網走バス「千歳オホーツクエクスプレス」493号車 簡単な乗車記
新千歳空港→網走 約6時間の昼行長距離バスの旅
乗車したのは、新千歳空港13時30分発の網走行き。網走発が夜行便で運行されるのに対し、新千歳空港発は昼行便として運行されます。
新千歳空港の発車場所は、1階到着口の21番のりば。
発車の5分前にはバスが到着し、乗車改札が行われます。
この日は平日ということもあっては、乗客は私を含めて僅か3名と寂しい車内。
利便性が良い路線だけに、もっと多くの方に利用して欲しいものですが・・・。
13時30分 新千歳空港21番のりばを発車
定刻に新千歳空港21番のりばを発車したバスは、国道337号を走行し千歳東インターへ。
千歳東インターからは道東自動車道に入り、JR石勝線に並行するかたちで夕張~占冠~トマム~十勝平野を走破します。
この区間の見どころは、占冠・トマムから十勝平野にかけての車窓。
「北海道の道を走行しているんだ!」と実感出来る素晴らしい景色に出会えること間違いなしです。
15時19分~15時30分 十勝平原サービスエリアにて開放休憩
15時19分、新千歳空港から2時間弱で、バスは十勝平原サービスエリアに到着。
こちらでは約10分間の開放休憩となりました。
サービスエリアとはいいつつも、こちらのサービスエリアはトイレと自販機のみの簡素な造り。
ですが、春季から秋季にかけては、写真の様な臨時の売店が営業しており、ちょっとした軽食類を購入することが出来ます。
バスもしばしのひと休みです。
16時28分~16時46分 道の駅あしょろ銀河ホール21にて乗務員交代
十勝平原サービスエリアを発車したバスは、雄大な十勝路を眺めながら東へ進みます。
池田本線料金所を通過し、本線との分岐点である本別ジャンクションからは、足寄インターへ繋がる「端野支線」へ進路を変えます。
16時28分、バスはかつての「ふるさと銀河線」足寄駅でもあった「道の駅あしょろ銀河ホール21」に到着。
こちらでは乗務員交代を行います。
試験運行で乗車した時は開放休憩も実施していただけに、今回も下車出来るかなぁと思いきや、「乗務員交代を行いますので、車内でお待ち下さい。」とのこと。
下車は認められませんでした。
敷地内には、かつての国鉄足寄駅駅舎を復元したバス待合室が。
良く出来ています。
18時17分 北見バスターミナル到着
16時46分、「道の駅あしょろ銀河ホール21」を発車。
「18分も停車するのであれば降ろしてくれよ!」と思ったのは私だけでしょうか・・・。
バスは国道242号を北上し、日本一寒い街で有名な陸別町を通過。
町の北部にある陸別小利別インターからは、新直轄方式の高速道路「十勝オホーツク自動車道」に入り、左手に北見平野を眺めながら北見市内までノンストップで駆け抜けます。
18時10分、北見中央インターを流出したバスは、住宅街を走行。
7分程で北見バスターミナルに到着します。
こちらでは1名が下車していきました。
19時35分 網走バスターミナル到着
北見バスターミナルを発車したバスは、国道39号を東へ進みます。
この先、美幌での降車客がいない場合は、美幌町市街地手前から美幌バイパスに入り、美幌市街地をショートカットするのですが、今回は美幌での降車客がいるため、そのまま国道39号を直進します。
18時54分、美幌駅前ターミナルに到着。
こちらでは1名が下車していきました。
その後も、バスは国道39号を東へ。
日も暮れ始めて来ました。
網走市街に入る頃には、日がすっかり暮れて真っ暗。
そして、新千歳空港を発車して約6時間後の19時35分、バスは終点の網走バスターミナルに到着しました。
あっという間の昼行都市間バスの旅。
快適なバス移動であったのには間違いないですが、とはいえ、休息は必要。
ということで、この日は近くの某ホテルにて身体を休めることにしました。
翌日、ホテルの部屋から見た網走市内です。
遠くにはオホーツク海が・・・。
朝食も美味しくいただきました。
最後に
2019年7月の試験運行時に乗車して以来、今回が2度目の「千歳オホーツクエクスプレス」の乗車。夜行便では決して味わうことの出来ない、のんびりとした時間の経過が楽しめる昼行都市間バスの旅を、今回も存分に楽しませていただきました。
先述の通り、この路線の昼行便のポイントは、ゆったりとした車内・シートで雄大な道東の景色が堪能出来るという点に尽きます。
飛行機から降りて、観光がてら北海道の景色を眺めながら長距離移動したいという方に是非ともお勧めしたいです。
一方で、利用状況及び採算面という点で見ると、現在の国内を取り巻く状況が状況とはいえ、かなり厳しいなぁという印象が拭えませんでした。
今後、コロナ禍が落ち着いて新千歳空港を発着する国際線の本数が復活すれば、少しは状況が改善するのかもしれませんが、新千歳空港からの始発便に乗り継げる網走発夜行便と比較すると、利便性という点で劣るのは致し方がないのかもしれません。
今以上の利用が多ければ、現在運行支援に徹している北都交通(本社:札幌市)の運行参入もありうるのでしょうが、現状において厳しいとなると、いっそのこと新千歳空港発も夜行便に変更して、東京羽田発の最終便から乗り継げる様にするなど、大胆なテコ入れを実施するのもひとつの手かもしれません。
私がいうまでもありませんが、この路線の肝は「飛行機への(もしくは飛行機からの)乗り継ぎ客をいかに獲得するか」です。
現在のコロナ騒動が今後どう落ち着くかは分かりませんが、利用者目線に立ったサービスを考案・継続していただき、末永く運行し続けることを是非とも期待したいです。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/06/27
- 乗車区間:
新千歳空港21番のりば→網走バスターミナル - 運行会社:網走バス
- 車両:日野/セレガSHD(QPG-RU1ESBA)
- 年式:2013年式
- 所属:網走営業所(本社)
- 社番:493
【おまけ】動画にしてみました
現在、Youtubeにて公開しています。
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