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「YOKAROバス」「TOKIMEKIバス」などの会費制都市間バスについて考えてみる

time 2012/08/17

こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

まず、最初にお断りしておきますが、今日のブログは写真無しです!!(キリッ)
楽しみにしていた方、申し訳ありません。

というのも、ここ最近、ツイッター上で話題(というか問題視されている)「会費制都市間バス」について、流石に語らないわけにもいかないだろう・・・・と思い、今日はこの問題について考えてみようかと思います。

その前に、「会費制都市間バス」について簡単に説明すると、運営団体へ会費を支払うことで、一定期間(1年間)会員として登録され、有効期間内であれば追加料金を支払うことなく何度でも乗車することができるバスのことを言います。
国土交通省では「会員制高速バス」という言い方をしているそうですが・・・・・。

現在走り始めているものとしては、九州の「YOKAROバス」や、9/1運行開始予定の「TOKIMEKIバス」がこれにあたります。
「YOKAROバス」の公式サイトはこちら。

九州にお住まいの方は、恐らく「YOKAROバス」という名前を聞いたことがあるのいではないでしょうか。
中には「既に利用したことがある。」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
「YOKAROバス」については、第4セクター様のブログで詳しく紹介されています。

これでよいのか、YOKAROバス

これでよいのか、YOKAROバス Ⅱ

YOKAROバスを考えてみる

詳しくは上記リンク記事で確認していただくとして、私自身、この手のバスに対しては非常に問題視しています。
結論からいうと、「この手のバスは早急に規制すべき!」という考えです。

何故か・・・・・

会費制都市間バスについては、大きく2つ問題点があると思っています。

【問題点】

①運行形態
公式サイト内の時刻表を見ていただければ分かるかと思いますが、運行区間の所要時間に対して、目的地の折り返し時間が「YOKAROバス」で30分、「TOKIMEKIバス」では30~1時間と、常識では考えられないくらいに短いんですよ。
「YOKAROバス」に関して、こちらには「常態的にバスの遅延が発生していて、運転手が法的休憩を取らずにそのまま運行しているケースがある。」「繁忙期にバスの予約が取れないケースがある(増便・増車をしない)。」といった情報が入ってきています。
30分~1時間という折り返し時間は、渋滞で大幅な遅延が発生した場合、まず定時で折り返すことはほぼ不可能です。
さらに年会費の金額及び運行区間の距離から考えても、とても乗務員2名で運行しているとは思えませんし、車両・乗務員共に相当厳しい条件で運行を行っていることが容易に想像できます。
これで万が一事故が起きたら・・・・・と考えると、正直ゾッとします。

②運営形態
運行形態以上に私が問題視しているのが、実はこの部分なんですよね。
まず、公式HPを見ても分かる通り、実際にしていることは、昨今問題になっている高速ツアーバスと同じです。
ご存知の通り、高速ツアーバスは、旅行業法に基づいて登録している旅行業者が、2地点間輸送を目的として企画・主催し、募集型企画旅行して運行する貸切バスのことをいいます。
つまり、高速ツアーバスを運行する場合、主催する会社が旅行業の資格をもっていなければ催行することが出来ません。
ところが、今回問題になっている「YOKAROバス」を運営する社団法人YOKAROにしろ、「TOKIMEKIバス」を運営する社団法人TOKIMEKIは、果たして旅行業の登録を行っているのでしょうか。
関係サイトを調べた限りではヒットしなかったのですが・・・・・。
ここで、旅行業法の第二条を抜粋しますと・・・・

