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今年2017年になって、にわかに注目を集めた東京~大阪間の豪華夜行高速バス
1月に運行を開始した完全個室型夜行高速バス「ドリームスリーパー東京大阪号」(関東バス・両備ホールディングス)に始まり、2月にはウィラーエクスプレスがシェル型大型シートを搭載した「リボーン」の運行を始めました。
そして3月、東京~大阪間夜行高速バスの中では老舗中の老舗であるJRバスが満を持して豪華夜行高速バスの運行を開始しました。
その名は、「DREAM Relier」(ドリームルリエ)

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401

西日本JRバス「ドリームルリエ号」 647-11405

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 サイドロゴ

「「ドリーム号」史上最も快適な「ドリーム号」」をコンセプトに開発が進められ、名称は一般公募で決まりました。
Relier(ルリエ)とは、フランス語で「結ぶ、縁をつなぐ」と言う意味。
新ドリーム号が都市と都市、人と人の縁を結び、そして快適な空間でお客様に夢を結んでいただくという想いが込められているとのことです。
選考にあたっては、現在「ドリーム号」アンバサダーを務める横山由依さん(AKB48)も参加。
3月2日に東京都内で開催されたプレス発表会は全国ニュースでも取り上げられ、一躍注目を集めました。
「「ドリーム号」史上最も快適な「ドリーム号」」とは一体どんなものなのか・・・。
気になった私は、「これは一度乗車してみるしかない!」ということで、2017年4月中旬の大阪駅発東京駅行き「ドリームルリエ2号」に乗車してみることにしました。

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寝返りがうてる「プレミアムシート」が更に進化!「クレイドルシート」も居住性が改善!

やって来たのは、JR大阪駅直結の大阪駅JR高速バスターミナル。
大阪市内中心部に位置する全国有数の高速バスターミナルであり、東は関東から西は四国まで幅広いネットワークを有しています。
今回私が乗車した「ドリームルリエ2号」の大阪駅発車時刻は23時00分。
発車の1時間前に到着していた私は、主に東京方面へ向かう夜行バスの発着を見ながら時間を過ごしていました。
西日本JRバス「グランドリーム号」 2052

西日本JRバス「北陸ドリーム大阪号」 ・574

JRバス関東「グランドリーム号」 3013

JRバス関東「青春エコドリーム号」 2058

お目当ての「ドリームルリエ号」も待機しています。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 大阪駅待機中 その1

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 大阪駅待機中 その2
各地へ向かおうとしている夜行バスの姿を見るにつれ、次第に気分も盛り上がってきます。

22時50分、大阪駅JR高速バスターミナル3番のりばに、今回乗車する「ドリームルリエ2号」が入線。
この日は、JRバス関東のH677-11401号車(日野セレガHD LKG-RU1ESBA)が充てられていました。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401

JRバス関東「ドリームルリエ号」 大阪駅JR高速バスターミナル 発車案内

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 側面LED&つばめマーク

乗務員の改札を受け車内に入ります。
早速車内を見てみましょう。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 車内
車内は、2列シート「プレシャスクラス」2+1配列の3列シート「アドバンスクラス」が混在した18人乗りとなっており、トイレは車内最後部進行方向左側に設置されています。
「ドリームルリエ号」の最大の特徴は、パーテーション設置によるプライベート空間の確保。
全席にパーテーションを設置したことで、周囲を気にせずに眠ることが出来る様になりました。

詳しく見ていきましょう。
最上グレード「プレシャスクラス」は、車内前方に4席配置されています。
「プレミアムドリーム」プレミアムシートの改良版を搭載しており、JRバス「ドリーム号」の中では抜群の快適性を誇るシートです。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラス シート

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラス 足置き台
シート幅の広さとリクライニング角度の深さはそのままに、低反発のクッションを採用することで、より「眠り」を重視した格好になっています。
更に、足元にはヒーターも設置。
冷え性の方には特に冬場は嬉しい設備かもしれません。
今回私は、この「プレシャスクラス」に乗車しましたが、2階建てバスがベースの「プレミアムドリーム」と比較すると、天井の圧迫感がない分、ゆったりとくつろげるのではないかと感じました。

