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宗谷バス「天北宗谷岬線」(天北線代替バス)を見てみる

time 2014/04/20

こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

前回の続きになります。
前回の記事『宗谷バス「浜頓別線」(興浜北線代替バス)を見てみる』はこちらからどうぞ。

宗谷バス「浜頓別線」(興浜北線代替バス)で浜頓別バスターミナルに到着した私。
ここからは「天北宗谷岬線」(天北線代替バス)で更に北へと向かいます。

この路線について簡単に紹介すると、「天北宗谷岬線」は、1989年(平成元年)5月1日に廃止されたJR北海道天北線の代替として開設された路線です。
元々は代替バス路線も「天北線」と呼ばれていて、鉄道廃線に沿った経路で運行されていましたが、沿線人口の減少で利用客が減少し収益改善が見込めないことから、2011年10月1日のダイヤ改定で稚内~鬼志別間の経路を観光客が見込め沿線人口が内陸部より多いオホーツク海沿い(国道238号、宗谷岬経由)に変更しています。

現在の運行系統及び本数は、次の通りとなっています。

・稚内駅前ターミナル~鬼志別ターミナル:3.5往復(稚内行4本、鬼志別行3本)
・稚内駅前ターミナル~浜頓別高校:3.5往復(稚内行3本、浜頓別高校行4本)
・鬼志別ターミナル~音威子府ターミナル:4往復
・鬼志別ターミナル~浜頓別高校:浜頓別高校行1本のみ

かつては稚内~音威子府間直通系統や快速便の設定もあったのですが、数度のダイヤ改正で快速便及び直通便は無くなり、現在は全区間直通便を鬼志別で系統分割しています。
一方で、2011年10月1日のダイヤ改定で経路から外れてしまった曲渕地区・小石地区の利用者のために、稚内~曲渕間は稚内市(宗谷バス運行)が、小石 – 鬼志別間は猿払村が代替交通機関を設定しています。

使用されている車両もここ数年で変化しており、以前は観光タイプのバスが使用されていましたが、現在は大型ワンステップバス(三菱エアロスターワンステップ)若しくは中型ワンステップバス(日野レインボーⅡ)が使用されています。
バリアフリーという点では良いのかもしれませんが、市内用路線バスとほぼ同仕様のバスで約4時間の移動・・・結構辛いものがあるかもしれませんね。

というわけで、「天北宗谷岬線」(天北線代替バス)について簡単にご紹介しましたが、何はともあれ早速乗車してみましょう。
今回乗車したのは、浜頓別バスターミナル19時20分発の稚内駅前ターミナル行き最終便。
始発は浜頓別高校となっており、発車時間ギリギリにバスはターミナル2番乗り場に到着しました。

宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 浜頓別バスターミナルにて

宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 車内 浜頓別バスターミナルにて
乗車したのは、私とご老人(女性)の計2名。
ドアを閉めて出発しようとするのですが・・・

な、なんと・・・中ドアが閉まらない!!!

乗務員が非常コックを操作して閉めようとしますが、上手く閉まりません。
どうも寒さで中ドアがシバれた(=凍った)様で、仕舞にはドアのレール付近に大量の不凍液を撒く始末。
不凍液の効果からか、10分程してようやくドアが閉まり、無事に出発です。
いやはや、こんなことも北海道では時としてありますww。

バスは浜頓別市街地から国道238号線を稚内に向けてひた走ります。
昼間ですと右手にオホーツク海を眺めながら・・・となるのですが、外は日が暮れて真っ暗。
景色を楽しみながらバス旅を楽しみたかったのですが、今回は移動時間の制約があるため、仕方がありません。

浜頓別を出発して約1時間、バスは猿払村の鬼志別という街に入ります。
やがて、街の中心部にある鬼志別ターミナルに到着。
ここでは3分間のトイレ休憩があります。
宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 鬼志別バスターミナルにて その1

宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 鬼志別バスターミナルにて その2
この「天北宗谷岬線」では、長大路線であることと、通しで乗車する利用客を考慮して、鬼志別ターミナルと浜頓別ターミナルでトイレ休憩時間が設定されています。
設定時間が少々が短いのが気になりますが、それでも利用客にとってはありがたい時間。
貴重に使いたいですね。

鬼志別ターミナルを出発したバスは、再び国道238号線に戻り、稚内へ向けてひた走ります。
この時間ともなると、回りは真っ暗で人影も殆どありません。
当然のことながら乗降も全く無く、沈黙の時間だけが過ぎていきます。

21時10分頃、バスは日本最北の岬、「宗谷岬」バス停を通過。
昼間ですと観光客の乗降があるのですが、この時間ともなると当然このことながら人はいません。

その後、富磯・声問を通過し、21時45分、バスは宗谷バス稚内営業所近くの潮見5丁目バス停に到着です。
ここで私と一緒に乗車してきたご老人が下車。
バスは私一人のみとなってしまいました。
この後、稚内市内に入り、市内主要バス停を通過。
結局終点の稚内駅前ターミナルには、定刻の22時00分に到着しました。
宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 稚内駅前ターミナルにて

所要時間2時間40分、あっという間でしたが、週末の夜とはいえ、あまりの乗客の少なさに色々と考えてしまいました。
そして、今回実際に乗ってみた限りでは、この路線の行く末に一抹の不安を感じました。
過疎化のこと、沿線人口の少なさ、そしてこの先「天北宗谷線」は路線として残っているのだろうか・・・などなど。
現在、生活交通路線として公的補助を受けながら運行を続けていますが、果たして20年後、30年後にこの路線は残っているのでしょうか。
仮に残っていたとしても、現状の本数は維持出来るのでしょうか。
そう考えると、補助金制度が次第に厳しくなる昨今、経路変更や車両の小型化はある意味全うな判断なのかもしれません。
根本的な打開策があれば良いのですが、過疎化に加えて沿線人口の少なさ、そして気象面での厳しさを考えると、今後更に縮小傾向を辿ることになるのではないか・・・と思った次第です。

今回、北見枝幸から稚内まで鉄道代替バスを乗り継いで移動してきましたが、「想像以上に置かれている状況が厳しい。」これが率直な感想でしたね。
ですが、現状においては地元住民(特に学生・高齢者)にとっては欠かせない「足」であることには変わりありません。
自治体・事業者・住民3者が沿線の公共交通を今後どうしていくのかをしっかり議論して、次なる方向性を打ち出して欲しい・・・そんなことを思った今回のバス旅でございました。

【おまけ】
折角来たので、翌日午前中の空き時間を利用して、宗谷岬まで往復してきました。
やってきたバスは・・・前日乗車したバスでした(笑)。
宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 宗谷岬にて その1

宗谷バス 天北宗谷岬線 ・745 宗谷岬にて その2

宗谷岬
車内は観光客でほぼ満席状態でした。
やはり、宗谷岬経由に変更したのは正解なのかもしれませんね。


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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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