JR九州バス「桜島号」昼行便乗車記(2015年4月乗車分)

昼行高速バス,高速バス乗車記

山陽新幹線「こだま741号」で博多入りした私。


1件用事を済ませ、ここからは約3日間の「SUNQパス」を使ってのバス旅がスタートします。
今回の旅の最大の目的は、『東九州道高速バス(「北九州~大分線」「パシフィックライナー」)を見る』なのですが、とはいえ、まずはウォーミングアップが必要(?)ということで、東九州道高速バスに乗車する前に福岡~鹿児島間高速バス「桜島号」で福岡~鹿児島間を往復してきました。

福岡~鹿児島間の高速乗合バス「桜島号」については、これまでに何度も紹介していますね。
改めて紹介しますと、高速バス「桜島号」は、西日本鉄道・西鉄高速バス・JR九州バス・南国交通・鹿児島交通観光バス・いわさきバスネットワークの計6社が、夜行便1往復も含めて1日24往復という高頻度で運行している、運行頻度が高い長距離高速バスです。
九州新幹線ともろに並行する区間でありますが、安さとゆったりシートで移動できる高速バスの利便性が周知されており、若年層や女性を中心に多くの方が利用しています。

で、今回の「桜島号」の旅ですが、往路を福岡発の昼行便を、復路を鹿児島発の夜行便を利用しました。
まずは、往路の福岡発昼行便をご紹介しましょう。

遠くからでも目立つ赤一色のJR九州バス

やって来たのは、JR博多駅横に位置する博多バスターミナル。
西鉄バス・昭和自動車・JR九州バスの一般路線バスのみならず、九州島内や本州方面への高速バスが数多く発着する、九州を代表するバスターミナルの一つでもあります。

「桜島号」は、博多バスターミナル3階35番乗り場より出発します。
今回乗車したのは、博多バスターミナル18時10分発の便。
こちらのバス↓に乗車しました。(※写真はイメージです。)
JR九州バス「桜島号」 8658
JR九州バス所属の日産PKG-RA274RBN(西工02MC SD-Ⅰ)です。
JR九州バスといえば、この赤一色の車体デザイン。
遠くからでも大変目立ちますね。
同社の西工高速車にはこれまでにも数回乗車していますが、3列仕様のPKG規制西工車にはこれまで乗車したことが無く、しかも「桜島号」を担当するJR九州バス鹿児島支店には、3列仕様のPKG規制西工車がこの車両1台しか在籍していないことから、今回ある意味貴重な車両に出会えたということになります。

発車10分前にはバスが入線、早速改札が開始されます。
今回も「SUNQパス」全九州版3日用を利用したのですが、改札時に乗務員が券番を控えていました。
いつも思うのですが、何故に券番を控えるのか・・・不正利用防止対策なのでしょか。
(ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると幸いです。)

車内はこの様になっておりまして、
JR九州バス「桜島号」 8658 車内 その1

JR九州バス「桜島号」 8658 車内 その2
2+1配列の3列シート29人乗り昼行高速仕様になっています。
通常の3列独立シートよりシート幅が広く、ゆったりと寛げるのが特徴です。
各座席にはDVD音声・ラジオ音聴取用のマルチステレオコントローラとヘッドフォンも完備。
流石に飲み物サービスまでは提供されていませんが、所要4時間程度の昼行路線としては十分なサービスを提供しています。

博多バスターミナルを定刻に発車したJR九州バス「桜島号」は、住吉通りから渡辺通りを経て、西鉄天神高速バスターミナルへと向かいます。
週末の金曜日にしては道路がスムーズに流れており、西鉄天神高速バスターミナルには定刻前の18時28分に到着。
ここで改札を行ない、ほぼ全ての座席が埋まったところで、バスは鹿児島へ向けて出発します。

天神北ランプから福岡都市高速道路に入り、18時58分、大宰府インターから九州自動車道に入ります。
JR九州バス「桜島号」 8658 車窓
筑紫野・久留米インター・八女インターで乗車扱い停車を行い、全席満席になったバスは、一路鹿児島へ向けて夜のハイウェイをひた走ります。

