中国JRバス「百万石ドリーム広島2号」 乗車記 【西日本エリアJR高速バス乗り放題きっぷの旅】

夜行バス,高速バス乗車記



途中休憩は3回 乗務員交代も2回実施!?

19時45分 広島バスセンター発車

19時45分、定刻に広島バスセンターを発車したバスは、10分程走行した広島駅新幹線口にて乗車扱いを行います。

と、ここで、乗務員がわざわざ私が着席している座席にやって来ます。
「何かなぁ・・・」と思いきや、乗務員からこの様なお言葉が。

「ご乗車ありがとうございます。この便ですが、現在のところご予約がお客様お一人のみとなっております。何かございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。」

そう、今乗車しているこの便、なんと、私1人の貸切だというのです。
ローカル路線バスや昼行高速バスで私1人の貸切状態というのは何度か経験がありますが、夜行高速バスでの貸切状態というのは、数ある夜行高速バスの乗車経験がある私でさえ、一度も経験がありません。
このコロナ禍で全国的に高速バスの利用が激減しているとはいえ、「寂しい」というより「わざわざ運行していただいて申し訳ない」という気持ちが先に来てしまいました。

広島駅新幹線口を発車したバスは、 間所ランプから広島高速へ。
8分程走行し、広島東インターから山陽自動車道に入ります。


21時00分~21時10分 八幡パーキングエリアにて開放休憩

「百万石ドリーム広島号」は、運行距離が長く、かつ全区間ワンマンにて運行されることから、途中の開放休憩が3回と多めに設定されていいます。
1回目の休憩場所は、山陽自動車道の八幡パーキングエリア
トイレ、自動販売機はもちろん、コンビニやレストランもあり、供食施設が充実しています。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 八幡PA

停車後、乗務員が人数確認を実施してからドアを開放するという、中国JRバス独自のスタイルも健在。
こちらでは、10分間停車しました。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 八幡PAにて

22時40分 岡山駅西口発車

1回目の休憩を終え、八幡パーキングエリアを発車したバスは、山陽自動車道を東へ。
1時間程走行した岡山インターにていったん高速道路を降り、岡山市内へと向かいます。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 岡山インター通過

22時30分、バスは岡山駅西口に到着。
こちらで最後の乗車扱いを行いますが、乗車する客はおらず、結局目的地まで私1人の貸切状態が確定しました。

22時40分、バスは定刻に岡山駅西口を発車。
来た道を戻り、岡山インターから再度山陽自動車道に入り、この先の京都南インターまで高速道路をひた走ります。


23時10分~23時20分 瀬戸パーキングエリアにて開放休憩

2回目の休憩場所は、山陽自動車道の瀬戸パーキングエリア
こちらのパーキングエリアも、トイレ、自動販売機はもちろんのこと、売店やレストランもあり、施設が充実しています。
瀬戸パーキングエリアでは、23時10分から10分間停車しました。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 瀬戸PA

23時25分 消灯

2回目の休憩を終え、瀬戸パーキングエリアを発車したバスは、5分後の23時25分に消灯となります。
ここから先、乗客は翌朝の北陸自動車道南条サービスエリアでの開放休憩まで下車することが出来ません。

そして、バスはこの先、三木サービスエリアにて乗務員休憩や道路情報確認のために停車した後、京都南インターでいったん高速道路を降りて西日本JRバス京都営業所へ。
こちらで、中国JRバスの乗務員と西日本JRバスの乗務員が交代します。
乗務員交代を終え、西日本JRバス京都営業所を発車したバスは、京都南インターから再度名神高速道路へ。
多賀サービスエリアにて乗務員休憩や道路情報確認のために停車した後、名神高速道路から北陸自動車道を経由して福井・金沢・富山へと向かいます。

本来であれば、西日本JRバス京都営業所での乗務員交代の様子を窓越しから見る予定でしたが、消灯後シートを倒して目を瞑るなり、いつしか夢の中へ。
翌朝の南条サービスエリア到着まで目を覚ますことはありませんでした。


04時25分~04時50分 南条サービスエリアにて開放休憩

3回目の休憩場所は、北陸自動車道の南条サービスエリア
トイレ、自動販売機はもちろんのこと、売店やレストランもあり、施設が充実していることでも有名なサービスエリアです。
こちらでは、04時25分から25分間と長めの停車になりました。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SA

バスもラストスパートに向けてひと休みです。
中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SAにて_01

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SAにて_02

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SAにて_03

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SAにて_04

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 南条SAにて_05

06時56分 金沢駅(金沢港口)到着

南条サービスエリアを発車したバスは、北陸自動車道を北上。
目的地到着まで、あと少しです。

05時18分、福井インターを通過。
10分弱走行し、05時26分に福井駅東口に到着します。
乗客が私1人なので降車客がいないことは分かっていますが、それでも通過せずに停車していくあたり、JRバスならではの丁寧さが感じられます。

再度福井インターから北陸自動車道に入り、やがて夜が明けて来ます。
左手には、美しい風景が車窓一面に広がります。
この風景を眺めるだけでも、北陸自動車道経由の高速バスに乗る価値があるのでは?と思うのは私だけでしょうか。

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 朝の車窓_01

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 朝の車窓_02

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 朝の車窓_03

中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 朝の車窓_04

この後、バスは北陸小松(小松インター)松任海浜公園(徳光パーキングエリア)に停車。
そして、06時56分、バスは定刻よりも5分早く金沢駅西口(金沢港口)に到着しました。
中国JRバス「百万石ドリーム広島号」 641-8969 金沢駅到着_01

おりばには、西日本JRバスの交代乗務員が待機。
この先、富山までの乗客がいる場合は、こちらで乗務員交代を行って終点富山駅まで運行するのですが、今回は唯一の乗客である私が金沢駅までの乗車であったため、私の降車後に車内の点検を乗務員2名で行い、車庫(西日本JRバス金沢営業所)へと回送されていきました。

(次ページに続きます。)