また乗りたくなる新船「さんふらわあ ふらの/さっぽろ」
以上、商船三井フェリー「さんふらわあ ふらの」苫小牧西港から大洗港までの乗船の模様を簡単にご紹介しました。
前回の乗船から約5年、久しぶりの苫小牧~大洗航路の乗船でしたが、また乗りたくなる様な素晴らしいフェリーですね。
インテリアデザインもしかりですが、右舷側に寄せて配置した共有スペース(プロムナード)の造り(見せ方)が素晴らしいと改めて感じました。
その雰囲気は、まるで「ホテルのロビー」。
先代の「さんふらわあ ふらの/さっぽろ」と比較して個室を増やした分、共有スペースを狭くしているのですが、その狭さを感じさせない構造になっています。
そして、ショップコーナー(売店)のスペースを大幅に拡張したのもポイントが高いです。
ただ、前回乗船した時と比較すると、幾分品揃えを減らしたかなぁとも感じましたが・・・。
その他荷物用のロッカーやSSQ、カプセル船室「コンフォート」内の液晶テレビ、浴室近くのコインランドリー、広いレストランなど、船内設備も充実しています。
2023年にデビューした「さんふらわあ くれない/むらさき」の様な”豪華さを売りとする”フェリーと比較するのも違う気がしますが、個室重視で共有スペースを狭くするフェリーが多い中、この居心地の良さは国内カーフェリーの中でも5本の指に入る程なのではと私は感じました。
一方で、「フェリーさんふらわあ」と合併したからには、サービス面の更なる改善を期待したいところです。
特に期待したいのは、レストランで提供されるバイキング料理の充実でしょうか。
美味しいことには間違いありませんが、充実度で評価が高い関西~九州航路のバイキングと比較すると、どうも提供料理がワンパターンで品揃えも少ないといった感が否めない気がします。
先程、「お腹が空いていなかったので夕飯は無しとした」と書きましたが、今回の乗船で夕食バイキングを選択しなかったもうひとつの理由がこれでした。
合併当時には関西~九州航路で提供された料理を苫小牧~大洗航路で提供されたことがあった他、現在も不定期で地元産の食材を使用した料理の提供が行われることもあるのですが、今後は北海道産や茨城産の食材を使用した料理の提供と品揃えの更なる充実を是非とも期待したいです。
好きな時間に食事をし、好きな時間に風呂を楽しみ、好きな時間に景色を眺め、寝たいときに寝る・・・これこそ「フェリー旅の良さ」であり「フェリー旅の醍醐味」です。
今回の船旅もあっという間に感じつつ十分に楽しませていただきました。
苫小牧~大洗航路の所要時間は約19時間と長丁場ですが、「フェリー旅の良さ」「フェリー旅の醍醐味」を実感するには最適の航路だと私は思います。
時間的制約がある方も多いかとは思いますが、是非ともこのフェリーに乗船して、船旅の素晴らしさを感じて欲しいです。
またそう遠くない機会に「さんふらわあ」苫小牧~大洗航路に乗船すると思いますが、今度こそは未乗船の「さんふらわあ さっぽろ」に是非とも乗船したいですね。