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弘南バスが東京駅・新宿~青森間で運行する夜行高速バス「津輕号」

弘南バス「津輕号」 ・700_101

前身の「ラ・フォーレ号」時代から数えて今年(2017年)で28年を迎えました。
路線の大幅リニューアルや停留所の新設などを経て、今やJRバス東北の単独運行になった「ラ・フォーレ号」とともに、東京~青森間の直通交通機関として確固たる地位を築いているといっても過言ではないでしょう。

弘南バス「津輕号」については。かなり前にこのブログで乗車記をご紹介しました。

⇒ 弘南バス「津輕号」 乗車記(2011年5月分)

この時はレギュラーシートに乗車したのですが、あれから6年が経ち、この度上級グレードのあずまシートに乗車する機会を得ました。
そこで今回は、「津輕号」を改めてご紹介する意味も含めて、あずまシートに乗車した時の模様をお届けします。


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オープンから1年以上経過したバスタ新宿から乗車してみる

ここで、改めて夜行高速バス「津輕号」ついて簡単におさらいしておきましょう。
「津輕号」の前身は弘南バスの他、京浜急行電鉄(後に羽田京急バスに移管)、JRバス関東、JRバス東北が運行していた夜行高速バス「ラ・フォーレ号」でした。
「ラ・フォーレ号」は1989年7月1日に運行を開始。
暫くは好調を維持する路線でしたが、2000年代前半以降のツアーバスの台頭などの影響により、次第に採算が悪化していきます。
まず、2009年7月31日をもってJRバス関東が運行から撤退し、同年9月には共同運行を解消(JRバス東北と京急・弘南グループに分離)します。
そして、2010年2月28日には羽田京急バスが運行から撤退し、同年3月1日には弘南バスが「ラ・フォーレ号」を「津輕号」に名称変更してリニューアルしました。
翌年の2011年春には、当時の弘前大学の学生がデザインした新型車両を投入。
鮮やかなで車体デザインと古代ロマンをイメージさせる内装、そしてシートピッチが広く快適な上級グレード「あずまシート」が注目を集めました。
その後、バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)、あおもり健康ランド(新青森)、青森港フェリーターミナルの各停留所を新設し、現在に至っています。
因みにJRバス東北は、これまで通り「ラ・フォーレ号」として運行しています。

今回私が乗車したのは、2017年10月下旬の東京発青森行きの便。
「津輕号」の始発は東京駅八重洲南口ですが、オープンから1年半以上経過したバスタ新宿の現状も少し見ておきたいと思い、バスタ新宿から乗車することにしました。(写真はイメージです。)
バスタ新宿
1年半前に訪問した時と比べて変わった点といえば、待合室内にコンビニエンスストア(ファミリーマート)が出来た、コインロッカーの台数が若干増えた、あとは案内表示が増えたこと位だと思うのですが・・・とにかく人が多い!!!
特にコンビニエンスストアに至っては、レジ待ちの大行列が出来ておりました。
立地場所からして便利なバスターミナルであることには間違いないのですが、少なくても飲食物の調達に関しては、新宿駅周辺にて事前に済ませておいた方が良さそうです。

今回乗車した車両はこちら↓でした。
弘南バス「津輕号」 ・701_101
青森営業所所属の32302-6号車(三菱エアロクイーン LKG-MS96VP)。
花と風をイメージした鮮やかなカラーリングが特徴です。

車内はこの様になっておりまして、
弘南バス「津輕号」 ・701 車内

弘南バス「津輕号」 ・701 レギュラーシート

弘南バス「津輕号」 ・701 あずまシート
進行方向左列と中央列がレギュラーシート、右列が上級クラスのあずまシートとなっています。
客席定員はレギュラーシート18人、あずましーと6人の計24人。
シート形状自体に違いはありませんが、あずまシートはレギュラーシートと比較して、

  • シートピッチ通常座席と比べ25cm広い。(身長180cmの方でも余裕のある足元)
  • コンセント装備
  • 大判ブランケット貸与
  • 低反発クッション貸与
といった違いがあり、この内容でプラス1,000円となっています。
個人の判断になりますが、レギュラーシートの座席間隔も通常の3列夜行バスより広く、シートを倒した時の圧迫感があまりありませんので、「眠る」ということだけで判断するならばレギュラーシートでも十分だと私は思います。
(だだ、リクライニングの角度が少々甘いのが気になるところですが・・・。)
移動中に携帯電話の充電をしたい人やゆったりとくつろぎたい人はあずまシートを選択すれば良いですし、そうでなければレギュラーシートを選択すれば良いでしょう。
どちらのシートも、通常の夜行バスと比較すると数段快適ですので、ご自身の予算で選択・・・ということになりますでしょうか。

「津輕号」のバスタ新宿発車時刻は22時10分。
通常はA2のりばから発車します。
発車の10分前にはバスが入線し、改札が始まります。
弘南バス「津輕号」 ・701 バスタ新宿入線

弘南バス「津輕号」 ・701 バスタ新宿改札中

弘南バス「津輕号」 ・701 バスタ新宿改札中 その2

今回私が選んだのは、上級グレードのあずまシート。
先述の通り、シートの形状自体はレギュラーシートと同じですが、いざ腰かけてみると・・・とにかく足元が広い!
私、身長が173cmなのですが、つま先がフットレストの先まで届かないのです。
それ位のシートピッチが確保されているということなのですが、特に身長の高い方はあずまシートの良さが実感いただけると思います。
(逆に、身長が低い方はレギュラーシートでも十分かと思います。但し、レギュラーシートにはコンセントが付いていませんのでご注意を。)
あずまシート利用者のみに貸与される低反発クッションも中々良い具合で、長時間座ってもお尻が痛くならないです。
一方で、シートピッチが広過ぎる故に、レッグレストの役目を殆ど果たしていません。
やはり、はね上げ式の足置き台とは別の足置き台を設置した方が良いのではと感じました。