一方のセカンドグレード「アドバンスクラス」は、「プレシャスクラス」から後方に14席配置されています。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 アドバンスクラス シート
シートレイアウトは2+1配列となっており、「グランドリーム」などで好評のクレイドルシートをの改良版を搭載しています。
シートピッチを1m以上確保し、リクライニングの角度を深くすることで、居住性が改善されています。
運賃もウィラー「リボーン」と比較すると低く抑えられていることから、「プレシャスクラス」は高いけど「ドリームルリエ号」には乗車してみたい・・・という方にはお勧めのクラス(シート)かもしれません。

各座席には、コンセントや読書灯の他、タブレット(iPad mini 4)を装備している他、フリーWi-fiも提供されています。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラスクラス コンセント

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラスクラス 読書灯

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラスクラス タブレット
タブレット(iPad mini 4)のホーム画面が「ドリームルリエ」仕様にカスタマイズされていたのには驚きましたが、ゆいはん推しの方はこの壁紙が欲しいと思ったのではないでしょうか。

「ドリームルリエ号」の乗客には、この様なアメニティセットも提供されます。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 アメニティセット
中には使い捨てスリッパ、足休息シート、そしてタブレット音声聴取用のイヤホンが入っていました。
勿論、持ち帰りOKとなっています。

と一通り車内をご紹介したところで、既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの車両、車番でも分かる通り、2011年式の4列シート昼行用車両を大幅に改造して投入しています。
外観は側窓を下部引戸から全面固定窓に交換した他、車内も大幅に造り替えています。
本来であれば新車を投入して・・・ということになるでしょうが、もしかすると、採算面及びシート配列をはじめとする車両構造の理由などから、まずは既存車両を改造して投入し、利用客の反応や問題点を確認した上で、増備車にフィードバックしようとする事業者側の意図があるのかもしれません。
「プレシャスクラス」最前列シートのシートベルトが3点式でない点も気になるところではありますが(そのために2011年式の車両が選定されたという話も?)、もし増備車が登場した暁には「プレシャスクラス」最前列シートも3点式シートベルトを搭載することになるのでしょうね。

台風並みの荒天の中、深夜のハイウェイを東京へ向けて快走

23時00分、定刻に「ドリームルリエ2号」は大阪駅JR高速バスターミナルを発車します。
肝心の乗車具合ですが、「プレシャスクラス」は私を含めて4席満席、「アドバンスクラス」は約50%の乗車率でした。
もう少し乗車していないと採算的に厳しいかなぁとは思いますが、週明けの月曜日で最上グレードの「プレシャスクラス」が満席とは少々驚きました。
発車後、横山由依さんの音声で始まる自動放送が流れた後、乗務員から到着時刻、車内設備、休憩場所に関する補足説明が行われます。
過不足無い的確な案内は、さすがJRバスといったところでしょうか。
尚、この日は急速に発達した低気圧の影響で暴風雨が酷いことから、場合によっては徐行による大幅な遅延が発生する可能性があるとの案内も付け加えられました。

23時20分、車内は消灯。
その間、バスは名神高速道路から新名神高速道路~東名阪自動車道~伊勢湾岸自動車道~東名高速道路を経由し、東京へ向けて深夜のハイウェイを走り続けます。

0時35分、バスは新名神高速道路土山サービスエリアに到着。
こちらでは20分間の開放休憩が設定されています。
が、先述の通り、外は暴風雨のため、外に出る乗客は僅かでした。
私も外に出て撮影しようとかと思いましたが、あまりにも暴風雨が酷いため撮影を断念。
幅広のシートで毛布に包まっていました。
0時55分、バスは土山サービスエリアを発車。
その約2時間後の三ケ日では、西日本JRバスの乗務員からJRバス関東の乗務員に交代し、深夜の東名高速道路を走り続けます。

翌朝5時00分、バスは東名高速道路足柄サービスエリアに到着します。
こちらでも20分間の開放休憩が設定されていますが、土山サービスエリア到着時以上の暴風雨の酷さで、外に出るだけですぐにずぶ濡れになる程の荒天模様でした。
結局ここでも撮影は断念し、トイレを済ませてすぐさまバスに戻りました。
5時20分、バスは足柄サービスエリアを発車。
発車後、ちょっとしたトラブルがあったものの、バスは東名高速道路を快走し、6時30分に東京料金所を通過します。
その後、首都高速用賀料金所を無事に通過し、約40分後の7時13分にバスはバスタ新宿(新宿高速バスターミナル)に到着しました。
こちらでは約半数が下車し、定刻から約15分遅れることの7時40分に、バスは終点の東京駅日本橋口に到着しました。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 東京駅日本橋口到着
バスを降り、荷物を受け取った乗客は、何処となく満足気な表情を浮かべながら、それぞれの目的地へと向かって行きました。