【旅行業法(抜粋)】
第二条  この法律で「旅行業」とは、報酬を得て、次に掲げる行為を行う事業(専ら運送サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送サービスの提供について、代理して契約を締結する行為を行うものを除く。)をいう。
 旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービス(以下「運送等サービス」という。)の内容並びに旅行者が支払うべき対価に関する事項を定めた旅行に関する計画を、旅行者の募集のためにあらかじめ、又は旅行者からの依頼により作成するとともに、当該計画に定める運送等サービスを旅行者に確実に提供するために必要と見込まれる運送等サービスの提供に係る契約を、自己の計算において、運送等サービスを提供する者との間で締結する行為
 前号に掲げる行為に付随して、運送及び宿泊のサービス以外の旅行に関するサービス(以下「運送等関連サービス」という。)を旅行者に確実に提供するために必要と見込まれる運送等関連サービスの提供に係る契約を、自己の計算において、運送等関連サービスを提供する者との間で締結する行為
 旅行者のため、運送等サービスの提供を受けることについて、代理して契約を締結し、媒介をし、又は取次ぎをする行為
 運送等サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送等サービスの提供について、代理して契約を締結し、又は媒介をする行為
 他人の経営する運送機関又は宿泊施設を利用して、旅行者に対して運送等サービスを提供する行為
 前三号に掲げる行為に付随して、旅行者のため、運送等関連サービスの提供を受けることについて、代理して契約を締結し、媒介をし、又は取次ぎをする行為
 第三号から第五号までに掲げる行為に付随して、運送等関連サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送等関連サービスの提供について、代理して契約を締結し、又は媒介をする行為
 第一号及び第三号から第五号までに掲げる行為に付随して、旅行者の案内、旅券の受給のための行政庁等に対する手続の代行その他旅行者の便宜となるサービスを提供する行為
 旅行に関する相談に応ずる行為


難しい法律用語で色々と書かれていますが、キーワードとなるのが、「報酬」という言葉。
これは関係省庁の解釈次第なのですが、もし年会費が「報酬」にあたるとすれば、「YOKAROバス」「TOKIMEKIバス」がやっていることは、立派な旅行業法違反行為に当たるのではないでしょうか?
東海教育研究所が発行する月刊誌「望星」9月号に掲載されていた「YOKAROバス」の記事の中で、理事の早田さんが「一ルートにつき1万人の会員がいれば、何とか採算ラインに届きます・・・云々」とはっきり仰っています。
この文言からして、社団法人「YOKARO」という団体は、ボランティアではなく採算を考慮した運営を行っていると想像できます。
実は9/1に運行を開始する「TOKIMEKIバス」も、基本的仕組みは「YOKAROバス」と全く同じで、社団法人「YOKARO」が自分たちのビジネスモデルを他の団体へ販売しているのではないか?という噂も流れています。
このことからして、会費制都市間バスで一般会員から徴収する年会費は、旅行業法でいう「報酬」にあたるのではないか?というのが私の考えです。
更に、「YOKAROバス」の場合、4万6千人もの会員を集めておきながら、会費の使途などについての記載が公式HP上に一切明示されていません。
プレミアム会員の追加募集の動きなどを見ても、非常に気がかりです。
もっとも「YOKAROバス」の場合、九州の主要観光地と福岡博多を結んでいるコースばかりということもあって、「旅館の送迎バスと一緒だから、新高速バス体制にも、都市間ツアーバス・一般の貸切バス等にも属さないビジネスモデル」と考えている様ですが、私はこの考え方に否定的です。
であれば、観光協会や旅館組合などが共同で貸切バスをチャーターして、無料送迎バスとして運行すれば良いだけの話です。
何故にわざわざ会費を取ってまで運行する必要があるのでしょうか?
何か勘ぐってしまうのは私だけでしょうか?

以上、長々となってしまいました。
恐らく、この手のバスが出現した背景には、地域振興、観光地における交通不便の解消といった理由からでしょうが、脱法スレスレの「会員制都市間バス」というビジネスモデルをのさばらしておくことは、絶対にあってはならないと考えます。
もし、どうしても運行したい・・・・というのであれば、先述の通り貸切バスをチャーターして無料送迎バスという形で運行するか、法に則った運行形態で新高速バスに移行するべきだと私は思うのですが、皆さんはどう思いますか?
尚、会員制都市間バスの問題につきましては、今後も独自に調査できる範囲内で調査していきます。


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自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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