸方面が目的地で、少し遅くから活動したいのであれば「せっつ」「やまと」」という様に、行先や時間帯によって航路の使い分けができるのも、阪九フェリーの良さのひとつでもあります。
今度乗船するのは今のところ未定ですが、機会があればまた乗船してみたい船舶でございました。
機会がありましたら、皆様も乗船してみてはいかがでしょうか。
新門司港に停泊中の阪九フェリー「ひびき」


