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北海道北部最大の都市「旭川」と道東の中核都市「帯広」を結ぶ都市間バス「ノースライナー号」

道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 ・671

富良野・狩勝峠を経由する便と糠平・三国峠・層雲峡を経由する「ノースライナーみくに号」の2系統を、道北バス・十勝バス・北海道拓殖バスの3社が1日4往復運行しています。
その「ノースライナー号」に昨年2015年秋より注目すべき車両が仲間入りしました。
こちらの車両↓です。
道北バス「ノースライナー」 1058

道北バス「ノースライナー」 1058 リア
西武バス(→西武観光バス)から来た1058号車(日産KL-RA552RBN「スペースウィング」)です。
西日本車体工業製の「02MC SD-Ⅱ」ボディを架装しており、道北バスの西工製都市間路線用としては初の4列シート34人乗り定員車になります。

この車両が単なる都市間高速用車両でないこと、そして今は無き大宮・東京池袋・横浜~福岡間の日本最長夜行高速バス「ライオンズエクスプレス」の予備車として活躍していたことは、以前このブログでご紹介しました。
(⇒「道北バスの西工製都市間路線用1058号車(元「ライオンズエクスプレス」予備車)を見てみる」はこちらからどうぞ。)

今般、日本最長夜行高速バスで活躍した車両が北海道に来たという知らせを聞き、「もう一度会って乗り心地を確かめたい。」と思った私は、10月のとある週末に旭川へと向いました。

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名車の乗り心地と雄大な景色を堪能!?

帯広行き都市間バス「ノースライナー号」は、旭川駅前22番のりばから発車します。
旭川駅周辺の高架化に伴う新駅舎オープンとイオンモール旭川駅前のオープンで、旭川駅前は大きく変わりました。
そして、この都市間バスのりばも、ゆくゆくは東口に建設される予定のテナントビルの前に移転することになっています。

8時過ぎ、1台のバスが入線します。
富良野・狩勝峠経由帯広行き「ノースライナー号」です。
この便は道北バスが担当。
お目当ての1058号車が充てられていました。
道北バス「ノースライナー号」狩勝峠経由便 1058 旭川駅前にて
バス停前に並んでいた乗客が次々とバスに乗車します。
週末土曜日ということもあってか、窓側座席が全て埋まる程の混雑ぶりです。

道北バス「ノースライナー」 1058 車内

道北バス「ノースライナー」 1058 シート

道北バス「ノースライナー」 1058 マルチステレオコントローラ

道北バス「ノースライナー」 1058 LCD運賃表&液晶モニタ
車内は4列シート34人乗りの夜行高速仕様。
4列シートながらもシートピッチがゆったりした西武の関越高速仕様となっています。
ですが、旭川~釧路などの長距離路線運用を考慮してか、各座席にはマルチステレオコントローラが後付されている他、車内前方には液晶テレビとLCD運賃表も取り付けられ、約4時間の路線にしては十分の設備を誇っています。
車内ではテレビ、ラジオ、DVD放映のサービスが実施されます。

道北バス「ノースライナー」 1058 化粧室

道北バス「ノースライナー」 1058 後部仮眠室跡
車内最後部には、トイレと乗務員仮眠用ベッドスペースが設置されています。
ですが。道北バスの都市間バスは原則として完全ワンマン運行のため、車内最後部のベッドスペースは使用されません。

旭川駅前を発車したバスは、旭川医大に立ち寄り数名の乗客を乗せた後、国道237号「花人街道」を富良野へと向います。
旭川から美瑛、富良野にかけての区間は、間もなく冬を迎える「丘と田園」の風景が車窓一面に広がります。
道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 車窓 その1
遠くに見える山々は頂上付近が雪化粧しており、長い北海道の冬はもうすぐそこまで来ています。

1時間半程でバスは富良野駅前に到着。
3名が乗車し、満席近くの混み具合になったバスは、国道38号を帯広へと向います。
道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 前面展望 その2

道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 車窓 その2
所々雪が積もっており、冬の訪れを感じさせる景色に、北海道在住の私も感動してしまいます。

10時20分、定刻にバスは南富良野町の幾寅物産センターに到着。
こちらでは乗降扱いを兼ねて5分間の開放休憩時間が設定されています。
道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 LCD運賃表 幾寅物産センター

