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沿岸バス「豊富留萌線」(豊富~羽幌間)乗車記

time 2013/06/17

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こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

かつて、北海道留萌市と天塩郡幌延町を結んでいた旧国鉄羽幌線。
全長 141.1kmを誇る、道内ローカル線の中でも有数の長距離路線でしたが、国鉄が民営化される直前の1987年3月30日に廃止。
以降、「住民の足」として走り続けているのが、これからご紹介する沿岸バスの路線バス「豊富留萌線」です。

沿岸バス 豊富留萌線 ・784

以前このブログで、同社の「特急はぼろ号」乗車記をご紹介しましたが、実はその後、「特急はぼろ号」から先の足として「豊富留萌線」の羽幌以北の区間(羽幌~豊富間)を利用してきましたので、今回はその時の模様をご紹介しましょう。

その前に、沿岸バス「豊富留萌線」について簡単におさらいしておくと、同路線は豊富町より幌延町・天塩町・初山別村・羽幌町・苫前町・小平町を経て留萌市までの日本海沿いに位置する1市7町村を結ぶローカル路線バスです。
総路線距離数は159.8km(2008年10月7日現在)。
このブログでもご紹介した阿寒バスの「釧路羅臼線」、宗谷バスの「天北宗谷岬線」(稚内駅前ターミナル – 音威子府、旧JR北海道天北線代替)と並ぶ北海道有数の長大路線バスとしても知られています。
かつては羽幌や遠別で系統が分割されていましたが、1987年の国鉄羽幌線廃止に伴う代替バス運行時に系統を統合しています。
メインの系統は「豊富~天塩~遠別~羽幌~小平~留萌」を結ぶ系統。
全線通し乗車ですと、約4時間もかかりますww。
この他にも、区間便として「幌延~留萌」系統や「留萌~羽幌」系統、「留萌~初山別(北原野)」系統、「留萌~小平」系統、「豊富~羽幌」系統が運行されています。
また、この路線もご多分に漏れず、生活交通路線の確保の目的から、国及び北海道より「生活交通路線維持費補助金」の交付を受けて運行しています。(詳しくは沿岸バス公式サイト「生活交通路線の運行について」をご覧下さい。)

と、前置きが長くなってしまいましたが、本題に戻りましょう。
今回は羽幌~豊富間を往復で利用。
勿論、こちらのきっぷを購入です。
沿岸バス「萌えっ子フリーきっぷ」5thシーズン 2日間用
泣く子も黙る(?)、「萌えっ子フリーきっぷ」2日間用。
「萌えっ子フリーきっぷ」も今年で5年目に突入しましたが、今年の2日間用きっぷは萌えキャラでは珍しい(?)子持ちのお局ガイド「しずか姐さん」が表紙になっていますww。

往路は、旧国鉄羽幌駅跡地に建てられた羽幌ターミナルから出発です。
敷地には沿岸バス羽幌営業所が併設されており、待合室にはこの様なものも展示されています。
沿岸バス羽幌ターミナル 待合室内展示物

定刻より若干遅れて到着したバスは、羽幌町内をこまめに停車後、国道232号を一路豊富へ向けてひた走ります。
沿岸バス 豊富留萌線 ・784 豊富へ向けて・・・

沿岸バス 豊富留萌線 ・784 車窓
夕焼けの日本海の景色の素晴らしさ・・・言葉では言い尽くせないものがあります。

初山別・遠別・天塩・幌延の主要な街で入れ替わり下校の高校生が入れ替わり乗車。
併せて数が少ないとはいえ、地元住民も入れ替わり乗車していきます。
幌延の街を過ぎた頃から日が暮れ始め、終点のJR豊富駅に到着する頃には外もかなり暗くなっていました。
それでも、到着の19時を過ぎても多少明るさが残っているのは、6月だからなのでしょうね。
沿岸バス 豊富留萌線 ・784 豊富駅到着

沿岸バス 豊富駅バス停

この日は、豊富から最終の「スーパー宗谷3号」で稚内へ移動。
JR北海道 261系「スーパー宗谷3号」

JR北海道 261系「スーパー宗谷3号」 車内

そして翌日は新しくなった稚内駅周辺及び宗谷バスの視察を済ませ、稚内からは豊富までJR宗谷本線の普通列車で移動します。
JR北海道 宗谷本線 キハ54 513

JR北海道 宗谷本線 キハ54 513 側面シンボルマーク

JR北海道 宗谷本線 キハ54 513 車内

JR北海道 宗谷本線 キハ54 513 車窓

豊富では乗り換え時間に余裕が出来たので、普段なかなか乗ることが出来ないサロベツ湿原を堪能できる路線バス「サロベツ線」(沿岸バス)に乗車したりして、しばし時間を過ごします。
(沿岸バス「サロベツ線」の乗車記は、別記事にて改めてご紹介したいと思います。)
そして、豊富からは前日と同じルートにて羽幌へ戻ります。
乗車したバスはこちら↓。
沿岸バス 豊富留萌線 ・785

