十和田観光電鉄「シリウス号」西工SD-Ⅱ

夜行バス

十和田観光電鉄「シリウス号」 ・709

十和田観光電鉄「シリウス号」 ・709 リア

写真の車両は、十和田観光電鉄の東京~八戸・七戸間夜行高速バス「シリウス号」で活躍している、日産スペースウィング(KL-RA552RBN 西工02MC SD-Ⅱ)です。

元々同社は国際興業のグループ会社であり(現在は国際興業との関係は薄れていますが・・・)、いすゞユーザーとしても有名な事業者でした。
しかし、ここ数年はいすゞ以外の車両も中古車で入る様になり、この車両も中古で導入された車両になります。
多くのバスファンは、「この車両の前事業者は?」という話になるのですが、実は・・・
西武バス「金沢エクスプレス」 ・998
埼玉県所沢市に本社を置く西武バス(→西武観光バス)から来ました。

この車両の経歴を簡単に紹介すると、2003年に導入され、西武バス練馬営業所に配属。
金沢・高岡・大阪方面の路線に使用された後、2008年に子会社の西武観光バス大宮営業所に転属されます。
転属後は伊勢・鳥羽方面や京阪神方面の路線に使用され、2013年に除籍。
その後、十和田観光電鉄に移籍し、現在に至っています。
西武バス時代の社番は1302号車。
同時期にデビューした同型仕様車はいずれも引退し、十和田観光以外にも、ロイヤルバス(福岡市)や道北バス(旭川市)といった第2の活躍地へと旅立っています。

車内は3列独立シート29人乗りの夜行仕様となっており、トイレは車内進行方向右側中央部に設置されています。
マルチステレオは装備されていませんが、必要最低限の設備は備わっており、東京~八戸間程度の運行距離であれば、問題無く快適に移動出来ることでしょう。
とはいえ、この車両も製造から10年以上経過していることから、あとどれ位の間活躍出来るのか、注目したいところではありますね。

私自身、この車両自体に乗車したことは無いのですが、同型の車両は今から9年前に「金沢エクスプレス」の金沢発昼行便で乗車したことがあります。
西工車ということもあってか、通常の車両よりもシートピッチが広くて快適に移動出来た記憶があります。
十和田観光に移籍した車両ですが、続行・予備車として活躍していることが多い様で、営業中の姿をお目にかかれる機会が少ないそうですが、東北地方では珍しい「西工製夜行高速車」であるだけに、機会があれば引退前にこの車両にも是非乗車してみたいですね。


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