東京と仙台を結ぶ高速バス「ニュースター号」。
1962(昭和37)年創業の老舗高速バス会社、東北急行バス(東武鉄道系、朝日自動車グループ)が運行する、東京~仙台間の高速バスです。
2026年10月現在、昼行便4往復、夜行便1往復の計5往復体制で運行しています。
東北急行バス「ニュースター号」 914号車(いすゞガーラHD)
2026年10月3日、この「ニュースター号」3号に、東京駅八重洲南口から仙台駅東口まで全区間乗車しました。
ところがこの日は、東北自動車道の渋滞を避けるため、常磐自動車道経由での迂回運行に。
普段は乗ることのできないルートでの、ちょっと珍しい東京~仙台のバス旅となりました。
この記事でわかること
- 東北急行バス「ニュースター号」の概要と3列独立シートの車内設備
- 東北道渋滞時に行われた常磐道経由の迂回運行の様子
- 途中休憩(友部SA・南相馬鹿島SA)のタイミングと所要時間
- 迂回運行でも定刻より早く着いた理由
「ニュースター号」とは?|東武グループの東京~仙台線
「ニュースター号」は、東京駅と仙台を結ぶ東北急行バスの高速バスです。
昼行便・夜行便ともに、全便3列独立シート・トイレ付きの車両で運行されています。
かつて東京駅側ののりばは「東京駅八重洲通り」の路上バス停でしたが、2022年4月のダイヤ改正で、八重洲南口改札直結のJR高速バスターミナルに乗り入れるようになり、乗り場がぐっとわかりやすくなりました。
「ニュースター号」の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行会社 | 東北急行バス(東武グループ) |
| 主な乗車地(東京発) | 東京駅八重洲南口(JR高速バスターミナル) |
| 主な降車地(仙台着) | 広瀬通り41番バス停、仙台駅東口 |
| 座席 | 3列独立シート(28人乗り)、フットレスト・レッグレスト完備、全座席の通路側にカーテン付き |
| 設備 | トイレ(車内中央部)、USBポート、無料Wi-Fi |
| 所要時間(時刻表上) | 東京駅八重洲南口~仙台駅東口:約5時間35分 |
| 運賃 | カレンダー運賃制:3,800円~10,000円(乗車日により変動) |
| 所要時間(今回) | 東京駅八重洲南口10時30分発 → 仙台駅東口15時55分着(約5時間25分) |
最新の時刻・運賃は必ず東北急行バス公式サイトでご確認ください。
今回の車両|917号車
今回乗車したのは、東北急行バス東京営業所所属の917号車(いすゞガーラHD 2PG-RU1ESDJ)です。
2018年式の車両です。
車内設備をチェック|3列独立シートでゆったり
座席:3列独立シート(今回の座席:01A席)
座席は全席3列独立シートの28人乗り。
フットレスト・レッグレストを完備しているほか、全座席の通路側にカーテンが設置されており、昼行便ながら夜行便並みの設備です。
今回は最前列の01A席を利用しました(シートの写真はイメージです)。
車内設備
充電:USBポート/SOSボタン
モバイル充電はUSBポートで行います。
コンセントではないため、USBケーブルは各自で持参しましょう。
また、USBポートの近くにはSOSボタンを設置。
緊急用ですので、非常時以外には使用しないようにしましょう。
トイレ・Wi-Fi
トイレは車内中央部に設置されています。
無料Wi-Fi(TOBU FREE Wi-Fi)も利用できます。
約5時間半の長丁場でも、トイレ付きなのは安心です(写真はイメージです)。
乗車ログ①|東北道渋滞で、急遽常磐道へ迂回
10時30分 東京駅八重洲南口発車
始発は、JR東京駅八重洲南口改札直結のJR高速バスターミナル。
各方面へ向かうバスと、そのバスを待つ乗客で賑わっています。
今回乗車する「ニュースター号」は、東京駅八重洲南口を10時30分に発車する便。
バスターミナル6番のりばから発車します。
10時過ぎ、バスが到着。
入線時刻まで待機します。
10時20分頃、バスが入線し乗車改札を実施。
