JR北海道 183系 特急「大雪」「オホーツク」でゆく札幌~網走日帰り旅 【HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスの旅】
特急「大雪1号」で網走へ
バスの日イベントを後にし、移動を再開。旭川からは、特急「大雪1号」で網走へ向かいます。
JR北海道 183系 特急「大雪」 旭川駅にて
古くからの鉄道ファンであれば、“「大雪」といえば客車急行"のイメージを持たれる方も多いかと思いますが、現在の「大雪」は旭川~網走間の特急列車として運行しています。
元々は、札幌~網走間の特急「オホーツク」として運行していましたが、2017(平成29)年3月4日のダイヤ改正で、「オホーツク」4往復のうち2往復が旭川駅~網走駅間に短縮され、その際に再び「大雪」の愛称が起用されることになったのです。
この特急「大雪」ですが、2021年3月13日のダイヤ改正で全便が閑散日に曜日運休する臨時特急列車に変更されています。
JR北海道は、利用客が回復すれば地元自治体と協議しながら運休を取りやめるか判断するとしていますが、今後利用客数が回復して毎日運行に戻るのか、注目したいところです。
お昼の12時前、網走からの特急「大雪2号」が旭川駅に入線。
この列車が、車内清掃を済ませて折り返し特急「大雪1号」として運行されます。
列車は、特急「オホーツク」と共通のキハ183系4両編成で運行されます。
2号車がハイデッカータイプのグリーン席、1号車と3号車の一部座席、4号車の運転席側2席(後述)が指定席、残りの座席が自由席となっています。
こちらは、「大雪」のヘッドマーク。
急行列車時代から受け継がれている伝統のデザインです。
今回は、比較的空いていたということもあり、4号車の自由席に着席しました。
先述の通り、4号車の運転席側2席は指定席扱いになっています。
というのも、この2席は前方展望が楽しめるからでありまして、下り列車は遠軽→網走の区間で、上り列車は遠軽→旭川(札幌)の区間で前方展望が楽しめます。
なお、数あるJR北海道の特急列車の中で、現在も183系特急型気動車で運行されるのは、今回ご紹介の特急「大雪」「オホーツク」のみ。
その183系特急型気動車も、来年2023年春をもって引退が予定されており、2023年春以降はかつて特急「スーパーおおぞら」「スーパー北斗」などで活躍していた283系特急型気動車を短編成化して投入することになっています。
噂では、グリーン席無しの3両~4両編成で運行されるのでは?という話も。
どの様な形でデビューするのか、こちらも注目ですね。
12時41分、定刻に旭川を発車した列車は、上川盆地を眺めながら石北本線を東ヘ進みます。
上川~白滝~遠軽間は、一つ目の峠越え区間。
道内屈指の難所のひとつとしても知られており、列車も速度を落としながら峠を越えていきます。
14時46分、列車は遠軽に到着します。
遠軽では進行方向が変わり、4号車が先頭になって北見、網走へ向かいます。
前方の様子がはっきりと見えますね。
遠軽から留辺蘂にかけては、二つ目の峠越えの区間。
特に生田原~西留辺蘂間の常紋峠は、上川~白滝間と同様に道内屈指の難所のひとつとしても知られており、列車も速度を落としながら峠を越えていきます。
この日、車内では石北沿線ふるさとネットワークによる車内販売が実施されていました。
沿線の特産品やグッズ類などを販売しており、多くの乗客がお目当てのものを買い求めていました。
留辺蘂からは、北見盆地を眺めながら東へ進みます。
北見、美幌、女満別に停車し、左手に網走湖が見えると、終着の網走到着まであと少しです。
16時35分、旭川から4時間弱で列車は終着の網走に到着です。
網走駅改札口には、この様な掲示が。
折り返し準備時に見られる様です。
そして、この列車は車内清掃を実施の後、札幌行き特急「オホーツク4号」として運行されます。
(次ページに続きます。)