伊予鉄道 元「いよじ号」専用車両 日野P-RU638BB

夜行バス,一般路線バス

以前、このブログで伊予鉄道の子会社「伊予鉄南予バス」で活躍する30年選手のバス(日野K-RL321)をご紹介しました。
記事をご覧になりたい方は、こちら↓からどうぞ。


で、今日はこの30年選手のバスに出会った帰り道(というか目的地へ移動する途中)に出会ったバスの話を書きます。

そのバスとは・・・こちら↓。
伊予鉄道 八幡浜・三崎特急線 1788
伊予鉄道が所有する日野ブルーリボンフルデッカ(P-RU638BB)です。
デビューしたのが今から25年前の1989年ですから、実に20年以上も活躍していることになります。
日本全国各地で活躍するバスの中でも古参の部類に入りますね。

元々この車両は、今は無き高松~松山間の夜行バス「いよじ号」の専用車として導入されました。
「いよじ号」は1989年7月1日にJR四国(現:JR四国バス)と共同で運行を開始した夜行路線バスで、それまで運行されていた高松~松山間の夜行列車を置き換える目的で開設されました。
夜行列車の代替という位置づけから、それまで運行していた夜行列車の停車駅のうち主要駅またはその近くに停車、途中4箇所で休憩し、全区間一般道を経由して所要時間6時間で運行していました。
また、坂出駅では岡山駅始発・終着の山陽新幹線に接続する快速「マリンライナー」に接続する運行時刻となっていたために、終列車代わりに利用する乗客もいたそうです。
そのため当時発売の時刻表は、予讃線・土讃線の最終列車の時刻の隣に時刻が掲載されていました。
運行体系も、当時の夜行バスとしては珍しい完全ワンマン運行で、更に深夜時間帯の途中停車地でも乗降扱いを行うことから、車内の完全な消灯を行わないなど、かつての夜行列車に沿ったものだったといわれています。
車内は4列シート4列シート40人乗りのトイレなし観光バスタイプの車両が使用され、伊予鉄道は写真の日野ブルーリボンフルデッカ(P-RU638BB)を専用車として2台導入しました。
暫くは「いよじ号」の専用車として活躍していましたが、「いよじ号」が1994年11月16日に運行を終了して以降は、「オレンジフェリー」の連絡バスや管内長距離路線用として活躍、現在は松山~八幡浜・三崎間の特急路線を主な活躍の場として運行を続けています。

今回、大洲市内(伊予鉄南予バス大洲営業所)でこのバスを見かけ、折角の機会だから・・・ということで大洲営業所から八幡浜港まで乗車してみました。
残念ながら車内の写真はありませんが、クッションが柔らかいシートにフットレスト、更には天井のシャンデリア風の照明と、バブル期に製造されたバスの片鱗を伺わせる造りとなっていました。
僅か30分程の短い時間の移動でしたが、古き良き時代のバスの雰囲気を楽しませて頂きました。
見た感じ、「もう少し活躍できるのでは?」とも思ったのですが、実はこのバス、そう遠くない時期に引退を迎えるのでは?という話があります。
今や全国的も見かける機会が少なくなったこのタイプのバス。
興味がある方は、出来るだけ早いうちに乗っておくことをお勧めします。
私も時間が取れれば、出来るだけ早いうちにもう一度乗りに行こうかと考えています。
今度は松山~八幡浜間か、更に遠くの三崎まで乗り通したいですね。
伊予鉄道 八幡浜・三崎特急線 1788 大洲営業所にて


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