10時30分、定刻に発車しました。
10時40分 宝町ランプから首都高速へ|行き先は常磐道
10時40分、宝町ランプから首都高速道路へ。
本来であれば東北自動車道を北上するところですが、この日は東北道が渋滞していたため、急遽常磐自動車道経由での迂回運行となりました。
バスは首都高速6号向島線から堀切ジャンクションで中央環状線へ入り、小菅ジャンクションから6号三郷線を経て、三郷ジャンクションから常磐自動車道へと入っていきます。
渋滞や事故、通行止めなどで本来のルートの走行が難しい場合に、別のルートを走って目的地へ向かうことです。
今回のように、到着時刻を守るために迂回することもあります。
迂回ルートでは、普段とは違う休憩場所や車窓を楽しめることもあります。
乗車ログ②|常磐道を北上 友部SA・南相馬鹿島SAで休憩
12時15分~12時30分 友部SAで開放休憩
東京駅八重洲南口を発車して1時間45分後の12時15分、1回目の休憩場所である常磐自動車道友部サービスエリア(SA)(茨城県笠間市)に到着。
12時30分までの15分間、開放休憩となりました。
友部SA(下り)は、「常陸の里山」をテーマに、武家屋敷と蔵をイメージした造りのサービスエリアです。
敷地が広く、施設も充実しているのが印象的でした。
駐車場は大型車62台・小型車316台分。
手打ち蕎麦処「常陸庵」の常陸秋そばや、フードコート、ベーカリーなど飲食店が充実しているほか、ショッピングコーナーでは舟納豆や栗ようかんといった茨城の名産品が並びます。
15分の休憩では見て回るだけで精一杯なほどの規模です。
常磐道を北へ|太平洋側の車窓
友部SAを出たバスは、常磐自動車道をさらに北上。
茨城県から福島県の浜通りへと進みます。
東北道とはまったく違う景色が続き、迂回運行ならではの車窓が楽しめます。
14時30分~14時45分 南相馬鹿島SAで開放休憩
14時30分、2回目の休憩場所である常磐自動車道南相馬鹿島SA(福島県南相馬市)に到着。
14時45分までの15分間、開放休憩となりました。
南相馬鹿島SAには、トイレ施設に加えて、物販観光施設「セデッテかしま」が併設されています。
- お食事処:地域の食材を生かした料理を提供
- お土産処:農産物や、地域ならではの逸品・珍品をそろえる
- コミュニティ広場:地域行事やイベントの会場、休憩スペースとして利用できる
- テイクアウトコーナー:地域のお店が3店舗出店
このほか、ドッグランや神社(浮田稲荷神社)もあり、高速道路のサービスエリアでありながら、地域の拠点としての役割も担っている印象を受けました。
乗車ログ③|仙台東部道路から仙台市内へ
15時15分 亘理インター通過|仙台東部道路へ
南相馬鹿島SAを出たバスは宮城県に入り、15時15分に亘理インターを通過して仙台東部道路へ。
15時24分に仙台若林ジャンクションから仙台南部道路に入り、15時27分、長町インターで高速道路を降ります。
ここからは広瀬河畔通を経由して、仙台市中心部へ向かいます。
15時47分 広瀬通り41番バス停到着
15時47分、広瀬通り41番バス停に到着。
このバス停は、以前「東北急行バス仙台営業所」という名称でした。
かつてバス停の前にあったファミリーマートの入る建物の2階に、東北急行バスの仙台営業所があったためです(バス車庫は仙台市内の別の場所にあります)。
仙台駅西口40番バス停(宮城交通高速バスセンター)を発着する高速バスに乗り換えの方や、仙台市中心部の一番町・国分町方面へ行かれる方は、こちらでの下車が便利です。
「広瀬通り41番バス停」は、「広瀬通一番町」とは場所が異なります。
降車専用のバス停なので、ここから乗車することはできません。
東京方面へ向かう際の乗り場と間違えないよう注意しましょう。
15時55分 終点・仙台駅東口到着
そして15時55分、バスは終点の仙台駅東口に到着しました。
東京駅八重洲南口から約5時間25分。
迂回運行にもかかわらず、時刻表上の所要時間(約5時間35分)より10分ほど早い到着となりました。