JR上級クラスシートのノウハウをフルに生かした正常進化版

というわけで、JRバス関東「ドリームルリエ2号」の乗車記をお届けしましたが、今回実際に乗車してみて感じたのは、これまで培ってきたJRバスクラスシートのノウハウを生かした「ドリーム号」の『正常進化版』であるということでした。
まず、「プレシャスクラス」のシートは、座り心地・寝心地共に、さすが「プレムアムシート」そのものでした。
シートクッションの固さも丁度良く、「寝返りが打てるシート」というキャッチコピーは偽りなしでした。
そして、「アドバンスクラス」は、シートピッチが拡大されリクライニングの角度が深くなった点、更に座席前後をカーテンで仕切ることによりプライベート空間を確保したという点で、「クレイドルシート」に嫌悪感を持たれる方にも満足出来るシートではないかと感じました。

一方で気になった点もありました。
一番気になったのは、荷物棚が設置されていないということです。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 プレシャスクラス 天井
パーテーション設置とこれに伴う補強棒の設置、照明の位置変更、更には車両強度の面などの理由なのでしょうか、元々あった荷物棚が撤去されています。
まあ、「プレミアムドリーム」も荷物棚があって無い様なものですから、リピーターの方にとっては気にならない部分かもしれませんが、少なくても車内に持ち込む手荷物は予めコンパクトに纏めておく必要があると思います。
そして、もうひとつがこちら。
JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 折りたたみテーブル
写真は、「プレシャスクラス」の内壁に設置されている折りたたみテーブルなのですが、実は折りたたんだ際に車内の振動の影響で蝶番とテーブル~内壁間でバタバタ音が発生するのです。
このバタバタ音が、人によっては睡眠の妨げになるのではと感じました。
他の乗車記を見ると、車内のビビリ音を指摘するものが散見されますが、私個人的には車内のビビリ音よりも、こちらのバタバタ音の方が気になりました。
触れる部分に緩衝材を入れるなど、音を抑える何らかの工夫が必要かもしれません。

「「ドリーム号」史上最も快適な「ドリーム号」」のキャッチフレーズでデビューした「ドリームルリエ号」ですが、豪華志向を目指しつつも採算面も考えているという点において、「JRバスらしさ」を感じられる車両に仕上がったのではないかと思います。
個人的には、2月に乗車した「ドリームスリーパー東京大阪号」よりもぐっすり寝られたという印象が強かったです。
これなら、多少奮発してもリピーターになっても良いかなぁと。
あと、欲をいえば、今後「ドリームルリエ号」の昼特急版「ルリエ昼特急号」の運行も期待したいところですね。
というのも、実は「プレシャスクラス」最前列席の前がカーテンで仕切られているのみで、障壁の高さも低いことから、前方の眺望が十分に楽しめる可能性が高いからです。
(もし仮に「ルリエ昼特急号」が運行されるとしたら、「プレシャスクラス」最前列席がプラチナチケットになる可能性もあるのではないでしょうか。)
今後、「ドリームルリエ号」用車両が増備されるのか、はたまた別タイプの車両が登場するのか、今の段階では分かりませんが、再来年「ドリーム号」運行開始50周年を迎えるに相応しい車両であることには間違いないでしょう。
より多くの方に「ドリームルリエ号」の存在を知っていただき、利用客が増えることを切に願いたいものです。

JRバス関東「ドリームルリエ号」 H677-11401 回送(リアビュー)


【乗車データ】 
  • 乗車日:2017/04/17
  • 乗車区間:
    大阪駅JR高速バスターミナル→東京駅日本橋口
  • 運行会社:JRバス関東
  • 車両:日野/セレガHD(LKG-RU1ESBA)
  • 年式:2011年式
  • 所属:東京支店
  • 社番:H677-11401

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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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