道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 車内

雪が舞う中、トイレと写真撮影を済ませてバスに戻ります。
道北バス「ノースライナー」 1058 前面 その1

道北バス「ノースライナー」 1058 前面LED

道北バス「ノースライナー」 1058 側面

休憩時間が終わり、乗務員が人数確認を済ませたところで、バスは帯広へ向けて発車します。 
ここからは狩勝峠を越えて新得・清水・芽室・帯広へと向いますが、若干柔らかいサスペンションながらも安定した乗り心地は、乗客に心地良い眠気を誘います。

狩勝峠に差し掛かると、右手には十勝平野が一望できます。
道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 前面展望 その3
残念ながらこの日は悪天候のため、雄大な景色を堪能・・・というわけにはいきませんでしたが、晴れている日は旅の思い出に残る様な景色が楽しめることでしょう。

狩勝峠を越えると、ソバが有名な新得町へ。
更に十勝清水・御影・芽室と通過し、帯広広尾自動車道の高架をくぐると帯広市内に入ります。
西帯広で国道38号を右折し、白樺通りの西帯広ニュータウンにて校舎扱いを行った後、ばんえい競馬の競馬場前を通過し、終点の帯広駅バスターミナルには定刻よりも5分早い12時10分に到着しました。
道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 LCD運賃表 帯広駅前 その2

道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 帯広駅前到着 その2

道北バス「ノースライナー」狩勝峠経由便 1058 側面LED 帯広駅前到着時

旭川~富良野~帯広間の所要時間は約4時間。
高速道路を経由しない一般道のみを走破する路線だけに、所要時間は運行距離の割りに長いですが、それでも車窓は素晴らしく、途中休憩もあり、何といっても時間と距離に相応しい車両である点において「北海道の良さを味わえる都市間バス」の一つだと私は思います。
そして、今回乗車した西工製1058号車、外観こそ一新したとはいえ、西武時代の内装をほぼ踏襲しており、懐かしくさえも思えました。 
かつての「高速道路を走破する」たくましさを味わうことは出来ませんが、良い「第2の活躍場所」が見つかったなぁと車体を眺めながら思った次第です。
今後は、道北旭川を基点に道北・道東を駆け回る日々が続くことでしょう。

現在、この西工製1058号車は、旭川~帯広線「ノースライナー号」「ノースライナーみくに号」の他、旭川~釧路線「サンライズ旭川釧路号」、旭川~北見線「特急石北号」、旭川~枝幸線「特急えさし号」に充てられています。
運用が固定されていないため、狙って乗車するというわけにはいきませんが、機会があれば是非乗車してみることをお勧めします。
日本最長夜行高速バス「ライオンズエクスプレス」時代の雄姿を思い出すかもしれませんよ。


【おまけ】
帰りは、同じ車両で三国峠・層雲峡経由の旭川行き「ノースライナーみくに号」に乗車しました。
道北バス「ノースライナーみくに号」 1058 帯広駅前にて その1

道北バス「ノースライナーみくに号」 1058 帯広駅前にて その2

道北バス「ノースライナーみくに号」 1058 側面LED

道北バス「ノースライナーみくに号」 1058 旭川駅前到着 その1
広大な十勝平野に旧国鉄士幌線廃線跡、三国峠から眺める雄大な景色、そして層雲峡付近の車窓と、狩勝峠経由便と並んで見どころが多い「ノースライナーみくに号」。
残念ながら1往復に減便されてしまいましたが、廃線跡と景色両方を楽しめる「乗り得」路線であったりします。
こちらも是非お勧めしたいですね。


【乗車データ】 
  • 乗車日:2015/10/31
  • 乗車区間:
    旭川駅前→帯広駅バスターミナル(富良野・狩勝峠経由)
  • 運行会社:道北バス
  • 車両:日産/KL-RA552RBN(西工02MC SD-Ⅱ)
  • 年式:2004年式
  • 所属:本社(旭川営業所)
  • 社番:1058

  • 乗車日:2015/10/31
  • 乗車区間:
    帯広駅バスターミナル→旭川駅前(三国峠・層雲峡経由)
  • 運行会社:道北バス
  • 車両:日産/KL-RA552RBN(西工02MC SD-Ⅱ)
  • 年式:2004年式
  • 所属:本社(旭川営業所)
  • 社番:1058

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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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