西日本鉄道「桜島号」とJR九州「指宿のたまて箱」(簡単な乗車記)
HARMONYカラーの「桜島号」で福岡へ
鹿児島中央駅構内の鳥料理専門店で昼食を済ませ、鹿児島からは高速バス「桜島号」で福岡へ戻ります。前日宿泊したホテルが入っているビルの1階に入居する南国交通バスターミナルです。
南国交通の基幹バスターミナルのひとつとして機能していますが、一般路線が発着することは殆どなく、こちらのバスターミナルに乗り入れるバスは、
・鹿児島空港リムジンバス(鹿児島~鹿児島空港)
・高速バス「桜島号」「きりしま号」「はまゆう号」
・城山観光ホテルシャトルバス(鹿児島中央駅~城山観光ホテル)
となっています。
乗車した車両はこちら↓。 西日本鉄道博多自動車営業所所属1338号車(いすゞガーラHD 2TG-RU1ASDJ)です。
2019(平成31)年に導入された、側窓が完全固定の新塗装「HARMONY」車になります。
往路で乗車した三菱エアロエースとは異なり、こちらのいすゞガーラHDは側窓が開閉式(緊急時以外開閉不可)になっているのが特徴といったところでしょうか。
この車両も、ほぼ「桜島号」固定で運用に就いています。
福岡行き「桜島号」の始発は、鹿児島本港にある高速船ターミナル。
このため、バスの入線は発車時刻ギリギリになります。
気になる車内の様子は・・・
往路で利用した車両と同じく、車内は4列シート38人乗りの昼行高速仕様。
こちらの車両も、補助席は設置されていません。
シートは、天龍工業製のメーカー標準シートを採用。
数パターンあるうち、最もグレードの高いシートになっています。
また、シートの背面にはテーブルが設置されています。
各座席にはUSBポートを設置。
以前はコンセントを採用していましたが、2019年に導入された車両からUSBポートに変更されました。
窓側座席のUSBポートは内壁下に、通路側座席のUSBポートはひじ掛け下に設置されています。
新型コロナ対策について
この車両の新型コロナ対策は、以下の通りでした。
【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです。)
・座席使用制限:あり
※最前列座席(1A~1D席)を閉鎖
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
プラズマクラスターイオン発生装置を設置
乗務員のマスク着用 など
14時10分 鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)発車
定刻に鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)を発車したバスは、市街地を走行後、鹿児島インターから九州自動車道へ。
鹿児島空港南で乗車扱いのために停車し、その先は福岡へ向けてひたすら北上します。
14時23分~14時35分 北熊本サービスエリアにて開放休憩
復路も、基本的には往路と同じ場所で開放休憩を実施します。
1回目の休憩場所は、宮崎県にあるえびのパーキングエリア。
こちらでは、13分間停車しました。
展望スポットから見る晴れ渡ったえびの高原が、とにかく素晴らしかったです。
バスもしばしのひと休み。
バスの背後には、えびのループ橋も見えます。
16時38分~16時50分 北熊本サービスエリアにて開放休憩
えびのパーキングエリアを発車したバスは、引き続き九州自動車道を北上。
人吉~八代間の山岳区間を抜けると、熊本平野が一面に広がります。
2回目の休憩場所は、熊本北部の北熊本サービスエリア。
こちらでは、12分間停車しました。
北熊本サービスエリアといえば、利用者のみならず乗務員の間でも有名な「ロイヤルの佐賀牛カレーパン」が売られていますが、お腹が空いていなかったことから、今回はパス。
またの機会にしました。
バスもラストスパートに向けてひと休み。
日も暮れて来ました。
18時10分 西鉄天神高速バスターミナル到着
順調に北上を続けた「桜島号」は、やがて福岡県に入ります。
左手には八女茶が有名な八女市郊外の長閑な風景が一面に広がります。
福岡市中心部へ向けて、バスもラストスパートです。
17時38分、高速基山に到着。
ところが、こちらでは降車客がいなかったため、すぐの発車となりました。
太宰府インターが近づくにつれ、次第に車の流れが悪くなっていきますが、渋滞が発生する程ではなく、17時47分に太宰府インターを流出し、福岡都市高速道路に入ります。
18時00分、天神北ランプを流出。
若干の渋滞に巻き込まれつつも、西鉄天神高速バスターミナルには定刻よりも10程早い18時10分に到着しました。
終点は博多バスターミナルですが、私はこの日の宿泊先の関係でこちらにて下車。
博多バスターミナルへ向けて走り去る「桜島号」を見届け、徒歩で宿泊先へと向かうのでありました。
往路と同じく、流れゆく車窓を堪能しているうちに着いてしまったという印象が強かった福岡行き「桜島号」での移動ですが、う~ん、やはり2+1配列の3列スーパーシートの方が良かったかなぁと。(同じ感想になってしまいましたね。)
あと、この車両は側窓が開閉式であるが故のガタツキ音が少し目立っていたような気がしました。
静かな車内環境の提供も、高速バスの重要なポイントの一つ。
事故対策などの面もありますが、長距離路線に使用する車両は固定窓が一番良いのかなぁと感じました。
コロナ禍でかつてない厳しい状況に置かれているバス業界。
西鉄をはじめとする「桜島号」運行事業者も例外では例外ではありませんが、九州新幹線という強力なライバルが存在する以上、利用者に選んでもらえる様なサービスの提供も大切なことです。
利用客の要望と時代の流れにどう対応していくのかを引き続き注視していくとともに、かつての良き時代の「桜島号」が戻って来ることを切に願いながら、今後も同路線の動向をしっかり見ていこう・・・そんなことを感じた今回の福岡~鹿児島間往復高速バスの旅でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/10/03
- 乗車区間:
鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)→西鉄天神高速バスターミナル - 運行会社:西日本鉄道
- 車両:いすゞ/ガーラHD(2TG-RU1ASDJ)
- 年式:2019年式
- 所属:博多自動車営業所
- 社番:1338
次回予告
福岡~鹿児島間往復高速バスの旅から福岡に戻って来た私。翌日は、意外にも?鉄道を追っかける一日に。
いったい、どんな列車に乗り、どんな列車を追いかけたのか・・・
次回の記事もお楽しみに。
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