休憩を挟みながら深夜の東北自動車道を北へ向けて快走

22時10分、定刻にバスタ新宿を発車した「津輕号」。
早速、乗務員から自己紹介と簡単な案内が行われた後、自動音声による車内設備案内が行われ、その後消灯となります。
その間、バスは首都高速中央環状線から川口線に入り、22時40分過ぎには浦和料金所から東北自動車道に入ります。
この先は東北自動車道を青森インターまでひた走ることになります。

「津輕号」は途中、乗務員交代で3か所のサービスエリアに停車します。
このうち、1回目の停車場所である佐野サービスエリア(栃木県)と3回目の停車場所である紫波サービスエリア(岩手県)では、10分程度の開放休憩も実施。
佐野サービスエリアには23時30分頃、紫波サービスエリアには早朝の4時30分頃に到着します。

真っ暗な紫波サービスエリアに停車中の「津輕号」です。
弘南バス「津輕号」 ・701 紫波SAにて その1

弘南バス「津輕号」 ・701 紫波SAにて その2

弘南バス「津輕号」 ・701 紫波SAにて その3

サービスエリアの駐車場には、弘南バスの「パンダ号」(新宿線、東京上野線)や羽田京急バス「ビーム・1号」も停車していました。(写真がブレていることをご容赦願います)
弘南バス「パンダ号」新宿線 ・815 紫波SAにて その1

弘南バス「パンダ号」新宿線 ・815 紫波SAにて その2

羽田京急バス「ビーム・1号」 3181 紫波SAにて その2

紫波サービスエリアを発車して約2時間、夜が明けて日が出て来た頃にバスは青森インターを流出。
この先は国道7号バイパスを青森の市街地へ向けて走行します。
6時50分、国道7号バイパス沿いにあるあおもり健康ランドに到着。
夜行バス到着後のリフレッシュ目的で新設されたと記憶していますが、実はこの停留所、JR新青森駅から徒歩10分程の場所にありまして、距離は多少ありますがJR奥羽本線や北海道新幹線に乗り継ぐことが出来ます。
特に北海道新幹線に乗り継いで北海道方面へ移動という方には使える停留所だと思います。
利用者からすれば、いっそのことJR新青森駅に乗り入れてくれれば・・・と思うですが、のりばの位置や様々な事情で乗り入れ出来ないのでしょうね。
こちらでは2名が下車していきました。
その10分後には、青森フェリーターミナルに到着。
津軽海峡フェリーとセットになった「東京函館きっぷ」(「津輕号」用)利用者限定の停留所ですが、北海道方面へ乗り継ぐのでしょうか、4名下車していきました。
そして、終点の青森駅前9番のりばには、定刻よりも20分程早い7時22分の到着。
私を含めバスを降りた乗客達は、この先のそれぞれの目的地へと向かうのでありました。
弘南バス「津輕号」 ・701 青森駅前到着 その1

といわけで、弘南バス「津輕号」あずまシートの乗車記をお届けしました。
今回、約6年ぶりに「津輕号」に乗車しましたが、ハイグレードのサービスを変わらず維持し続けている点は、「ノクターン号」(横浜・東京~弘前・五所川原)をはじめ長年にわたり長距離高速バスを運行し続けている同社だけのことはあるなぁと感じました。
一方で、冬場の厳しい環境を走行し続けているということもあるのでしょうが、外観の所々に痛みが見受けられたのも事実でして、そろそろ大掛かりな車体更新が必要なのではとも感じました。
そして、今後期待するところとしては、やはり現在の「津輕号」を越えハイグレード車両の登場です。
弘南バスといえば、かつて「ノクターン号」にスーパーシートというハイグレードシートが存在していました。
バラエティ番組「水曜どうでしょう」でも登場したことがあり、ご存知の方も多いかもしれませんが、一部の利用者には人気が高かったシートでもありました。
「ノクターン号」スーパーシートから「津輕号」あずましーとへ、そしてその先へつながる豪華車両の登場を、一利用者として期待したいところです。
昨今の流行りである個室タイプ座席が理想ですが、かつてのスーパーシートやあずましーとのハイグレード版という位置付けでも、特別料金に見合うサービスが提供出来れば、少なからず利用は見込めると考えます。

色々と書きましたが、今回ご紹介した弘南バス「津輕号」、もう暫くは同社のフラッグシップ車両として君臨し続けることでしょう。
特にあずまシートは、安価でゆったり出来るシートとしてもっと評価されていいと思います。
あずましーとの名称の由来「あずましい」(=心地が良い、気持ちが良い、ゆったりした、安心できる)に相応しい、快適なシートであることには間違いありません。
機会があれば、また近いうちに「津輕号」あずましーとで移動してみたいと思いました。

最後に、弘南バス「津輕号」ですが、インターネット予約も出来ます。
楽天トラベルから予約が出来ますので、詳しくはこちらから検索してみてください。


弘南バス「津輕号」 ・701 青森駅前到着 その2


【乗車データ】 
  • 乗車日:2017/10/29
  • 乗車区間:
    バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)→青森駅前
  • 運行会社:弘南バス
  • 車両:三菱/エアロクイーン(LKG-MS96VP)
  • 年式:2011年式
  • 所属:青森営業所
  • 社番:32302-6

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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