西鉄天神バスセンターを出発して約1時間半経ったところで、バスは1回目の休憩場所である北熊本サービスエリアに到着。
ここで約10分間の休憩を取ります。
JR九州バス「桜島号」 8658 北熊本SAにて

以前は宮原サービスエリアで休憩を取っていましたが、2014年12月18日実施のダイヤ改正で休憩場所と休憩回数が変更になり、現在は熊本県の北熊本サービスエリアと宮崎県のえびのパーキングエリアで休憩を取る様になっています。
北熊本サービスエリアは、飲食やお土産その他の付帯施設が充実しているサービスエリアの一つ。
殆どの乗客がバスを降り、トイレや買い物、はたまた一服をして休憩時間を過ごします。

乗客が全員揃ったところで乗務員が人数確認を実施し、20時15分、バスは再び鹿児島ヘ向けてひた走ります。
八代インターを過ぎると、トンネルが続く山岳区間に入っていきます。
特に八代ジャンクションと人吉インターの区間は、九州道で一番長い肥後トンネルも含め、合計で23本のトンネルを通過します。
後で調べたのですが、この23本というトンネルの本数、実は九州自動車道の全トンネル数の3分の2以上を占めるとか。
確かに多いですね。

人吉インターを抜け、えびのインターを通過する直前のえびのパーキングエリアに到着したのは、北熊本サービスエリアを出発して約1時間15分後の21時30分前。
ここで2回目の休憩を取ります。
JR九州バス「桜島号」 8658 えびのPAにて
流石にこの時間にもなると、パーキングエリアの売店は閉まっており、飲食物の購入は自販機のみとなります。
そのためか、用事を済ませてすぐにバスに戻る乗客が多かった気がします。

21時40分、乗客が全員揃ったところでバスは再び出発。
えびのインター、えびのジャンクションを通過すると、バスは鹿児島県内へと入っていきます。

30分ほど走行し、22時05分、バスは最初の降車停留所の鹿児島空港南に到着。
ここでは6名の乗客が下車していきました。
その後の高速帖佐、下伊敷で各数名が下車。
右手に観覧車が見えると、鹿児島中央駅到着はもうすぐです。
そして、ほぼ定刻の22時42分、バスは鹿児島中央駅前の南国交通バスターミナルに到着しました。
JR九州バス「桜島号」 8658 鹿児島中央駅前到着
ここで私を含めた殆どの乗客が下車。
乗務員から荷物を受け取ると、三々五々にそれぞれの目的地へと向かっていきました。

というわけで、JR九州バス「桜島号」昼行便の乗車記をお届けしました。、
何度も同じことを書いていますが、「桜島号」が若者・女性を中心とした利用者層に支えられていることを、今回の乗車でも改めて感じました。
特に今回は、週末の金曜日ということもあってか、福岡出張の帰りと思わしき背広姿のサラリーマンを多く見かけました。
次の日の土曜日が休みなのでしょうか、「のんびりバスで帰ろう」というサラリーマンにも「桜島号」の存在が広く知られている様に見受けられました。
福岡~鹿児島間においては、九州新幹線という最大のライバルがいます。
「桜島号」もここ近年は利用客数が頭打ちと聞いていますが、一方で新幹線と高速バスの棲み分けが完全に出来上がっているともいえましょう。
今後、新幹線と高速バスの棲み分けバランスどの様に変化するかは不明ですが、現状を見る限り当分の間は安泰なのかなぁと考えます。
しかしながら、九州といえば、鉄道VS高速バスのサービス合戦の構図が昔から注目されている地域であり、今後も各方面から注目され続けることでしょう。
現在は主に割引運賃の投入等で顧客獲得を図っている様ですが、新幹線を運行するJR九州が今後どの様な手を打ってくるか、そして迎え撃つ高速バスはどの様な施策で対抗するのか・・・引き続き両陣営の今後の動きにも注目したいですね。


【乗車データ】
  • 乗車日:2015/04/17
  • 乗車区間:
    博多バスターミナル→鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)
  • 運行会社:JR九州バス
  • 車両:日産/PKG-RA274RBN(西工02MC SD-Ⅰ)
  • 年式:2006年式
  • 所属:鹿児島支店
  • 社番:748-06558


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