京阪バスの直通急行バス「直Q京都号」を見てみる

昼行高速バス,高速バス乗車記

今日の夕方に突如舞い込んできだ夜行高速バス「ムーンライト号」ダイヤ改正の話題。
詳細はこちらのブログで紹介させて頂きましたが、今回のダイヤ改正で利用客増加のきっかけになることを望んでおります。

話題を変えます。
京都市に本社を置く京阪バス株式会社。
京阪グループに属し、京阪グループのバス会社を統括する「京阪バスシステムズ」の一員でもあります。
京阪線沿線の駅を基点とする路線バスの他、京都を訪れる観光客の足として欠かせない京都市内定期観光バス、更には京都から関東、山陰、四国方面への高速路線バスを運行しています。
以前は京都から長崎、熊本、東京八王寺など全国各地への夜行高速バスも積極的に展開していましたが、不採算などの理由で合理化。
その代わりとして最近力を入れているのが、京都から発着する通勤・通学・買い物客をターゲットとした「直通急行バス」といわれる類の近距離直通バスです。

近距離直通バスとして最初に開設した路線は、2009年11月1日に運行を開始した京都駅八条口~松井山手線「直Q京都号」京都松井山手系統

京阪バス「直Q京都号」松井山手系統 2394

京都駅八条口と京田辺市の松井山手駅、京田辺市役所及び、大阪府枚方市の大阪国際大学間を結ぶ路線で、途中八幡市のあかねが丘を経由します。
京都駅と京田辺市間をダイレクトに結ぶ交通機関として注目され、瞬く間に大ヒット路線へと成長。
その後増便を重ね、現在は平日1日32往復、土日祝日1日26往復運行されています。
実際にとある平日朝に京都駅八条口にて状況を観察していましたが、満員の乗客を乗せた「直Q京都号」が何便も発着する光景が未だに印象に残っています。

車両は写真の通り、日野セレガHDがメイン車両として充てられていますが、一部便において日野ブルーリボンⅡ近距離高速仕様が充てられることもあります。

この「直Q京都号」松井山手系統に続いて開設されたのが、2010年11月1日に運行を開始した山科急行線、通称「山急」です。
京都駅八条口と小野駅・大宅・京都橘大学間を結ぶ路線で、こちらも朝夕の通勤・通学の足として認知、利用される様になってきました。
車両は比叡山線と同タイプのいすゞエルガワンステップがメインで活躍しています。

そして第3弾として開設されたのが、2012年4月1日に運行を開始した「直Q京都号」京都交野なんば線です。

京阪バス「直Q京都号」なんば系統 2534

交野市・京田辺市を経由して京都駅八条口と大阪なんばOCAT間を結ぶ路線で、平日1日17.5往復、土曜祝日1日16往復運行されています。
京都駅~交野市間及び大阪なんば~交野市間のダイレクト輸送を目的に開設されましたが、途中京田辺市の「高速京田辺」バス停に停車させることで、「直Q京都号」松井山手系統の補完的役割も果たしています。
一方で京都~大阪なんば間を乗り換えなしで直通する路線バスとして注目を集めたのも事実で、私自身も以前から注目はしていたのですが、先日乗車する機会があり、早速乗車してきました。

京阪バス「直Q京都号」なんば系統 2536 なんばOCATにて

京阪バス「直Q京都号」なんば系統 2536 京都駅八条口にて

京阪バス「直Q京都号」なんば系統 2536

今回私が乗車したのは、平日昼間のなんばOCAT始発便。
平日昼間ということもあってか、なんばOCAT出発時は1ケタ台の乗客数でしたが、京阪交野市駅、河内磐船駅、高速京田辺で数名ずつの乗車があり、結果的に京都駅八条口到着時には、20名近くの乗客が。
対京都への需要がかなりの割合を占めている様に感じましたが、一方でなんば~交野間の乗客も少ないながら居たことを考えると、路線設定としてはこれもありなのかなぁ?と思いましたね。

以上、京阪バスの「直通急行バス」を簡単にご紹介しましたが、実見した限りでは「これはおいしい路線を開拓したなぁ」という印象を強く持ちました。
全路線平均の1便あたりの乗車率もそこそこの数字を達成している様ですし、始発地での折り返し時間を極力少なくして、1台あたりの運行本数を極力増やすなどの工夫もされているようです。
『長距離高速路線から近距離高速路線、直通急行バスへのシフト』。
京阪バスのこの判断は正しかったかもしれません。
果たして、今後京阪バスはどの様な路線開拓&路線展開を行っていくのか・・・・・そこにも注目していきたいですね。


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