渋滞していた東北道をそのまま走っていたら、到着はもっと遅れていたかもしれません。
迂回の判断が功を奏した形です。
東西自由通路を通り、JR仙台駅西口へ出てみました。
JR仙台駅といえば、こちらの駅舎を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
私も、仙台駅といえば、こちらの駅舎のイメージが強いです。
タイムラインまとめ(2026年10月3日 東京駅八重洲南口発)
| 時刻 | できごと |
|---|---|
| 10時30分 | 東京駅八重洲南口発車 |
| 10時40分 | 宝町ランプから首都高速へ(常磐道経由に迂回) |
| 12時15分~12時30分 | 友部SAで開放休憩(15分) |
| 14時30分~14時45分 | 南相馬鹿島SAで開放休憩(15分) |
| 15時15分 | 亘理インター通過、仙台東部道路へ |
| 15時27分 | 長町インターで一般道へ |
| 15時47分 | 広瀬通り41番バス停到着 |
| 15時55分 | 仙台駅東口到着 |
よくある質問
Q.「ニュースター号」の座席は?
全便3列独立シート(28人乗り)です。フットレスト・レッグレストを完備し、全座席の通路側にカーテンも付いています。
Q.運賃はいくら?
乗車日によって運賃が変わるカレンダー運賃制で、3,800円~10,000円です(2026年10月時点)。
今回の乗車日は5,000円でした。
Q.車内で充電はできる?
USBポートで充電できます。コンセントはないので、USBケーブルを持参しましょう。
Q.車内にトイレはある?
あります。車内中央部に設置されています。
Q.東京駅ののりばはどこ?
JR東京駅八重洲南口改札直結のJR高速バスターミナルから発車します。
Q.渋滞のときはどうなる?
今回のように、東北道が渋滞している場合は常磐道経由で迂回運行することがあります。
迂回時は途中の休憩場所なども変わります。
まとめ:迂回運行も「旅の一部」として楽しめた東京~仙台のバス旅
東北道の渋滞による常磐道経由の迂回運行という、普段とは少し違う「ニュースター号」の旅。
友部SAや南相馬鹿島SAでの休憩、浜通りの車窓など、通常ルートでは味わえない体験ができたのは、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
そして、迂回しながらも定刻より早く仙台に到着したのは見事のひと言。
長年の運行経験と、状況に応じて柔軟にルートを判断する運行体制が、利用者の安心につながっているのだと感じました。
車内は、ゆったりとした3列独立シート。
加えて、途中の開放休憩と道中の車窓のおかげで、東京~仙台間約5時間半の移動があっという間に感じました。
全便3列独立シート・トイレ付きで、昼行便でもゆったり移動できる「ニュースター号」。
今回の乗車日の運賃は5,000円でしたが、日によっては、さらに安い3,800円で乗れることもあります。
東京~仙台間を、新幹線よりもリーズナブルに、そして快適に移動したい方におすすめの高速バスです。
機会がありましたら、ぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。
常磐道経由で思い出した「ザ・サンライナー」
今回の常磐道経由のルートを走りながら、かつて常磐道を経由して首都圏と仙台を結んでいた昼行高速バス「ザ・サンライナー」(成田空港・東京~仙台・松島海岸)に乗車したときのことを思い出しました。
京成バス千葉イースト「ザ・サンライナー」 ・613(日野セレガHD)
現在は運行休止中ですが、いつの日か運行が復活することを願いたいですね。
乗車データ
- 乗車日:2026/10/03
- 乗車区間:東京駅八重洲南口→仙台駅東口
- 便名:ニュースター3号
- 座席:3列独立シート 01A席
- 運賃:片道5,000円
- 運行会社:東北急行バス
- 車両:いすゞ/ガーラHD(2PG-RU1ESDJ)
- 年式:2018年式
- 所属:東京営業所
- 社番:917


