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シモダンモータース「当江線」(当別~江別)乗車記

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ひろしプロジェクトです。
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北海道石狩管内当別町で地域路線バス「当別町ふれあいバス」(通称:ふれバ)を運行しているシモダンモータース。

シモダンモータース「ふれば」 あいの里金沢線 2564
「あいの里金沢線」をメインに、現在は予約制デマンド路線を含む3路線を運行しており、当別町内の路線バスを一手に引き受けています。
特に、「あいの里金沢線」は、北海道医療大学へ通う学生や通院客、スウェーデンヒルズの住民に広く利用されており、一部の便は札幌大橋を越えて札幌市北区のあいの里地区にも乗り入れています。

そんな当別町内のバス路線ですが、かつては道内最大手の北海道中央バス(小樽市)が路線バスを運行しており、当別市街の外れには専用のバスターミナル(当別ターミナル)も設置されていました。
かつて中央バスが運行していた路線の一部はシモダンモータースに引き継がれ、このうち当別駅南口と青山中央を結ぶ「青山線」は現在も「ふれバ」の一系統として運行を続けていますが、実はもう一路線、「ふれバ」とは違う一般路線バスとして運行されていた路線がありました。
それが、これからご紹介する「当江線」(当別駅北口~江別駅前)です。
シモダンモータース「当江線」 ・560 その1
残念ながら、「当江線」は利用客減少を理由に2016年3月31日をもって廃止されましたが、以前から乗車してみたい路線の一つであったということもあって、廃止直前の3月下旬に時間を作って当別町へ向かいました。

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戦前から運行されていた「当江線」

ここで、「当江線」について簡単に振り返っておきましょう。
かつて当別と江別の間には、江当軌道(えとうきどう)という鉄道が運行されていました。
1927年(昭和2年)に運行を開始したものの、経営的には苦しかった様で、僅か9年後の1936年(昭和11年)に廃止されます。
その後、7年のブランクを経て江当軌道に並行する形で開設されたバス路線が「当江線」の始まりだといわれています。
運行開始から北海道中央バス(当時:北海道中央乗合自動車)の路線として運行を続けていましたが、利用客減少による採算悪化を理由に、1993年に青山線(当別~青山・道民の森)と共に子会社の札幌第一観光バスへ移管されます。
しかし、子会社へ移管後も収支状況が改善されることはなく、2006年にシモダンモータースへ移管、今日まで運行を続けてきましたが、利用者数の減少に歯止めがかからず、当別町と江別市との運行事業者である有限会社下段モータースの3者で協議を重ねた結果、2016年3月31日をもって運行を終了することになったのです。
これにより、当別と江別を結ぶ公共交通は完全に無くなったことになります。

最新型のワンボックス車にて運行

やってきたのは、JR学園都市線(札沼線)の石狩当別駅。
シモダンモータース「当江線」はこの駅の北口にあるバスのりばから発車します。

発車まで少し時間があったので、当別駅南口にある「ふれあい倉庫」内のそば屋にてチキンスープカレーを食します。
石狩当別 ふれあい倉庫 スープカレー(チキン) その1
そば汁の出汁が効いたスープが飲みやすく、辛いのが苦手な方にはお勧めしたい味でした。
大変美味しうございました。

食事を終えて、当別駅北口のバスのりばへと向かいます。
シモダンモータース「当江線」 当別駅北口バス停
当別駅を発着する路線バスの多くは南口から発車しますが、「当江線」は北口からの発車となります。

発車時刻直前になって、ようやくバスが到着します。
今回乗車したのはこちらのバス↓でした。
シモダンモータース「当江線」 ・560 その2
新設の予約制デマンド路線用に導入された日産NV350キャラバンです。
ワンボックスタイプのバスといえば「トヨタハイエース」が有名ですが、最近は日産NV350キャラバンを導入する事業者も出てきていると聞きます。
北海道では珍しいかもしれませんが・・・。

車内は簡易運賃箱が設置された14人定員スーパーロングボディ仕様となっています。
元々「ふれバ」用に導入された車両ということもあって、車内には案内モニターも設置されています。
シモダンモータース「当江線」 ・560 車内 その1

廃止をお知らせする掲示もありました。
シモダンモータース「当江線」 ・560 車内 その2

12時30分、バスは定刻に当別駅北口を発車します。
当別市街の各停留所に停車後、国道275号を札幌方面へひた走ります。
シモダンモータース「当江線」 ・560 車窓 その1

15分程走ったところで、江別方面へ向かう道を左折。
残雪が残る石狩路を江別へ向けて走ります。
シモダンモータース「当江線」 ・560 車窓 その2

しばらくすると、道道139号線との交差点に差し掛かります。
ここでバスは右折し、石狩川を渡ります。
シモダンモータース「当江線」 ・560 車窓 その3

石狩川を渡ると、バスは江別市内へ。
若草町1丁目の交差点を左折し、江別市立病院(玄関前)に到着するも降車客はゼロ。
結局、私とご高齢の方2名は終点の江別駅前まで乗り通しました。
その間約30分、運賃は470円でございました。
シモダンモータース「当江線」 ・560 江別駅前にて その1<br />

終点の江別駅前停留所は、江別駅から少し離れた北洋銀行江別支店近くにありました。
シモダンモータース「当江線」 江別駅前バス停
JR江別駅から至近距離にあるジェイ・アール北海道バスや中央バス、夕鉄バスの各バス停と比較するとあまり目立たないだけに、以前訪問した際はシモダンバスのバス停を探すのに苦労した記憶があります。

というわけで、シモダンモータース「当江線」乗車の模様をお届けしました。
所要時間30分はさほど長い路線ではありませんが、ほのぼのとした風景が気軽に堪能出来るのがこの路線の特徴だったのかなという気がしました。
昔はもっと利用者があったのでしょうが、ワンボックス車で間に合う程にまで利用客が減少するとなると、事業者や自治体にとっては路線の維持さえ難しいということになります。
もっとも、当別~江別間の移動自体が自家用車で20分程で移動出来ますし、それ以前に今やあいの里や札幌中心地へ車で移動する人が多いとなると、残念ながら路線バス「当江線」が果たす使命は既に終えていた・・・ということなのかもしれません。
公共交通機関が発達している札幌近郊ですが、私が住む近所に過疎地と同じ公共交通問題を抱えている自治体が存在していることを改めて認識した今回の乗車でございました。

シモダンモータース「当江線」、約73年間お疲れ様でした!

シモダンモータース「当江線」 ・560 江別駅前にて その2


  • 乗車日:2016/03/16
  • 乗車区間:
    当別駅北口→江別駅前
  • 運行会社:シモダンモータース
  • 車両:日産/NV350キャラバンマイクロバス スーパーロングボディ仕様
  • 年式:2015年式
  • 所属:本社
  • 社番:560

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管理人

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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