沿岸バス 豊富留萌線 ・785 リア
路線バスとしては珍しい、日野セレガFM(U-RU1FRAA)という車両です。
企業送迎や自家用車両としては比較的見かける車両ですが、こと路線バスとなると全国的にも珍しく、私の記憶が確かなら、北海道内でこの車両を路線バスとして使用しているのは、沿岸バス位しか思い浮かびません。

車内はこのようになっておりまして・・・
沿岸バス 豊富留萌線 ・785 車内
トイレこそ付いてはいませんが、長距離を走る路線の車両だけあって、リクライニングシートを採用しています。

豊富から乗車したのは、私と地元の方と思われる人計2名。
休日ということもあってか、乗客は少な目です。
それでも、地元住民や高校の部活動帰りの生徒が入れ替わり乗車する光景も見受けられ、地域にとって欠かせない足であること改めて実感します。

沿線にはこの様な施設(深地層研究所)がありますが・・・
沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その1

運行経路の多くは、この様に日本海を眺めながら海沿いの道をひた走ります。
沿岸バス 豊富留萌線 羽幌・留萌へはまだまだ先・・・

沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その2

沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その3

沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その4

ですが・・・・途中、大型バスが通るには決して広くない道幅の集落を経由したり・・・
はたまた、写真はありませんが、一部停留所(てしお温泉夕映え・岬センター)においてデマンド運行を行ったりと、意外にも(?)変化に富んだ運行経路だったりもします。

バスは更に海沿いの道を羽幌へ向けて走り続けます。
沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その6

沿岸バス 豊富留萌線からの車窓 その7

そして、豊富出発後約2時間半で、バスは羽幌の本社ターミナル(沿岸バス本社)に到着しました。
本来であれば、終点の留萌十字街まで乗り通すのですが、この日は羽幌町内の旅館に宿泊することになっており、ここで下車です。
次回訪問時は、留萌~豊富間通しで乗車してみたいですね。

というわけで、沿岸バスの「豊富留萌線」(羽幌~豊富間)の乗車記をご紹介しました。
改めてこの路線の良さと挙げるとするならば、何といっても「日本海オロロンライン」から眺める日本海の景色でしょうね。
特に5月~9月の春から秋にかけての時期は、気候も比較的安定していることから、素晴らしい夕焼けを眺められることでしょう。
一方、今回の乗車ではローカル路線バスの厳しさを改めて思い知るバス旅にもなりました。
何せ、乗り降りする乗客が高校生をはじめとする学生や地元の高齢者が大半なのですから・・・・。
現状、生活交通路線として国や北海道からの補助を受けて運行していますが、現行の運行形式を今後も維持していけるのかどうか・・・
旧国鉄ローカル線の代替路線の役割もになっているので、おいそれ廃止ということにはならないでしょうが、もしかするとそう遠くない時期に、数年前系統分割された宗谷バス「天北宗谷線」の様に系統分割される可能性があるのでは?とも思いました。
沿線人口が減少しているだけに、ローカル路線バスの維持は今後更に大変になってくるでしょう。
現状、事業者・行政(自治体)は路線維持の為に努力を行っているとは思いますが、今後は地元住民をも巻き込んだ取り組みで、この路線が「地域の足」として運行し続ける努力を続けて欲しいと切に願いものです。

ともあれ、この沿岸バス「豊富留萌線」、ローカルバスファンであれば楽しめる路線であることには間違いないと思います。
興味がある方は是非ご乗車を。


【おまけ】
最後に、沿岸バス「豊富留萌線」で活躍している車両の中から、数台をご紹介しましょう。
沿岸バス 豊富留萌線 1017

沿岸バス 豊富留萌線 1017 リア
三菱エアロバススタンダードデッカー(KC-MS815S)です。
KC-規制車3台にU-規制車2台の計5台が在籍しています。

沿岸バス 豊富留萌線 1214
日野セレガFS(KC-RU3FSCB)です。
中・長距離路用として写真のトイレ無し仕様が4台在籍している他、「旭川留萌線」「快速留萌幌延線」用としてトイレ付き仕様が2台在籍しています。

沿岸バス 幌延留萌線 1201
三菱エアロスターワンステップ(QKG-MP35FM)です。
沿岸バスにも、着実にバリアフリーの波が来ている様でして・・・。
2台在籍しており、「豊富留萌線」や「幌延留萌線」などで活躍しています。
観光タイプの車両に慣れている地元民にとっては、この車両が来ると戸惑うとかww。

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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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